4-8 名医の大冒険
ーー前回のあらすじーー
無垢な子供の曇り無き発言は、時に人を傷つける強力な武器となる……。
エリスはくーちゃんに『おばさん』扱いされ、行動不能となってしまった。
一歳下のミーシャとは雲泥の差がある待遇である。
一方キヌタニは、全裸で鎖に繋がれていたためペットだと間違われ、遊び道具にされてしまった。
いや、間違われたというのは正しくないかもしれないが……。
何にせよ、くーちゃんは遠慮のない発言をするのだなと読者は思ったことだろう……。
子供の発言に悪気はないんです。
それを強く怒ってしまうのはいかがなものかと思います。
ですがSNSでそんな他愛のない発言が拡散しないよう、ネットリテラシーは幼い頃より叩き込んでおくべきだと思わざるを得ない今日この頃です。
読者の皆さんはSNSで失敗した経験はありますか?
全然知らない人に自撮りを送ったりとか、間違って免許証の写真をUPしてしまったりとか……?
作者はSNSが怖いと思って今はほどんど使っていません。
よってこの先、小説の投稿通知が流れることもないでしょう……。
僕はね、自分で名医だなんて言い張っているけどそれはただの自己評価なんかじゃない。
モンゴルで国一番の名医だと言われていることはみんなと出会った時に話したと思う。
実際に僕は普通の医者じゃ成功させられない手術をいくつもやり遂げてきたんだ。
国内ではそれなりに騒がれて最近では勲章なんかも頂いたけど、病院の他の医者はそれを快く思わなかったらしくてね。
勤めていた病院では僕以外の手術を拒否する患者が続出したせいで、院長は僕に対して病院から出ていくように迫ったんだ。
現実問題として僕が居なくなれば病院の混乱は収まったのかもしれない。
だけどおかしいじゃないか、実力のある者が無能な人間たちに追い落とされるなんてさ。
だから僕はこう言ってやったよ。
「この病院にいる患者のためにも僕はここに残る。僕が他の誰かと代えの効く医者だと言うのなら是非ともそれを証明して欲しいものだね。」
ってね。
院長はそれで一時的に引き下がったんだが、あいつの僕に対する陰湿な攻撃はそれだけじゃ終わらなかったんだ……。
二週間くらい経って、僕はまた院長に呼び出された。
『宇宙に行け。』
最初は一体何を言われているのかさっぱりだった。
『私が病院と並行して運営している会社で、今度宇宙空間での動物を用いた模擬手術を行う試みがあってね……君は今、国中の有名人なんだ。この実験を成功させれば君の更なるイメージアップは間違いない、それは病院に来る患者の信用にも繋がる。……分かってくれるよね?』
正直、無茶苦茶な話でただの嫌がらせだと思ったよ。
でもね……『患者の信用』という言葉に負けてしまったんだ。
結局のところ僕はこの件を引き受けてしまい、宇宙飛行士が受けるような訓練も出来ないままに宇宙へ行くことになった。
そして旅立つ当日……。
驚いたことに院長が僕の見送りに来てくれたんだ。
『君には感謝しているよ。【また地上に戻って来れたら】病院で活躍してくれ!!』
……当時は何とも思わなかったけど、今考えれば院長は僕がもう地球に帰って来ないものだと確信してた言い方だよね……。
宇宙に行って、僕はたった一人で無事にその模擬手術を終わらせた。
手術が始まってからずっと、生中継で地球にいる院長と通信が繋がっていた。
手術中は邪魔をしないように最低限のことしか言ってこなかった院長は手術を終えた僕にこう言ったんだ。
『やはりさすがだ、君なら当然のようにやってくれると思っていたよ。さて、貴重なデータも録れたことだし……こんな優秀な人材が消えるのは世界的な損失だが、病院のためだ。フジモン、お前を地球に返せばまた病院が混乱する。……手術室を切り離せ!!』
院長が叫ぶと宇宙ステーションの僕のいた部屋だけが分離して宇宙空間を漂い始めたんだ!
