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第一〇話 知戦

アミラは続ける

「今、この領地で一人の男の人が領主であるバンスに立ち向かっています。この苦難の領地にかすかな希望という光が見えているのです!そこで、どうかみんなには近くの人と手を握り合ってほしいのです!」

そう言い放ち両手を広げ始める


「おい、このクソ娘め!裏切りやがったな!」

激高するバンス

ハイクはにッニヤとして激高しているバンスの顎へ目掛け拳を振り上げた

ッビチィッグチャというベチャついた音が鳴る


バンスの顎部分は空彼方へと吹き飛んだ


ハイクは一歩下がりバンスをにらみつける


バンスの顎は再び粘土のように形を形成しながらもとに戻る

「無駄なんだよ、小僧やバカ娘がいくら俺に抵抗しようともな」

バンスの声のトーンは下がり明らかに激怒していた


「こいつ...厄介すぎる」

ハイクはアミラが何をしたいのかがわからない...


ふとアミラの方をみて今の動きを見ようとした


しかしアミラの方を見たとき


「おいおい、あの男って酒豪のおっさん殺したやろうじゃないか」

「しかも連れの少女に空き巣までさせていた野郎だろ?」

「あぁそうだそうだ...ニーレとグルだったっていう話しってるか?」

「うそだろ?どうしようもないやつだな」

と村人はハイクへのヘイトを募らせていた


「お願い!みんな協力して!」

さすがに焦りを隠せないアミラ


「おいおいなんでアミラ様は俺らに手をつながせたがるんだ?」


「まさか、俺らをまとめさせて一斉に爆破させるつもりなんじゃ?」

またあもや村人たちは新たな疑念に苛まれた


アミラの考えていたであろう作戦が上手くいかず顔を下に向け始める


ハイクとバンスは取っ組み合いをしながら戦いを続ける

そんななかハイクはバンスを掴みながら

「おい!アミラ!作戦があって協力してもらいたいならそれをそいつらに伝えてからだろ!もう俺が嫌われ過ぎて...おい!バンスめ動くな!....俺が嫌われていようとお前はまだなんだから!お前が自分のしてもらいたいことを、なぜしたいのかから話すんだよ!」

とハイクはアミラに言う


「そうね...」

と下を向いていたアミラは前を向き始め


「私は....私はアミラ・ヌメル!バンス・ヌメルの三女!父は粘土性の爆発使い。みんなも生まれた時から体内に仕込まれ、父に歯向かったもの、父のメンツを潰したもの、父の逆鱗に触れたものはもれなく父の鶴の一声で爆死していったわ。それは父が政治で正当性を示すのではなく、恐怖と支配で正当性を示すためにやってきたもの。」

アミラは演説を始める


それを聞いていたバンスは

「おい!貴様ら!そのバカ娘の言うことにを聞いた奴はこうなるぞ!」

と言いまだ屋敷に向かって走っていたものを一人爆発させる音が聞こえた


ッドガァァーン!という重い音が周囲に響く


この音は一回や二回なんてレベルではない。

何回も際限なく鳴り響く

村中あらゆる場所で鳴り響いている

それは飢餓のあまり動けずアミラの元へ行けない人、四肢が欠損している人、女子子供のようなアミラにいる方面にすぐ向かえない人などを中心にだ


アミラはそんな音には動じず


「しかし!その支配にも弱点がある!領民がいなければそんなものただのお飾りなの!恐怖で支配しようとも、脅そうともそれは領民がいるから成り立つもの!だから領民であるみんなに一つお願いがあるの!みんなが手と手を取り合い体を近づけることで一人を爆発させれば連鎖的にみんなも爆発して死ぬことになるの!でもそんなことをしたらバンスはこれから誰たちのトップに立てるの!それをわかっているから領民全員を殺すようなことはできないと思うの!だから!お願い!手を取り合ってほしい!」


アミラは目をッギュと閉じ領民たちにお願いをする


「...でも、もしあの男が負けたら協力したものは処刑される」

「そもそもあの男がバンスにかてるのか?」

と話し合う領民たち


.......................


