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13話 囚人ルオ

「ルオ返事は?」

アミラは若造の方のルオに問いかける


ルオは座ったまま顔を上げる

髪型は黒髪、センター分けで虚ろな目だった

「そこの男は誰」

とハイクの顔を見て言う


「我が領地の新第一騎士よ」

アミラはハイクに手をやり紹介した


「しょーもな...」

そうこぼしルオは顔を再びおろした


「悪かったな、しょうもなくて」

ハイクは少し不貞腐れ答えた


「お前、それで騎士なんか。ふつうに嫌いなタイプだわ。生きてる意味あんの?」


「な....なんでそんなこと言うん....」

顔を下げ悲しげな表情をしたハイク


「弱いな。弱い男は死ぬべし。以上」

ルオはハイクを追い詰める


「..........」

(この人はアミラの甥と言っていた。この人に感情をぶつけるのもおかしいな....ま、俺なにもしていないのに嫌われるのはこの世界でも同じか...)


「ルオ、あなたには追加で拘留します。以上....」

ハイクが自己否定に入っている中、その思考を遮るようにアミラはルオにそう告げた


「わかった」

ルオはたった一言だけ返す


「それと追加拘留に加えて、これを一日に20回吸いなさい」

アミラは葉巻をルオに向け投げる


「これは何」


「東の野蛮民族からもらったハマキというもの。何回か吸うとリラックスできるようになるらしいわ」

(ちょうどいいわ、ルオに葉巻を吸わせて効果を実験してみましょ)

アミラはそんな思いであった


「野蛮民族を征服したのか?」


「そうよ」


「よかった」

ルオは俯きながら微笑む


(この人とはもう会いたくないな...はやく忘れるようにするか)

ハイクはルオに敵対視というより自分の感情を脅かす天敵として認識をした


「ドーゲル、あなたは釈放、出てきて」

アミラは檻のカギを開ける


ッガチャ


おじさんの方の捕えられた者はドーゲルというらしい

髪は白髪気味でオールバックに近い髪形をしている


檻から出るやハイクに向かい

「はじめまして、私がドーゲル・タリフです。ハイク殿と言いましたな

ニーレとバンス討ち取りに貢献されたと聞いております。

引き続き第一騎士としてのご活躍期待しております」

老紳士のように話すドーゲル


「どうも....」

ハイクは明らかにテンションが落ちていた


そのままアミラ、ハイクドーゲルは洞窟を出る

歩いている途中

「ハイク、気にしているの?」

アミラが切り出す


「していな...しているかもな。でも慰めとか気とか使わんでくれ。たぶん使われると俺はいい気がして少し凹んだだけでも、大げさにアピールするようになるから。それでまた優しくされて安心感を求め続ける」


「そう...」

アミラは何を考えているかはわからないが簡潔に返事をした


「よく自己分析をされているのですね」

ドーゲルはハイクに寄り添う


そのまま屋敷のドアを開けると


「これをみいーー新作!デガイモの皮で作った炒め物!」

メイドのユウが大きな声で叫んでいる


「わ~....焦げ焦げだ....」

ソラはユウの下手くそすぎる料理に困惑する


「ひとくち!」

ユウは催促する


「わかったって!食べる」


ッパク

「うんまずい!」

ソラはそのまま舌を出した


「ちゃうて!ひとくち食べさせてって意味やん!」


「えぇ、そうなの、どうぞ」

ソラはユウに食べさせる


「あかん!ゲロの味やん!」

少しの間ユウとソラに留守番を任せていたら屋敷が酷く荒れていた


困惑するハイク

「えぇ...嘘だろ...」


「ユウ...あなたってひとは....」

額に手を置きあきれるアミラ


「なぁなぁ!聞いて!あと200日後に私の17歳の誕生日来るやんか~」


「ユウ!!!座りなさい!!!」

ドーゲルの激しい声が屋敷中に響く


「あ、あ、あ、なんでおるん....?」

ユウは激しく動揺しながら地面に座る


アミラはハイクの肩をトンと叩き執務室に向かう


スタスタと廊下を歩いている中

「ドーゲルさんおっかねぇな...」

ハイクはドーゲルに怖かった中学体育教師的な印象を抱く


「私だけだと...ユウちゃんは落ちつかせられないからね。私怒れないのよ」

アミラはそう言う


(いくらアミラでも統率力というか集団を維持させることはむずかしんだな...だからあのドーゲルさんが教育者的立場でいてほしかったのかな...)