宇宙ステーションにいた宇宙飛行士たちもみんなグルだった。
きっと大金を渡して僕を葬る作戦に協力させたんだろうね!!
『フジモン、私からのプレゼントだ。暫しの間は宇宙旅行を楽しんでくれ。まあ、太陽までの片道切符だがな!!それでは哀れな天才よ……誰にも知られることなく朽ちるがいい!!』
院長はそれだけ好き放題言うと通信は切れてしまった。
僕は数分の間、呆然としてその場に立ち尽くしていたよ。
院長が何をしたのか、そして自分の身に何が起こったのか全然分かってなかったんだ。
そんな中……ふと見つけたんだ。
僕がいた手術室には脱出ポッドが設置されていたのさ。
見つけたっていうのは正確じゃないかもしれない。
脱出ポッドがそれだと分かる前から、無意識のうちにそちらへ歩き出していたんだ。
不思議だった、ポッドの中に入ってからの操作も知らないはずなのに、マニュアルも何も見ることなく勝手に手が動いて……ポッドを地球に向けて発射することに成功したんだ。
これが人間の本能と言うものだったのかもね……。
そして僕は地球への生還を試みたんだ。
院長もツメが甘いと思ったよ、あそこにポッドがあるなんて知らなかったのかも、ってね。
でもそんな考えはすぐに吹き飛んだ……。
大気圏も無事に抜けて、後はパラシュートを開くだけだった。
でも、あの脱出ポッドにはパラシュートが装備されていたはずなんだけど、どうやっても開かなかったんだ。
これは推測だけど、もしかしたらあの院長は……僕がポッドを見つけるところまで深読みしてパラシュートに細工をしたのかもね。
人に一旦希望を抱かせておいてから絶望の底に突き落とす……あいつの性格がよく現れてるよ!!
ーーーーーーーーーー
「それで、僕は自分の体に予備のパラシュートをくくりつけて脱出ポッドから飛び出したのさ。……それからは君たちの見たことが事実だよ。」
…………。
あーあ……重い話だからみんな黙りこんじゃったよwwww
この責任をどうやって取るつもりなんだ???
ミーシャとくーちゃんは全然話の流れが分からなかったらしくて、仲良く首をひねってる……本当に動きがそっくりで姉妹みたいだなww
「フジモン……今の話は本当なのか?」
一番最初に口を開いたのはゆっくりと俯く顔を上げたよしだくんだった。
「ああ、一つの嘘もないさ。」
フジモンはその問いに淡々と返した。
「そうか……なら俺はフジモンを信じることにしよう。」
えっ!?ww
よしだくん、随分とあっさりだな!wwww
「まあ、特に矛盾してるところもないよね。地球へ戻る時に行方不明になったっていうニュースも流れたくらいだし。」
「そうだったのね……私が洞窟にいた時はこのエロ仙人が変なアニメばっか流すから、そんなニュースが流れてただなんて知らなかったわ……。」
「わ、私は俗世と距離を置いているからな……ああ、私も彼は容疑者から除外していいと思うぞ。」
くじらんも、そしていつの間にか息を吹き返していた意外そうにしているエリスも、さらには苦し紛れな言い訳をする仙人もそれに賛同したww
でも俺は一つ、気になることがあるんだよな……w
「フジモン、一つだけ聞いていいか?wお前のことを探しに捜索隊が来るみたいなことを言ってたよな、それにしちゃさすがにちょっと遅すぎじゃないのか?www」
(↑これは3-1話でフジモンが言っていたことだぞ!ww)
「ああ、確かにそろそろ来るはずなんだが……もしかしたら院長がもうどうせ生きてないだろうからとまた大金を積んで捜索隊を動かさないように手を回したのかもしれないな……そうだとするともう僕は国に帰れない、か……。」
「なるほどな……そこまでする院長ならそのくらいはやりかねないなww」
フジモンは俯くけどその表情は悲しみや絶望に満ちたものじゃなく至って冷静だww
もしかしたら自分のいた病院とは既に決別したのかもな?www
「えっと……ちょっといい?私は元よりこいつが医者だなんて信じてないし、さっきタイムスリップの話を頑なに否定したのも、くーちゃんに脅迫状との関係を押し付けようとして自分から目を逸らさせようとしてたように私には見えたけど?」
おっと、この流れでミーシャが突然の反論に出たぞ!