「おてて!おててつなご!おねえちゃん!」

「っえい!おねえさんの手にケブトムシ!!」

と子供たちがアミラのもとへ群がり手を握り始める


「ありがと」

と微笑みながら子供たちにお礼をするアミラ


「ちょっと!ルリ!」

とアミラの手を握っていた女の子のお母さんが来る


「ママもつなご!」

といい片手を出す女の子に

お母さんは戸惑いつつも女の子と手を握る


「おいよ...子供たちがあっち側にいっちゃったらしかたねぇな」

と村のおじさんが小声でいいアミラの方へ歩き始める


それを見た他の村人も続々とアミラの方へ行き手を取り合った


「貴様ら!!!」

と言いまだアミラに近づけていない人を次々と爆発させていった


「みんな!急いでこっちに!」

とアミラは言う


「おい!そこに立っている俺の兵士たち!アミラを槍で打ち殺せ!!!」

とバンスは村にいる兵士に向かい命令をする


「い、いや...俺らはアミラ様の味方をします!!」

「おい!俺らも防具と槍を捨ててアミラ様の方にいくぞ!」

と兵士たちの士気もアミラに加担する方に風向きが変わる


アミラの周りには300人ほどの村人が群がってきた


「まぁいい。アミラ、貴様は俺を殺して領主になりたいのだろうが、もし俺がこの屋敷を爆発させぶっ壊したらどうすんだ?せっかくの領主の座が水の泡だ!!!」

と言いバンスは屋敷に後ろ歩きで近づき自爆の構えをした


「へぇぇ、じゃ屋敷に本体はないのね」

アミラは真顔でバンスに言う


「なんで....貴様がそのことを....」

唖然とした顔でバンスはアミラを見る


「この屋敷の庭で爆死したリンゲル・サーザ兵が教えてくれたわ」

アミラは先ほど目の前で死んだ兵士からバンスの本体がどこかに隠れていることを教えてもらっていた。


「まぁいい!お前がどんなに屁理屈を言おうとも個々の屋敷は俺が爆発させる!ここのメイドを殺すことになるんだぞ?いいのか?中央は黙っていないとおもうぞ」

バンスは自信満々にそう言う


「....ッ」

とアミラも険しい表情をした


「おい!アミラ!こいつをここで爆発させてもいいか?させてはダメなのか?それだけ教えてくれ!!」

とハイクはアミラに簡潔に聞く


「ダメ!絶対に屋敷にいるメイドさんだけは殺しちゃダメなの!」

とアミラはハイクに伝える


なぜダメなのかをハイクは効く猶予がなかった

「とりまおけー!」

といいハイクはバンスに突進し戦闘を再開する

ハイクはバンスと戦いながらメイドをどうやって屋敷から出すかを考える


しかし戦闘中にバンスの蹴りがハイクの腹部分に命中しハイクは吹き飛び、屋敷の塀に直撃した


ッドン...ッガラッゴロ


と塀の崩れた石がハイクの上に落ちてくる


ハイクは急いで立ち上がりバンスを見たが、もうすでに屋敷とバンスの距離は至近距離となっていた


「バンス!私は別にいいわよ、あなたがそこで爆発するなら、私たちはの本体を見つけずに森に隠れるわ!そうしたらメイドを殺したものとして中央は領主であるあなたを敵として扱うわ!それでもいいならどうぞ自爆しなさい!!!」

