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魔王が現れたから、勇者の子孫らしい俺がちょっくら倒してくる  作者: 堕天の翼のあさぼらけ
荒野を行く

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221/221

第221話 勇者再び召喚される

 狡兎(こうと)死して走狗(そうく)煮らる。

 魔王を倒した後、俺を待っていたのは身の危機だった。

 俺はローザを連れて、オオミヤ城を後にした。




 気がつくと俺は、オオミヤ城の王座の間にいた。

 目の前の玉座には、ムスッとした王様がいる。

 その横の玉座には、すまし顔のローザがいる。


「よくぞ戻った、勇者ユウタよ!」

 戸惑う俺をよそに、王様が語りだす。

「そなたはもう、十分に強い!何故にまだ、魔王を倒せない?

 一日も早く魔王を倒してくれる事を、期待しているぞ。

 では行くがいい、勇者ユウタよ!」


 うーん、これはどう言う事だろう。

 確か俺は魔王を倒したはず。

 そしてローザと一緒に、このオオミヤ城から旅立った。


 俺はローザに視線を向ける。

 ローザは自由意志を失ったような、すまし顔だ。


 この場で話しかけたかったが、ここは王様の御前。

 この場ではまずい。


 俺は玉座の間から去って、階段を降りる。

 そしてローザの盗聴器を取り出し、呼びかける。


「おいローザ、どうなってる。」

「ユウタ?話したい事があるから、ミツフタの部屋に来て。」


 俺はとりあえず、ミツフタの部屋に向かう。


 預言者ミツフタ。

 勇者ウラワの子孫が魔王を倒すと、予言した者だ。

 俺も何かお世話になった気がするが、思い出せない。


 カインカイン。

 貴重な魔法の鍵を使って、ミツフタの部屋に入る。

 そこにはミツフタと、どう先回りしたのか、ローザがいた。


「久しぶりだな、ユウタ。」

 早速ミツフタが声をかけてくる。

「ユミコを救った事、報告に来ても良かったんじゃないか?」

「ユミコ?」

 ミツフタはその名を出すが、俺はユミコに関する記憶を失っている。


「それより、今はどう言う状況なんだ?確か俺は、魔王を倒したはず。」

「ああ、それなら、時が巻き戻されただけだ。心配するな。」

 ミツフタはそう答えるが、心配するなって、どう言う事よ。


「ええ、ユウタが魔王を倒して、私とこの城から旅立ったのは、事実よ。」

 とローザも言うが、状況がいまいち分からん。


「まあ、一種の時の改ざんと思えばいい。」

 とミツフタは言う。


「つまり、ユウタは魔王を倒したけど、誰もその事に気づいていない。ここに居る者以外、誰も。」

 とローザが続ける。


 うーん、よく分からない状況だな。

 俺は手持ちのアイテムを確認する。


 やくそう7

 魔法の鍵5

 騎神のいななき

 ローザの盗聴器

 ルギアのお守り

 勇者の証


 なるほど。

 虹の橋が無くなっている。

 それに聖なる霧吹きと照光子の杖もだ。

 そしてルギアのお守りが、かすかに輝いている。

 確かに、自称ルギア様の妖精さんが宿った状態だ。


「分かった?なら出発するわよ。」

 と言ってローザは髪を後ろ手に束ね、その根本にナイフを当てる。

「ちょ、ちょっと待て。何してる、ローザ!」


「何って、髪切るだけよ。」

 バサ。


 俺が止めるのも聞かず、ローザはその長い金髪を、バッサリ切ってしまう。

 髪の短くなったローザの見た目は、活発な美少年だ。

 この年頃の子供は、短髪だと男女の区別が難しい。


「おまえなあ、それだと人気落ちるだろ!」

「でも、ユウタと一緒に旅するなら、この方がいいでしょ。」

「あ、うん。そうだね。」



「まずは、北のほこらを目指すがいい。」

 ローザが身支度してる間に、ミツフタが説明してくれる。

「そこで装備を変えれば、おまえが勇者だとは、誰も気づかないだろう。」

 と、アドバイスしてくれる。

「ああ、ありがとう。何かあったら、報告にくるよ。」

 俺はミツフタに礼を言う。


「そうれじゃユウタ、行きましょう。」

 身支度を整えたローザは、普通に冒険者の美少年。お姫様には見えなかった。

「ああ、行こう。まずは北のほこらへ。」

 そこにはきっと、ユミコなる人物の記憶があるはず。




 こうして俺たちの、新たな旅が始まった。

 そう、俺が魔王を倒すお話しは、既に終わっている。

 ここからは俺とローザの、別の物語だ。



 The End

ども(・ω・)ノ


いやー、やっと終わりました。

この内容が、ここかでかかるとは、思いませんでした。

まさか、みらせかより長いとは。

まあ、この作品は一話千文字が目安ですから、その分話数は増えますね。

私的には、一話三千文字くらいが丁度の感覚ですが。


さてこの先、クリア後隠しダンジョン編ですが、そこは蛇足と判断して、やめときます。

うん、なんも考えてないしね。

やるとしたら、ユミコ復活編になるんだけど、それをやっちゃあ、物語がおかしくなるしね。

ただ、ユミコに対する記憶は、取り戻すべきかな。


それに、死んだ勇者の姉。

チチブのシスター。

まだ未踏のチチブ高原とムサシの南西。

残りのゴールドゴーレム。

シリウスシスターズ。

神帝アリンバ。

美少女ターニャ。

ユミコの記憶をやるなら、他にもやれる事がありますしね。

あ、預言者ミツフタを美少女化して同行させようとしましたが、やめました。


そんなこんなで、この作品を最後までつきあってくださり、ありがとうございました。

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