これはアツい展開だな!!!wwww
「ミーシャ君……やはり君は僕に対して辛辣だね。確かに脅迫状のことは僕から目を逸らさせようとしたと捉えられても仕方がないかもしれないね。でも僕はタイムスリップが信じられないだけだし、残念だけどまだくーちゃんのことを疑ってるよ……。」
フジモンはさっきから全然オドオドしないな。
もしかして今までのポンコツな感じは全部演技だったとか……!?www
「ムグウッ、フグウッーー!!」
うおっ!?
と、突然ヤムチャが呻き出したぞ!!ww
「今のは『くーちゃんは無実だぞー!!』って言ってたみたいだなwww」
「な、何で分かったのよ……。まあ、ロリコンにしてはまともなこと言うじゃない。」
そりゃ、ロリコンなら小さな女の子を擁護して当たり前じゃね?www
「お、おじちゃん……どうして?」
くーちゃんはミーシャの手をぎゅっと掴む。
「あーーもうーーー!!!はい!犯人はフジモンで決定!!!!異論は認めないわ!!そして犯人は
即死刑!早く絞首台を用意するわよ!!」
我慢ならなくなったのかミーシャはフジモンに対して怒鳴り、くーちゃん膝から降ろすと黙って集会所から出て行こうとする!ww
「ちょっとミーシャ、落ち着いてよ!ちゃんとみんなで話し合って決めなきゃ!!」
先走ってどっかに行こうとするミーシャをくじらんが止める。
やっぱり猪突猛進だな、あいつwwwwwww
「まだ一人目の容疑者の話しか聞いてないのによwwまあ、心配ならこのまま縛っておくか?ww」
「別に縛られるくらい、死にはしないのだからいいのではないか?」
「全く……みんな甘いんだから!」
俺と仙人がそう言ってミーシャは一旦落ち着いた。
「無罪放免ならずかい……まあ、とりあえずは我慢するよ。」
「悪いなフジモン。それじゃあ次はエリスの話を聞こうか。エリス、そういえばお前もどうやってここに来たか分からないみたいなことを言っていたな?」
「何か……あの時はぐらかされた気分だったわね。……実は何か隠してるんじゃない?」
よしだくんとミーシャはエリスのことをじっと見る。
「えっ!?そ、それは……はぁーー、分かったわよ。フジモンも自分のことを話したんだし、私もここに来るまでの話、ちゃんとするわ。」
「ちょっと待って!エリス、隠し事してたの!?wお前バカそうなのによくそんなことできたなww」
「シンタロー!?酷いじゃない!私にだって人に言えない秘密くらいあるわよっ!」
で、エリスもここに来たいきさつを話し始めたぞww
……なんだけど、読者のみんなはもう知ってる話らしいから割愛だ!wwww
(3-8話でエリスがここに来た時の回想を一人寂しくやってた時に話してた内容だなwww)
「……だから、本当にその脅迫状とは何の関係もないのよっ!!」
エリスは縛られた体をグネグネさせて身の潔白を主張している。
その動き、エリスがやるとマジで笑っちゃうんだよなwwww
「あんたの話を信用するかどうかは別として……ここに来る前は随分ととんでもないことばっかりやってたのね……。」
「と言うか今でもキヌタニに色々とちょっかい出してるし、やってることなんてあんまり変わってない気がするけど……。」
ミーシャとくじらんはこう言ってて、みんなもエリスの話を聞いて冷や汗をかいてるんだぞww
