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危ない魔法使い  作者: 一之瀬 椛
一章
20/101

幕間、獣の行方は…


赤い獣はヒトリ、行く。


足跡を残さず、匂いも残さず。


「あの方は、まだ囚われている」


嘆く様に、呟く。


「これじゃあ、だめ」


呟いては、進み。


「あたしがぁ、解放してあげなきゃ」


進んでは、声を弾ませていく。


「あなたから、自由を奪っている“楔”をぜーんぶ……()()()()壊しますねぇ」


ふふふ、笑いを零す。

ゆっくり大きく踏み出して両の手を広げ、その手で游がせた。

周囲から小さな光が点々と浮かび上がり、手の動きに合わせる様に踊る。


それもほんの僅かな間。

獣は、手の動きを止め、足を止めた。


そして、静かに佇み、暁の大空を見上げて、また呟く。




「だから、あたしだけを見て……」


祈る様に……。









【危ない魔法使い】






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