16話 人材
なんやかんやでハイク、ルオ、ソラの三人は道整備に励んでいた。
ハイクとソラは勘や雑さが目立ちドーゲルに時々注意を受けるが反抗的な態度が目立つ
ドーゲルは叫ぶ「おい!そこの2人!ポケットに手を突っ込んで作業をするな!」
「ったく、うっせーな」「ほんとにそれ~あたしこんな終わってる作業したくないんですけど」
ソラの発言にハイクは「おいそんなこと言うな、職業差別だとか言い始めるぞアイツ」
とソラに助言とよべない助言をする
「男がこういうことしろよな、なんで女の私が....」ソラはため息をつく
そんな言葉を聞いたハイクは「そうだな(笑)女なら家でぬくぬくした方がいいもんな」と冷笑しあおりを加える
「あ?お前調子乗ってるとわかってんのか?」と幼くかわいらしい声で言い返すソラ
「やめとけ、勝てないから」と火に油を注ぐハイク
ッバシ!!!
そんな言い争いをしているなかハイクは後頭部から強い衝撃が走り吹き飛ばされる
先ほどまでハイクが集め固めていた土の上に尻からダイブする
砂埃が舞う中「いった!な、なにすんだよ」後頭部に片手を当て眉間にしわを寄せながら言い張るハイク
(この男、本当にわかっていないのか...)とハイクの理解度の低さに心底呆れるドーゲル
それに比べ、ルオに関してはそれとなく作業をこなし見えないところまで気を配っていた。
その姿をドーゲルは横目で見ているのであった
そんなことがある中、あたりは暗くなり始め
ハイクとソラは「うっし!上がりだー!」「やった!あたしは早く帰って寝よ」と許可もない中そそくさと帰っていった
(だめだな...あの二人は叩き直しが必要だ...)ドーゲルには怒る元気すらもう残っていない
ルオは指示があるまで黙々と作業を続けている
(ルオ...これは使えるな...)とドーゲルの評価は上がっている
しかし当の本人は(こんな意味不明な作業を終わらせて俺は俺のやるべきことに集中しなければ)
と野心を燃やしていた
ドーゲルは後ろから聞こえる会話が気になった
目線を向けると帰宅途中のハイクと村の青年が話し込んでいた
「ハイクさん!それでこの世界は目に見えない小さな粒が集まってできているのですね!」
興味津々に聞く青年
「そうだよ、この世界はなんかすごい粒が集まってできていてできている、これには例外はないんだ!」
と自信満々に答えるハイク
「それとこの空のさらに上にはウチュウというものがあり、ウチュウは大爆発を経てできたと!それにこのウチュウには全てのものを飲み込むブラックホールがあると!」
「そうそう、なんか物覚えいいな君」
「はい!ハイクさんの博識さを吸収し自分もいつかこの世界を解明したいのです!」
青年の目はキラキラと輝いていた
「最後にハイクさんはどのようにこれらのことを知ったのですか?」
青年の質問にハイクは「え、えぇ~」と困惑した
それもそのはずだいつの日か誰かから聞いた知識なのであるから
ハイクが発見したわけではない
この青年の素朴な質問にどう答えようかと迷った
「ま、まぁ...誰かから聞いたんだよ...」素直に答える
「素晴らしい方が近くにいるんですね!是非合わせてください!」
「いや、もう死んでるよ」ハイクは手を振り答える
「それは残念です...また聞かせてください!」
そういい青年は走って去ってゆく
「無知な者ほど断定する、か…よくもまぁあそこまでデタラメを自信満々に口にしますな...」ドーゲルは小声でつぶやく
気持ちを切り替え「ルオ、もういい上がるんだ。また明日頼むぞ」
「わかった。でも最後に人作業をしたら自分で終わらせる」そういいルオは作業を続けた
「承知した」そう言い残しドーゲルは姿を消す
あたりはすっかり暗くなりルオもここらが潮時と考え作業を終わらそうと腰を上げた瞬間
微かに見える海の方向
距離はかなりあり見えづらいが
砂浜にある人影から一つ浮遊しては人影に戻っていく
「おかしいな、この領地に能力者は俺含めて5人ほどか?しかもその5人は反対方向にある各自の自室にいるはずだ」
ルオは目を細めながら一歩また一歩と進み海岸を見つめる
次の瞬間浮遊物がこちらに物凄い勢いで迫ってくる
「な、なんだ!あれは!」ルオはこのままでは浮遊物が自分に衝突するとよぎり
咄嗟に横へ身を投げ出して回避する
浮遊物との衝突を免れたが、ルオの真横で急停止した
顔を上げるとそこには癖毛で髪を上部に束ねた女が立っていた
???「ルオ君か、ダメだよ見ちゃ」
女は不気味な笑みを浮かべながらルオを見下すように立ち尽くす...