もちろん、俺だってかなり驚いたぜ……大学って場所はエリスみたいなのとキヌタニみたいなのしかいないんだなwww
そんな場所に行くことがなくて本当に良かったぜ!!wwww
「しかし俺としてはフジモンよりもエリスの方がよっぽど怪しい気がするな、何と言うか……全体的にここに来た経緯があやふやだし肝心なところは何にも覚えてないというのは……。」
よしだくんは深く考え込む。
「ちょっ、よしだくん!?わ、私を疑ってるんじゃないでしょうね!?!?」
エリス?w
動揺して地面をゴロゴロ転がってんのやっぱり普通に面白いなwwww
「ねえ、おねえちゃん……エリスおばさんって悪いヒトなの?」
曇りのない目でエリス『おばさん』のことをくーちゃんが指差す。
「うーん、どうなのかしら……私の見立てじゃあ悪いっていうよりただのおバカって感じなのよね。ねーーどうなの??エリス『おばさん』???」
「グブッ!!お、お、お、ば、さ、ん……っ……じゃ、ない、わよ……おバカ、さん、よ……っ!」
それだけ言い残してエリスはまた真っ白な灰になっちゃったw
よっぽど『おばさん』って言われるのがショックなんだなwww
てか、おばさんじゃなくておバカさんって何だよwwww
とうとう自分がバカって認めちゃったのか?wwwwwww
「ちょっとミーシャ?話し合いが進まないだろwエリスをいじめるのはよせってwww」
「別にいじめてないわよ?私はただエリスおばさんを擁護しただけだもの。」
ミーシャは何食わぬ顔で返事をする。
だからおばさんって言ってやるなって!!ww
「ふむ、エリスか……私は言い様のない怪しさを彼女から感じていてな。……すまない、これでは皆も私の言いたいことがよく分からないな。」
「確かにエリス君は肝心なところを何も話してはくれないし十分怪しいんだけど、かと言ってボロも出てないし犯人扱いするのはまだ早そうだね。」
仙人とフジモンも自分の意見を言う。
フジモンがエリスを擁護してるの何かウケるな、自分以外の容疑者は疑って当たり前なのにwww
「まあ、エリスもこのまま縛っておくのが正解だろうな。さて……じゃあそろそろ最後の容疑者の話を聞こう。……スターク、最後に何か言い残すことはないか?」
よしだくん、それは死刑執行直前の大罪人に言う台詞だろwww
まあ、あながち間違ってもないけどなww
無表情で黙り込んでいたスタークは、話しかけられたことでこちらを睨みつけながら口を開いた。
「……あ、何だよ?俺に何か用か??俺の許可もなしに廃寺に来たと思えば、いきなり俺のことを縛りやがってよ!!こんなことして許されると思ってんのか!?」
「いや、それは私たちの台詞なのよ!こんな脅迫状を送りつけるような真似をして許されると思ってるの?」
「はぁ!?脅迫状だと?何の話だかさっぱりだな!つか、早く俺様の拘束を解きやがれ!!」
「どっちかって言うとその腐った魂を肉体から解放してあげたいけどね。」
ミーシャとくじらんもスタークに攻撃を仕掛ける。
「関係ないことばかりベラベラと喋るんじゃないスターク!!お前は一年もこの森にいるのにも関わらずどうやって、そして何のためにここに来たのかも全く話さないじゃないか。何か企んでいるに決まっている!」
よしだくんはテーブルをバンと叩いた!