ハイクはそう考察する


「ん?まてよ?」

といいハイクは廊下で立ち止まる


「どうしたのよ?」

アミラは立ち止まったハイクに問う


「アミラってさ、俺が37歳いじったときに怒ってなかったか....?」


「そうですね!!」

アミラはハイクの声をかき消すように答える


そのまま執務室に入る


「ここで衝撃の事実を言いましょう!」

アミラは目を普段より大きくしハイクに言う


「んだよ、もう俺は部屋でゴロゴロして女の子にモテてる妄想に時間をさきたい」


「なに、その可哀そうな妄想は....ま、いいわ!ルオって子さっきいたじゃない?あの子と私、結婚しないといけない関係なの」


ハイクはそのことを聞いて嫌な感情が沸いた

それはアミラが取られるとか恋心ではなく、自分を傷つけてくる存在ですら結婚ができるという事実に対してであろう


「だからあんなに甘かったのか....」

ハイクは立場が狭いことを確信し再び落ち込む


「ちがうわよ、恋心があるとかじゃないわよ、そんな下民みたいな感情私にはないわ。ただヌメル家に男女は私とルオしかいないのよ。お姉ちゃん2人はもう死んじゃってるし」


「そういえば甥だったなさっきの野郎...てか甥と結婚すんのか?それ気持ち悪くないんか?」

ハイクはルオをどうにか嫌おうとやろうという言葉を意図して放った


「気持ち悪い...?みんなそんなもんでしょ?高貴なお家柄の人は....まヌメル家が高貴だとは世界からは思われないでしょうが、一応領地の運営を何十年もしている家ではあるから」


「近親婚ってガチであるんだな...価値観が理解しがたい....」


「じゃあ、あなたの国では王様は家をどうやって守っているの?」

アミラは理解できていないハイクのもつ違う世界の価値観に興味をしめした


「あぁ、あんま詳しくないけど、俺の国には天皇陛下という国家そのものの人がいて...あれ?認識これでいいのか?まいいや、それでその天皇陛下は今はもう親族と結婚していない。普通に民間の人と結婚していたきがする...な?」


「よくそれでその王は国民の中における王族の率を保っているわね」


「んま日本人も1億2千万人いるしな」


「.....は?」


「ま、多いよな普通に。なんか世界でも多い方って聞いたこともある」


「よ、よくそんな国家が戦争で負けるわね....それに経済成長できたのも納得だわ」


「いや、たぶん人口はあんまり関係ないんじゃないかな?俺がいた日本ってとこより小さい国家でも経済強い国もあるし人口多くてもみんなチャリ乗ってる国もあるし...」


「へぇ、興味深いわね....人口は必ずしも国家の豊かさには関与しないのね...」


「しらんけどね。俺アホだし」

ハイクは自分を指さし言った


「でかトウカ連邦の総人口は4500万人くらいなの...あなたホントどこから来たのよ」


「この世界じゃないとこから来たんだよ...信じがたいだろうが」


「どうやって?」


「そりゃ...めがm....」

ハイクが言いかけた瞬間轟音が鳴り響きあたりが真っ白となった

ハイクは思わず目を腕で覆う


「このバカぁ!!!」

という聞き覚えのある声とともにハイクの頭に ッバシ!!と平手打ちが落ちる


「いった!」といいハイクは腕をどかし目を開ける

目の前にいたのは初めにあったムテラであったが...


