いつも、どこかにいたであろう自分を探している
私はいつも、人を見てはどこかにいただろう自分を探している
病気になっていなかった私だったらこうなっていたのだろうか?とか
食事に何も制限もなく笑いあっている人見ると、自然に好きなものを何の違和感もなく選べたのだろうか
頭がいい人を見ると、私も最初から文字がちゃんと読めたら少しはこの人みたいになれていたのだろうか?
いつまでたっても、映し出される他人のいいところに押しつぶされそうになる
ほかの人のいいところはその人にとって見たら普通のことで、その普通さに追いつきたいと思い悩む自分を捨てられない
あぁ、どうして私はこうなのだろうかと思い悩む自分に不毛だなと思っても追い続けてしまう
例えば推し活だ。私は映画館で映画を見ることが好きだった
でも、今はできないLiveにいってそのなかの雰囲気も味わうことが難しい
それでも追い求めて、誰かが楽しむ姿を羨ましくも切ない思いで見る
私の生活は孤独で、一人ぼっちだ
同じ景色を同じ、世界から覗く
旅行も行きたかったな~
誰かと笑いあながら、話をする喫茶店やファミレスのぞく世界は広くて楽しそうで、すぐそばにあるのに、届かない
私の、体はどこまで行っても不自由な世界
当たり前のことを当たり前だと思いたかった
誰かではなく、自分がそこに行きたかったそう思うのには十分すぎるくらい時がたってしまった
誰かの何かに揺れるそんな思いに、際限はない
でもいつの日か、こんな自分でも納得して、私自身でよかったと思える日はくるのだろうか?
そんな日が来たら言いたい、あなたのあたりまえが私の目からは宝石みたいのものだと……誰もが、思い悩んでいることはあるだろう
でも、そんなもう一人のなれたかもしれない私にあなたが眩しくて、私には宝石みたいだったと伝えたい
あなたは笑ってこういうかもしれない
「そんなの、普通のことでしょ」と、それっでも私は、私もなれたかもしれない未来をあなたから聞くのが好きだ
どんどん自慢してほしくいくらいだ
だってあなたが歩んでいる未来に私が入れることだけで、私は一緒に歩めている気さえするからだ
私は、いつになったら自分を認められるのだろうか?
そんな薄暗い世界の中で
光を灯してくれるのは、人から出た何かのお話し
本や、映像を見て私は思う、私の狭い世界が変わっていく時間を……
私は大切にしたい
こんな不足だらけの私だけど、いつか、あなたに憧れていますと言われたい
そんな願いをいつかの自分に託す。それはいつになるかわからないけど
そうなれたらいいなと思う私は——よくばりだ