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魔王が現れたから、勇者の子孫らしい俺がちょっくら倒してくる  作者: 堕天の翼のあさぼらけ
ユミコ争奪編

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42/221

第42話 勇者親衛隊にからまれる

 ユミコ争奪戦を勝ち抜き、無事にユミコとパーティを組めた俺。

 だけどユミコは、その争奪戦の結末をうやむやに、アイドルグループの盛大なイベントに流れ込んだ事に、たいそうご立腹。



 シリウスシスターズの歌声が響く舞台裏。

 俺はご立腹のユミコをなだめ、この場を去りたかった。

 ユミコ編入編も、そろそろ終わりにしたい。

 魔王を何話も放置してたら、この作品のアイデンティティが問われる。


「おいおまえら、このまま帰れるって思ってないだろな。」

 俺の気持ちを知ってか知らずか、思わね邪魔がはいる。

 スケ番風の女性が五人、親衛隊と書かれた赤いハッピを来ている。


「あのぉ、どちら様ですか?」

 俺は、これ以上ユミコを刺激しないでくれと思いながら、一応聞いてみる。

「あーん?見て分からねーのかよ。」

 一団のリーダーと思しき女性が、赤いハッピの背中を見せる。

 背中には、俺の股間を集中攻撃しやがった、あの赤髪女が描かれている。

 思い出しただけで、股間が痛くなる。


 俺が赤髪女に反応すると、こいつはニヤけて言ってくる。

「気がついたようだな。

 我らは、ユア様親衛隊!

 ユア様を公衆の面前で辱めた罪、万死に値いする!」


「あ、いや、あれは。」

 俺は思わず弁明するが、そんな俺よりも先に、ユミコが動く。


「ふーん、あんた、うらやましいって思ってたんだ。ユウタの事。」

 そいつの前に出たユミコは、そう言ってニヤける。

「は、はあ?お、思ってねーよ。

 私にもやらせろなんて、思ってねーし。

 うらやま、いやらしいヤツめ、おまえ、どこ中だ?」

「え、リーダー、そんな事思ってたんだ。」


 そいつは矛先を俺に変えようととしたが、それより先に、仲間たちからドン引かれる。


「な、だってこいつ、ユア様とあんな事したんだぞ。

 おまえ達だって、ユア様とあんな事したいだろ!」

「そ、それは、、」

 他の親衛隊のヤツらも、もじもじしだす。


 んーと、ユアさーん、あなたの身体を、親衛隊のみなさんが狙ってますよー。


 たくう、なんだよこいつら。

「ユウタの事、悪く言えないね。」

 ユミコが、俺の言いたい事を代弁してくれる。


「は、はあ?何言ってんだよ、わ、私たちはまだ、何もやってねーだろ。

 こいつと一緒にすんなよ!」

「はあ、」

 ユミコは大きくため息をつく。

「ここで一悶着あって盛り上がるのかと思ったら、あんた達じゃ、役不足のようね。」

 このユミコのひと言に、親衛隊のヤツらはカッチーンとくる。


「んーだと、こらぁ。

 おめーこそユア様達の誘いを断ってよぉ、

 無事で済むと思ってんのか?あーん?」


 俺を目の敵にしてたはずの親衛隊のヤツらは、標的をユミコに変える。

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