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第七話 アミラの正体について

「おいそこの兄ちゃん!これは一体どういうことだ?」


「ここの酒豪のおっさんが死んでるのはなんでなんだ!?」

村の人から鬼詰めされるハイク


「お母さんいったんこの男から離れてください!つらいでしょうが」

と言い村人は母親の肩を持ちハイクから遠ざけた。


「あのさぁ...俺がなんのためにここのおっさん殺すn...」

とハイクが発言している最中に

「おい!ここのおっさんの作っていた酒がなくなってるぞ!」

と崩れた民家を調べていた一人の村人が声を上げる


「やっぱあいつが盗んでおっさんを殺したんだ...」

と村人の中でハイクが敵側であるという認識がさらに広まる


その光景を見ていたアミラがついに前へ出始める。


「あの」

と言いッスと手を挙げ発言を始める。


「あれは...アミラ様なのか?」


「なんでここに?」


「バンスの娘さん!この男処分してくださいよ!」

とアミラを見るや声を上げる


アミラは一歩、また一歩村人に近づき


「それはできません。ここのお酒を飲んだのは私です。それにこれを見てください」

と村人に呼びかけ肩から腹に木片の突き刺さったニーレの死体を持ち上げる。。。


持ち上がらなかった....


アミラはニーレの頭から手を放し  ッバタ!

という落ちた音が聞こえる


「もういい!これみて!これ!」

とアミラは必死にニーレの死体を指さし村人に説明する


「今ここにある死体は私たちバンス領の第一騎士 ニーレ・ティック。ここにいらっしゃる方が倒してくれたのよ。けっしてここに住んでいた人を殺す目的でこんなことになったわけではないわ。信じて」


アミラは事の顛末を簡潔に村人に、ハイクの無実の理解を伝えた。


「そうだったのですね、アミラ様」

「なんだ...仕方ないってやつだったのか」

「あのニーレを殺せた、ここの酒豪のおっさんを犠牲にか...複雑だが理解した」

アミラの発言に村人は納得したそうだ。


「理解してくれたそうだな....」

とハイクは小声で安心した感じで言った


「ハイクこれをみろ!!!」

とソラの声が聞こえる。


「お前が戦い終わったときみんな野次馬してたっしょ?そん時に留守になった家に侵入してこれ取った!!」

と天に掲げていたのは金色の硬貨三枚


ソラは続けて「やっぱ私天才!!窃盗の才能あるわ!」

と大声で発し、続けて

「でもなんかどっかの家は入口がなんか固められていて侵入したらチビなおじさんが三角座りでタンスの中にいた!」


「ちょ...お前何してんの.... 」

ハイクは汗を流し焦ったような顔でソラに言う


............


「やっぱこいつらは信じてはいけない!!」

「アミラ様もそっち側なのか!!」

「おい!みんな!こいつらどうするよ?こんなやつらが領地内にいたらやばいんじゃねぇか?バンスさんとなんにもかわらねぇじゃねぇかよ...」

村人たちの怒りの声が沸き上がる。


「おい、ソラ...その硬貨をすべて地面に投げろ」


「は?なんで?嫌なんだけど...」


「いいから捨てろ!!」

ハイクの大きな声でソラは何かを察し硬貨を三枚とも地面に投げつけた


投げたのを確認したハイクはソラを抱え込みダッシュで走りだす


「おいアミラ!お前も逃げるか?それともあいつらに説得するか?」

ハイクはアミラの近くに来た時にそう問う


「いや、ここは私もあなた達と行動を共にするわ。」

アミラはこちらに怒鳴りつけている村人たちを目にしながら答える。


スタスタと三人で逃げる


村人の怒鳴り声が聞こえる中


三人が逃げるのをドアの前でルシュクは見ていた。


三人は森の奥に逃げ込んだ。


「おい!!お前!何してんだよ!お前のせいで全ておじゃんじゃないか!!!」


「知らんて!だって家を空けるあいつらが悪い!私たちはこうでもしないと金も飯もないじゃん!!なんでわからないの!!」


ハイクとソラは例にも漏れず喧嘩を始める


「仕方ないわ。ソラちゃん?ソラちゃんだって自分たちのことを考えてしたのだもの」

喧嘩を見ていたアミラが仲裁に入る


....なんでアミラはソラ側になれるんだ...とやや困惑するハイク


「でもここは村人の力を借りなくても知恵を絞ればバンスにだって勝てる。勝てたらソラちゃんにもお金をたくさんあげられるし、ご飯だって白いお米をおなかいっぱい食べさせてあげられるわ」

とソラに寄り添うアミラ


あれ?俺なんか間違ったっけ???とさらに困惑するハイク


「なぁ、バンスって結局どういうやつなんだ?村人には嫌われるげだけど」

ハイクはアミラをみて質問をする


「バンスというのは20年前からこの領地を治めてる領主よ」


「20年前か...なんかヌメルとかいう人の時代がよかったとか聞いたな」


「そうね、ヌメル・ヌメルの時代の方がマシではあったかもね。私はあれはあれでダメだと思うけど」


「なんだよヌメル・ヌメルって....ゴリラ・ゴリラみたいな言い方だな」


「てかなんでアミラは屋敷の中から出てきたんだ?屋敷のメイドさんっていうやつだったんか?」


「違うわよ。私は領主バンス・ヌメルの三人目の娘、アミラ・ヌメルだからよ」


『はぁ!?!?!?』

ハイクはアミラの最後の言葉に腹から声を出し驚く


「お、お前のおやっさん、領主なんかよ!!!おい、密告とかしねぇよな?よな?」

ハイクは目の前にいるのが領主の娘と知り裏切りを恐れた


「するわけないでしょ!!!事実ニーレを倒すのを手助けしたのよ!私は!!」


「ま、それもそうか...てかアミラはこれからおやっさんをどうしたいんだっけ?....あれ?」


「もちろん殺すわよ。こんな絶好の機会、二度とこない」


「おま...実のおやっさん殺せるのか...?」

ハイクはアミラの狂気じみた発言に動揺を隠せない。


「この領地が変われば、世界の一部が変わる。世界の一部が変わればその波は周囲に広がる。そしてやがて世界をも変えられる。世界の小さな一部が世界をも変えられるの。世界はたった一部に壊されることもあると私はあると思うの」


