「死に戻りました」と叫んだけど、王子に嫁いで良かったです

――死に戻りしたら、私を処刑したはずのヤンデレ王子が、命懸けで溺愛してきました。――ねぇ、あなたの命の期限、あと45日ってどういうこと！？――

「あ、すいません。私、死に戻りました！だから、あなたとの婚約はなかったことにしてください！」

公爵令嬢アメリア・ヴェルス・グレイブは、人生二度目の断罪の夜会で、思わずそう叫んだ。 なぜなら、彼女を処刑した王太子エドワードの冷たい瞳と、この国の蒸気が支配するスチームパンクな世界に、激しい恐怖を覚えたからだ。

しかし、エドワード王子の反応は、私の知る過去と全く異なっていた。

彼は狂ったように安堵の表情を浮かべ、「よく戻ってきてくれた」と囁くと、真鍮と黒鉄の巨大な機械兵士――『時空拘束兵（クロノ・ガーディアン）』に命じて私を捕獲！

「二度と私から離れるな。君を殺した罪は、私が君の生涯をかけて償う」

逃亡失敗。私は、愛の狂気に囚われた王子の「ガラスの監獄」に監禁されることになった。

その狂気の原因は、私が彼の部屋で発見した一枚のメモで判明する。 エドワードは、「私を失った未来」から自分の命を削って過去へ来た。そして、彼の命は残り45日という「時間法則のペナルティ」に蝕まれていた！

私を処刑したはずの男は、今、命の期限が迫る中で、私への病的な執着と贖罪の愛を捧げてくる。

命を狙う偽悪役令嬢の陰謀が迫る中、私は決意する。このヤンデレ王子の「命の鎖」は、今、私の手に握られた。

「命を懸けて私を救おうとするこの狂人を、今度は私が愛で救う番だ」

スチームパンク世界を舞台に、命の期限付きヤンデレ王子と死に戻り令嬢が運命を上書きする、究極の贖罪と溺愛のロマンス！