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100エーカーの森の悲劇  作者: カンナビノイド¢39
第1章 (変態性癖持ちの)美女の(嬉しくない)強襲
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1-8 雑魚と変態とバカ

ーー前回のあらすじーー


スタークとボールという二人のニートは自宅と北東の崖にそれぞれ閉じ込められてしまったがもちろん自業自得である、これでようやく100エーカーの森に平和が訪れる……わけもなく(やれやれ)。



横暴な女王様気取りの女子大生、エリスによってキヌタニは売り物のアイスを食いつくされて暴力を振るわれるだけでは済まされず、最終的には寝床を追われてしまい、駄菓子屋の冷たい床で眠りにつく羽目になってしまった。



読者の皆さんはどこでも眠れるタイプですか?

作者はマジでどこでも寝ます……。

昼間の公園でもマクド〇ルドでも放射線管理区域でもお構いなし!


でも道路の真ん中はやめた方がいいです(目覚めないかもしれないので……)。

せめて端っこに寄って寝ましょうね!


では車道の端に寝そべって寝落ちする準備が出来たら本編へGO!

 翌朝………(午前11時)




「エリスとキヌタニはちゃんと喧嘩せずやってるかしらねー?ふあああ……早起きしたから眠いわぁ。」



ミーシャは100m先まで聞こえそうな大あくびをした。



「早起きって……どこがだよ……お前は毎日のように大寝坊レベルの時間に起きてるじゃねえか……。キヌタニは押しが弱いからな、苛められてないかほんのすこーしだけ心配なんだが。」



ヤムチャはやれやれといった表情でミーシャを見た。



 ミーシャとヤムチャはまたいつものように駄菓子屋へとアイスを求めて向かっていた。

お寝坊さんのミーシャと違って、ヤムチャは早起きをして畑仕事をしていたようだ。




「まあ、キヌタニくらいなら死ななきゃどうなっても良いのだけど……。キヌタニー!アイスちょうだーい!!」



ミーシャはとても食い逃げ(?)しようとする人間の行動とは思えないほどの大声で呼び掛けた。



そしてガラッ、と彼女が駄菓子屋の引き戸を開けた。






「……スミマセン、エイギョウジカンヲマチガエマシタ。」



 何故かミーシャは突然顔を真っ青にし、引き戸をピシャリと閉めてロボットのように手足をカクカクとさせて引き返そうとした。



「お、おい……?急にどうしたんだ!?」

 



 ヤムチャも慌てて駄菓子屋の中を覗き込んだ。

ヤムチャが駄菓子屋の引き戸を開けると異様な光景が広がっていた。




 駄菓子屋の中にはアイス売り場の中で目隠しをされ、口を塞がれ、上の服を脱がされ、ロープで縛られて胴体をうっ血させられ、氷漬けにされて凍えているキヌタニと、レジ台にふんぞり返って、悪魔のコスプレをして、缶チューハイを飲みながらキヌタニを鞭打ちしているエリスがいた。







「スマン、クルセカイセンヲマチガエタ。」



 ヤムチャも訳の分からないことを口走って引き戸を閉め、その場から逃げ出そうとした。

しかし、そんな二人の肩を掴む者があった。



「ムゴッフゴッフグッ……ムグムグ!!」



 二人の背後には目隠しをされ、口を塞がれ、背中は鞭打ちによって腫れ上がり、手足は霜焼けで真っ赤になっているキヌタニがいつの間にか迫っていて何かを訴えようとしていた。




「「ギャッーーー!!!!!」」




 二人はキヌタニの方に振り返ってから0.18秒後、本能的に全力疾走で逃げ出した。 

しかし、その3.34秒後に二人は何かと正面衝突して後ろにすっ転んでしまった。




「いっ、痛いじゃないか……二人とも……、急に走り出してどうしたんだ……?」



二人が衝突した相手はよしだくんであり、彼は頭をおさえながら唸って二人の方を見た。





「……アノー、フタリノウシロニイルアナタ、ドチラサマデスカ?」



よしだくんも代わり果てたキヌタニの姿を見て声が裏返った。




「ムゴフギュ、キュウ……」




雑魚の残骸(キヌタニだったもの)」は力尽きて気を失ってしまった。



「うぅっ……化け物にしか見えないんだけど……!?でもこれ、本当にキヌタニよね……?」




ミーシャも頭を抱えながら起き上がった。



「と言うか何でキヌタニはこんなことになっちまったんだ??……まあ原因はもちろんエリスなんだろうが。」



ヤムチャは一応キヌタニが息をしているか確認し、お腹が動いているのを見て一安心した。





「こ、これやっぱりキヌタニ……なんだよな?と、とりあえずエリスに話を聞くとしよう。」



 まだ少し気が動転しているよしだくんに二人も続いて歩き出した。

しかし歩き出してまもなく、駄菓子屋の中から誰か出てきた。



「おーい、何で二人ともどっか行っちゃうんだよwwwあっ、よしだくんもいるなw、エリスとキヌタニだけじゃツッコミ成分が不足してキツいんだよw」



出てきたのはまさかのまさかでシンタローであった。



「は!?どうしてお前がここにいる!?」



ヤムチャは驚いてシンタローに駆け寄った。



「い、一体この駄菓子屋で何があったの!?」



続いてミーシャもシンタローに駆け寄った。



「え、エリスは?どこにいるんだ!?」



さらによしだくんも駆け寄り、ミーシャとヤムチャの間に割り込んだ。



「まあまあ、そんないっぺんに聞くなよwwいやー、色々あってさ……w」










ーーーーーーーーーー


俺は何だか早起きしちゃったからとりあえず6時くらいに駄菓子屋へ朝飯を食べに来たんだなww



「おーい、キヌタニー、朝飯よこせーw」



 ……って言ったんだけど何故かあいつは手に箸を刺したまま駄菓子屋の床で眠りこけててな、このままだと風邪引きそうだからアイス売り場の中に入れてあげたんだわw




「ふわあああ……朝から何よぉ、うるさいわね。」



そしたらエリスが起きてきたんだなww



「おはよう、エリスwそういえば、自己紹介がまだだったな。俺はシンタローって言うんだ、よろしくなーw」



「そういえばまだ名前を聞いてなかったわね、これからよろしくー!……あれ?ゴミ店主はどこに行ったのかしら??」



「ああ、あいつならアイス売り場の中だwww」



「は?あのバカは本当にアイス売り場の中で寝てたの?wwwwバカかドMかのどっちかね。……そうだ!ちょっと意地悪しーちゃお♪」




 エリスはそう言うと震えながら寝ていたキヌタニに抵抗する暇も与えずいきなり目隠しをして、口を塞いで、ロープで縛って、氷をアイス売り場の中に大量投入したんだなww


 それで、このままだと何か面白そうなことになりそうだったから、止めようとはしないでエリスに悪魔のコスプレ衣装と、鞭と、缶チューハイ持たせたらこうなったwww


ーーーーーーーーーー

いくらキヌタニがバカだからってアイス売り場の中では寝ないはずww

そしていくらシンタローがバカだからって人をアイス売り場の中に入れたり……してんじゃねーかww



氷をアイス売り場に入れるって……その氷どこから持ってきたんでしょうか??

駄菓子屋の氷はどうやらアイス売り場ではない別の場所にあるらしいです!!

↑ここ、定期テストに出るよ!!

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