「おぉ!天パ気味のお前か!名前なんだっけ...?」


「ムテラ!」


「てか、んだよ、なんでまたここに呼び出したんだよ」


「あんたね!なんてこと言おうとしてんのよ!」


「えぇ??どういうことよ....」

ハイクはムテラの激怒した姿を見て困惑を隠せない


「あなた日本のこと言いすぎ!それに私のことは絶対言っちゃダメ!わかった???」


「わ...わーたよ....」

余りにも激怒しているためハイクは反論する気も失せた


「どうすんのよ、もし私のことが知られて、ここの場所もバレたら...」


「いや、わるかったって」


「そもそもあなたね、人を殺し過ぎなんよ!私は幸福な人が増えるって信じてあなたを送り込んだの!負のエネルギーを増やさないでくれる??あたしが困る以上にね世界が滅びるわよ...ほんとに....」


「んま...でも苦しまずに死なないようにしてるぜ?」


「殺された本人以外の悲しみも考えてよ!」


「あぁ...ほんと悪かったって」


「あんたのしている事は殺人よ!日本にいたら死刑!死刑レベルの事案よ!」

ムテラ続ける


「あと、あのアミラという悪魔みたいな女とは関係を持たないでちょうだい...なんかあなた協力しているみたいだけど」


「な、なんでだよ...」


「ああいう女嫌いなのよ!女のカーストがあったら私が一番上に来なきゃダメなの!なのにあの女、私の地位になりうるの!それに協力しているあんたも無理!」


「嫉妬かよ...でもあいつ...アミラなら俺以上に世界をいい方に変えられると思わないか?」


「......いや.....見ている感じ無理かもね...この世界をみて4千年以上だけど、アミラのような人は何人かいたのよ、でもあの人種の宿命には誰一人抗えないのよ」


「宿命って?それを教えてくれたら俺がちゃちゃっと解決するよ」


「....無理だしやめてちょうだい」


(なんだよ、こいつ、それを教えてくれればいいのによ...でもやめてほしいんか...)

ハイクは根掘り葉掘り聞きたい気持ちを抑えた


「ん?お前なんで俺がこの世界で何をして誰と関わっているか知ってるん?」


「見てるからよ」


.......


「....みてる?....おい!気持ちわりぃよ!やめてくれよ!どうやって見てんだよ!」


「私だってあなたをこの世界に召喚した責任があるの!それにこれで見ているのよ!」

といいムテラは背中から胴体くらいの球体を出した


「これ覗いてごらん」

ムテラの指示にハイクは球体をのぞき込む


「....ん?真っ白でなんも見れない....おい!俺が映ってるじゃないか!!」


「この球体であなたを監視しているのよ」


「き、きもちわるいな!!」

ハイクは叫びながら球体を肘で叩き割る


「ざんねーん!何回でも球体はつくれまーす!」

といい両手を後ろに回し背中から2つ球体を取り出した


「うげ...」


「ま、私の監視は続きます!」


「おま...てかさ、お前、俺に文句言うくらいならお前が世界を救えよ」


........


「私は無理よ....ほら!女神は地上に降りません!でしょ?」


「めんどくさいだけじゃねぇのか?」


「違います」


「そう...」


「とりあえずあなたをもとの位置に戻すから日本のこと、私のことは絶対言っちゃダメ!いいね??」


「わーたよ...」

ハイクは返事をし後ろを振り返った


「寝る前に女の子にモテてる妄想しているの?」

と笑いながら聞いてくるムテラの声が聞こえる


「おい!お前ふざけんなよ!!」

その直後、あたりが真っ白になり執務室に戻った


「ハイク...瞬間移動できるの...?」

アミラは椅子に座り驚いた表情でハイクを見ていた


「いや、ちょっとな...」

ハイクはまたあの女神、ムテラに怒られるのが嫌でごまかした


「いきなり消えて戻ってくるまでに数分間どこにもいなかったわよ」


ハイクはその質問にどう返そうかと悩んでいた時


ドアが ッガチャと鳴る

「お姉ちゃーーん!!!!」

と泣きながら入ってきたのはメイドのユウという女の子らしい


「ドーゲルに怒られた!!」

と泣き叫ぶユウにアミラは


「そっかそっか...」とだけ返し飛びついてきたユウを抱きしめ頭をなでていた


(こ、このメイド...俺と大差ない年齢だよな...見た目的に...なんでこんなにもガキっぽいんだ...)