「おぉ...世界が...なんだっけ?」


「だから私は世界のために、国家のためにこの領地から変えるの」

アミラはそう括り終えた


ハイクはアミラとの会話の中で親子愛はないのかサイコパスなだけなのか気になり

「な、アミラはおさっやんを殺すのはやむを得ずって感じなんか?心は痛まないのか?」と問う


「心が痛むわけないわよ。私、5歳のころ母親を目の前で殺されてるの、女の子しか埋めないからだって。それからバンスが領主になった。でも私は三人目の子だから後継者候補でもないの。だから結構自由に動けていたのに、25歳の時いきなり地下室に軟禁されたの。そこから12年もの間、一か月に一回しか外出を許可されない人生だった。私、たぶんバンスと会話した回数10回にも満たないよ。だから心なんて痛むわけがない」


アミラは淡々と答える


「それは大変な人生だったな、おやっさんへの親子愛なんてあるわけがないか...」


ハイクはアミラの父親であるバンスがとんだクソッタレだと思ったが、アミラの父親のため言葉にするのをやめた。


「でもそっか...25の時から12年もの間.........ん?」

ハイクはアミラの言葉を必死に思い出し、自分の計算力も疑った


「なぁ、アミラ...お前の年齢ってまさか....40だったりするか??」

ハイクは恐る恐る聞く


「37よ!!!!そんな老けて見えるの!??」

アミラは急いで訂正をした。


「えぇ!?アミラのお姉さん37歳なの?」

そばにいたソラも驚いた表情であった


「そうよ、ソラちゃんとは母と子くらいのさね」

とアミラは微笑みながら答える


ハイクはアミラの顔をじろじろと見る


「な、なによ」

アミラはじろじろ見てくるハイクに目を細める


「どう見ても37には見えねぇんだよな...あ!よく見たら確かに肌に弾力がなくてしわもあるな!!」ハイクは目を大きくしアミラを指さし大きな声で言った


「えぇ、そうね」

アミラの頭上には3つほどの怒りマークがあった


「デリカシー皆無の男はマジモテないからな」

ソラの声がかすかに聞こえる


それから暫く経ち領地の兵士が森を歩いていた。

きっとバンスがハイクたちを追っているのだろう。

もし見つかれば、またたく間に兵士が集結する、そして

捕まれば処刑されるのは逃れられない。

アミラはそう考えた


三人は森の中に息をひそめながら話し合う


「なあ、アミラはもう麻酔、毒ともにないんだよな?」

ハイクはアミラに問う

「そうね、今の私は能力の力はないわ」

アミラはまっすぐに村の方向を向き答えた。


先のニーレ戦でアミラの能力は尽きていたのだ。

アルコールもそう易々と手には入らない。

アミラはそれを十分理解していた。


「これから俺はバンスをやらなきゃならない。アミラはここで待機できるか?」

ハイクは覚悟を決めアミラにそう提案する。


「それはできない。バンスを倒した後、この領地の領主となる私がこんなところで戦果を待っているだけというのは上に立つものとしていかがなものなのか」

アミラはそう答える。


しかしハイクはアミラのその心構えに感心しつつ、決して戦闘向きとは言えない今の状況のアミラを連れてくる方が、返って危ないと考えた。


「わかってる、だけどな?今のアミラには何にもできないだろ」

ハイクは伝わってくれという一心でアミラに言う


「情報を知っている。この領地の地図も、バンスの能力もよく知っている。」

アミラはハイクの目を見て真剣に答える

アミラは続ける

「私が司令塔となりハイク、あなたが刃となる。これでどう?」


アミラの圧力は凄まじい

アミラは女性であるはずなのに迫力に負けそうな目つきをしている


「あぁ、わかったよ。だが死んでもしらねぇぞ?」

ハイクは圧力負けし折れたのだ


アミラはそっと立ち上がり

「それじゃよろしくね、我が領地の第一騎士さん!」

と言いにっこりと笑った


「第一騎士?第一騎士ってさっきのニーレなんじゃねぇの?」

ハイクはぽかんとしている


「あぁ、察し力がない....あの...ニーレはバンスの騎士、そして私の第一騎士がハイクなの!」

アミラは呆れたように答える


「それじゃ、この領地の天下節目の戦いを始めるわよ」

目を鋭くさせアミラはハイクに言った


「おっけー!アミラとこの領地の騎士としてやるか!」

ハイクも立ち上がり気合を込める


「げ、私何してればいいの?」

ソラの声が下から聞こえる


「ソラちゃんはここで待っててね!これから先は危ないから決して近づかないこと!わかった?」

アミラは保護者かのようにソラに促す


「わかった!」

ソラは元気よく答えてる。


しかもハイクと話してるときには見れない満面の笑みでだ.....

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