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名前と顔を覚えられない少女  作者: 月花 珊瑚


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10/11

何も始まらない物語があったていいじゃないかと思えるようになりたい

 「若いころにはいろいろ経験した方がいい」っていう言葉にあてはめられなかった私、生まれてから何かしら不調をきたし、そのことばがいつも重くのしかかった。あぁ、私は若ささえも自由にできなかったのだと、でもその思いを叫んだところで何も変わらない——


みんなみたいにメイクしたかったとかおしゃれしたかった。


マスクなしで外を歩きたかった……食べ物を躊躇なく好きに食べたかった全部消えてなくなってしまうのが、化学物質過敏症だ


私が物語を書くとしたら何も始められなさ過ぎて動かせないキャラクターの様だろう

耐えられないほどの毎日の原因不明の激痛の痛み、仕事に就けない苦しさ

こんな私にいったい何が残っているのだろうか


根は、陽キャがしたいことを全部やりたかった、いろんな場所海外とか行ってみたかったし、何より普通に生きたかった

毎日ちょっとのことやるとバテてしまって、そんな自分が嫌になる


生産性で動けるようになりたかったな~いろんなことを見たり聞いたり体験してみたいしクレジットカードも作りたかった

「カードで」って言ってみたい


 誰かの負担になって生きるのはつらい、そもそも小説で何とかお金をもらえるようになったら、とか夢の又夢、本当は毎日投稿できればいいのに、この体はその思いを踏みにじるかのように嘲るに違いない0円の女とでもい言えばいいのだろうか


そんなことを思っていても世界が変わってくれるわけではない

少しでも普通になりたい

きっとこんな女は、物語さえ始められないだろう……

波が去るころには、私の周りにはもともとなかったのに大切なものをだれのせいでもないのに奪われた気分を味わうんだ


 何も始まらない物語があったていいじゃないかと思えるようにそんな風に早くなりたい

普通が当たり前に届かない自分に受け入れられるようになりたい


だってほかの人が自分なら、優しくできるのに自分に対してはそれができない——せめて誰かにこの思いで当たり散らさないように抑制して生きてくしかないのだろうと今思ってる


みんな頑張ってるのに、自分だけ足りてないような気がする


あぁ、早く『何も始まらない物語があったていいじゃないか』と思えるようになりたい


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