アミラは屋敷の目の前にいるバンスにそう言った。


「アミラ!!どこまでいってもクズ娘だな!今ここでお前の近くにいる奴ら全員を爆発させられることもできるんだぞ!!」

とバンスは声を荒げる


「....やってみれば?」

とアミラは淡泊にそれだけ返す


アミラには確かな確証があった。


アミラの後ろにはポツンと立っている一つの民家がある。


しかしとある理由によりバンスはそれを破壊することができないのでは?という


「この....」

とバンスはアミラの予想通りに言葉が詰まった


「へぇ...」

とアミラは微笑むだけでそれ以上なに言わなかった


ハイクは立ち上がりバンスと睨み合いをする

が、屋敷の門から声が聞こえる


「いえーーい!強盗をつかまえたぜ!!!!!!」

という陽気な女の声だった


そのままドアがひらいた

ショートカットの目がツリ目なかわいらしい女の子だ

手には服を掴まれ持ち上げられているソラがいた。

ソラは手に分厚い本を持っていた。


「なぁなぁこの子が領主室で本盗んでいたから捕まえてんて、そんだらな暴れ始めたからどうすればええんかなって」

と方言がある感じで話していた


アミラはとっさに

「その子をこっちに連れてきて!」

と大声で伝え


「わかった!」

と謎の女の子はいいアミラの元へ走りかけよる


「ハイク!この子がメイドさんよ!もう屋敷とか考えずにバンスを倒していいわよ!」

とアミラはの声がハイクに聞こえる


「おけ....やるか!」

とハイクはいい地面を蹴りバンスに突進する


ハイクはバンスごと屋敷の壁を突き破る


アミラはバンスの視界がなくなったことを確認し


「みんなこの後ろの民家から離れてくれる?」

と領民たちにお願いする


そしてメイドに取り押さえられていたソラに質問を投げかける

「さっきハイクとニーレが戦っていた時にソラちゃん空き巣したでしょ?」


「は、はい...ごめんなさい」

とソラはアミラの目を見れずに謝罪をする


「ちがうちがう!ソラちゃんが空き巣したときにさ」

とアミラは続ける


「え?うん...空き巣したときに?」

とアミラが空き巣について怒ると思っていたソラは驚きつつ返事をする


「空き巣したときにチビのおじさんが三角座りでタンスの中にいたって言っていたけども、この家で間違いない?」

と言い、入り口が固められている民家を指さし言った。


「うん。この家で間違いないおじさんがいた」

とソラは返す


「わかったありがとう!ソラちゃん!」


アミラはソラの目線に合わせかがみお礼をした後


(この中にバンスの本体があるなら、ここで燃やし殺してやる!)とアミラは思い

「みなさん!この家から距離をとって!この家の中にバンスの本体がいるはず!だから今から完全に燃やし尽くす!」

アミラは屋敷で飲んだ一升瓶分のお酒を民家にかけようとした瞬間....


「おい!この中にバンスがいるらしいぞ!」

「ドアが固定されてるなら壁を突き破って入るぞ!」

「おい!そこの男!元兵士なんだろ!やれよ!」

「あ、わかった」

村中の男たちが家の壁を壊しドカドカと侵入する


そのころ屋敷内ではハイクと若いバンスの熾烈な戦いが繰り広げられていた


ハイクがバンスの顔面を掴み壁にたたきつけ

バンスがハイクの両腕を掴み頭突きをする


そんななかバンスの力が一気に抜けた


「おい...バンス...その程度か?....はぁ...はぁ...はぁ...」

と息を切らしバンスに言う


しかしバンスは地面に倒れ動かない


「おいおい...なんだよ...勝ったのか?俺!!」

とバンスの倒れている姿に高揚感が隠せないハイク


次の瞬間、屋敷の裏で燃え広がっていた火

先ほどハイクとバンスが一度目の戦闘をしたときに発生した火が山火事のように燃え広がっていた。

そして火の粉が窓からバンスの体に当たる


ッボォガァーーーン!!!!!

という大爆発が屋敷に起きる


屋敷は壊滅的大爆発にさらされた。


民家に入る領民たちはタンスの中からバンスの本体を引きずり出し民家から投げ出した

「おい!これがバンスだ!」

「俺、兵士だからこの槍で処刑していいか?」

「おう!やっちまえ!!!」

「死ねぇ!!」

「この野郎!!」

ッグシャァ!という人体に槍が突き刺さる音が鳴る

バンスはその場で絶命した

そのまま死体は村の道を複数人に引きずられ

領民が木の棒や槍、石をバンスに命中させ続ける

どれほど領民のフラストレーションが溜まっていたかが可視化された瞬間であった


アミラはその光景をジッと見ているだけであったが、その時

屋敷から大爆発する音が聞こえる


「ハイク!」

とアミラは言い屋敷に向かって走っていった


屋敷の目の前に着くと屋敷は大火事に見舞われていた

「ハイク...まさかこの中にいるわけじゃないよね...」

アミラは火事に見舞われている屋敷を目の前にそう呟いた



「なぁ?私、消化手伝おうか?消化くらいやったら私だってできるで」

とメイドが後ろから話しかけてきた


きっとアミラが屋敷に向かい走っているとき後ろから一緒についてきたのだろう


「お願いするわ。私の髪の毛もっといて!私が水をたくさん飲めば、すぐに髪の毛の先から水が出るからそれを屋敷の火にかけといて!私は川にすぐ向かう!!」

アミラはそう言い自分の髪の毛をメイドに持たせた


「水かけるの下手でも怒らんといてな~」

とメイドは呑気にアミラに言った


ハイク「お、お前...すげぇな....いろいろと」

アミラ「一瞬でも裏切った感じにしちゃってごめんね!」

メイド「なぁなぁ~私のノーパンで屋敷から出てきちゃった」

アミラ「う、噓でしょ!?」

ハイク「ノーパン...ノーパン!?」

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