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本当に裏切られたのは私でした
ああ、なぜ神様こんなことになってしまったのですか、教えて下さい…
高校2年あの日だ、そうあの日全てが終わった。
「最低クソ女」 「本当に修二可哀想」 「死ね」
こんな罵詈雑言を言われ始めたのは、あの日からだろう。
私、成川彩音は太和高校に通う普通の高校2年生、いわゆる華のセブンティーンってやつだ。顔は上の下くらいなのでそれなりモテていた。
あれは11月の末の日だった。私は天ノ川修二から告白された。
「成川彩音さん!好きです付き合って下さいッ!」
全校生徒の前で彼はそう言い放った。昼休みの時が止まる。
グラウンドの中心でビショビショな彼が、どんなモデルにも負けないくらいカッコよかった。二つ返事で。
「もちろんです!よろしくお願いします!」
と返事した。修二は「よっしぁああ!!!!!」と叫んだ。校舎から水面のように拍手が響き渡る。この時は世界から祝福されているのではないかと感じた。束の間の幸福だった。
これは私が天ノ川修二を殺害するまでの物語である。