ハイクはハイクの考えていた幼い行動というのをするユウにこういった思いを感じた


「アカン!!お姉ちゃん!いい子いい子して!」


「はいはい、ユウちゃんはいい子だよ」

アミラは優しく頭をなでる


(女ってこんなもんなのか...?仲間意識を高めているだけだよな....)

ハイクはそんなことも思っていた


「よし!なおったぜ!」

ユウは急に立ち上がり叫んだ


「今は昨日送ってもらった服を着る気分!」

そう叫びその場で来ている服を全部脱ぎ始める


「ちょちょちょちょ!何してんの!」

ハイクはユウの体をガン見しながら動揺する


「ユウちゃん...そろそろ個室でお着換えできるようになろうね...」

アミラは慣れたようにユウに言った


「えぇぇぇぇお屋敷が燃えてなくならなければ、しようと思ってたんやけどな~」


「もーいつもそんなことばっかり言って...」

アミラは額に手を合わせる


「よいしょ!見て!」

と着換え終わり服をアミラとハイクに見せびらかす


「あぁ、この良いわね...かわいい」

とアミラは服の裾を触りボソッといった


「せやろせやろ!あ!今日は近所の子と遊ぶ約束があったんや!ほな行ってきまーす」

と言い部屋を出て行ってしまった


.....


「あれ...メイドだよな?」

とハイクは率直な疑問をアミラに投げかける


「えぇ、立派なメイドであり監視員よ。監視員とは中央政府が各領地に監視員家のものをひとり派遣してその領地と中央を結ぶ役割を持っているのよ」

アミラはユウがいる理由を教える


「監視員か...あいつできんのか?」


「ユウちゃんを出すっていうことはユウちゃんの親族たちの監視員家に人が足りないのだと思うわ。本来は男の28歳以上が監視係として派遣されるはずなのに....ユウちゃんは16歳の女だし....」


「ま、いろいろあるんだな....明日には今聞いたこと全部忘れてるわ」

ハイクは伸びをしながら言う


「ま、今日はもう寝るわ」

といいハイクは部屋を出ようとする


「おやすみなさい。それとルオの件ごめんなさい。あんなつもりでは...」


「気にしつつ気にすんな」

とハイクはアミラの言葉を遮り部屋を後にする


寝床の部屋まで歩くハイク


スタスタと歩く音の中


(俺ってなんで嫌われるんだ...?)

ふと過去に嫌われた時のことを思い出す


それは小学時代....

「なぁ、友達Zがお前のこと次は遊びに誘わないようにしようぜって言ってたよ」

と教えてくれた友達A...

小学生ハイクはそれを聞いて友達Z恨むのももちろん、教えてくれた友達Aも俺に悲しい知らせをして反応を楽しんでいるように感じた

当然この二人とは友人関係を解消


中学時代も数えきれないくらい友達は消え、人間関係では揉めまくる


高校時代には....

そんななか数少なくなった友達たちも軒並み彼女ができ、ハイクは自己肯定感が下がるにとどまらず自分という存在事なくなって楽になりたいと感じるようになっていた。


そんななか生き残った友達も童〇卒業しハイクはついに自殺を決行.....


「こ、こんなこと言ったら恥ずかしいよな....」

とハイクは過去の回想を心の中でしていたが、自分でも最後の結末の原因に恥ずかしすぎるあまり笑っちゃうくらいなのであった....


.......


「おい!ムテラ!お前まさか俺の心までは読めたりしねぇよな!」

と周りに誰もいない状況ではあるが、ムテラが常に見ているということを認識しているハイクは、今もなお見ているであろうムテラに対してそう問いかけた...


しかし返事がない。

(ま、心まで読めたら困ったもんだよ...それこそ死んで監視から逃れるしな...)

と心の中で唱え自分の部屋を開ける


ガチャ


「....へ?」


ハイクが目にしたのは部屋の窓が割られて物色された後であろう痕跡があり、机の上には一枚の平たい木材が置いてあった。


墨でなにか文字らしきものが書いてあるがハイクには読めない。


ハイクはその木材をもってアミラの執務室へ向かう

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