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危ない魔法使い  作者: 一之瀬 椛
一章
19/101

幕間、炎の行方は……


小さく、灯る。


「まだ、早い……」


少年は静かに窓の外に浮かぶ月を見つめていた。

自身の、闇夜に溶け込む様な黒い髪に一房、鮮やかな赤を緩やかに撫でて。


「まだ、俺は“力”が足りない」


憂う言葉とは裏腹に、


「……もう少しだけ待っていて」


その薄い紫の眸は決意を示す。


「今度は、俺も一緒に戦うから。だから……」


窓越しに、まるで月に触れる様に優しく指を動かし、一度閉じる眸。

次に開いた眸には、薄い紫の中には……炎を揺らめかせていた。


生命(ひかり)を失ったらダメだよ、俺の(はんしん)


青く、清浄なる神の炎を。




真炎は、まだ、何処(いずこ)かに……。









【危ない魔法使い】






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