「まあ、今さら話したところでお前への不信感が消える訳じゃないけどなwwでもお前を殺したら永遠の謎になっちまうし、単純に気になるから話せよ?wwww」
「は?てめえらの好奇心なんざのために何で俺が喋らなきゃならねえんだよ!俺様のプライベートを聞き出そうなんてこの外道どもが!!」
スターク、めっちゃ怒鳴り返してくるなwww
そんなに怒鳴ってて疲れないのか?wwww
「おねえちゃん……このスタークってヒトずっと怒ってるけど頭おかしいの……?」
くーちゃんがスタークのことを指差して哀れな目で見てるけど、恥ずかしくないのかよ?wwww
その後ろではタッキーも何だか悲しそうな表情でスタークを見てるぞwww
「あ!?何だとこのクソガキが!!頭がおかしいのは俺以外のてめえら全員だ!!!」
「お、おねえちゃん……。」
「ちょっとスターク!?いい加減にしなさいよ!!そろそろ八つ裂きにしてやるわ!まあ、大人しくしててもそうするけど!!!……さあ、ロリコンじゃないヤムチャを四人用意してスタークの手足を引き千切ってもらわないとね!!!」
ミーシャは再び集会所の外に出ていこうとするwww
「いやいや、待てってミーシャwロリコンじゃないヤムチャなんて存在しないから、探すだけ無駄だってばwwww」
全く、猪突猛進もいい加減にしてくれよ?ww
「あーークソッ!さっきから訳が分かんねえんだよ!!!人間の言葉、すなわちスターク語で会話しやがれチンパンジーどもが!!!」
「いや、スタークが人間の言葉を理解してないだけだよね?」
怒鳴り散らすスタークにくじらんがあっさりと反論を叩きつけるww
「ふむ、さっきから話が全く進んでないが……このスタークのことは私に任せてもらえないだろうか?お前たちよりはこいつのことを知っている自信があるのでな。」
ん?仙人が唐突にこんな提案をしてきたけど……スタークのことを知ってるってどういうことだ??www
「えっと、チッダールタ?任せるっていうのは具体的にはどういうことなんだ??」
「まあ、私の神通力を使ってまずは脅迫状と関係があるのか自白させて、余裕があればどうやってこの森に来たのかも聞き出そうと思っているぞ。」
「なるほどな……脅迫状に書いてあることを信じるなら残された時間は二週間だ。モタモタしてるのもどうかと思うが、まだ焦るような段階でもないな。チッダールタ、スタークのことは頼んだ。」
あっ、スタークを即有罪にしないんだwwww
「じゃあまだ誰が犯人か分からないの?スタークでいいと思うんだけど……。」
「おいおいくじらん?犯人が一人だとは限らないだろ?www」
「そ、そっか……!!二人のことを信じるのか疑うのか……ど、どうすれば!!!」
くじらんはめっちゃ困惑してるぞw
めっちゃ真面目に考えてこれなんだろうけど、ちょっと面白いなwww
「じゃあ、スタークの有罪が確定するまでは一旦解散だ……と言いたいところなんだが、他の三人を縛ったままにしておいてどうする?」
「そうだな……万が一、全員グルだったとかいう時のことを考えればここで一緒にしておくのはマズイよなww……あっ、ヤムチャは違うかwww」
ヤムチャが完全に三人の容疑者と同化しちゃって紛らわしすぎるんだよなwww
何ならヤムチャだけ目隠しと口封じまでされてるしwww
「まあ、ヤムチャは滝壺に叩き込んでくるとして……私はエリスの面倒を見るわ。エリスは犯人じゃないと思ってるもの。」
「その理論で行くならフジモンのことは俺に任せろ。……疑っていないというのもあるが、俺がフジモンに聞いて欲しい話もあるからな。」
「ならスタークは仙人が見張ってないとなwちゃんと洞窟の奥底に閉じ込めておけよ?www」
「私にかかればこんなスターク、指一本触れずとも無力化できるさ。安心しろ?」
「はぁ!?てめえみたいなクソジジイなんかに俺の動きが邪魔できるわk……」
「よし、決めなきゃいけないことはとりあえず決まったし解散だ♪みんな今日は朝が早かったしとりあえず寝ようぜ?www」
「私も眠たいけど……くーちゃんは?」
「色々あったから私もつかれたの……。」
「それじゃあ一緒にお昼寝して、夕方から森を案内してあげるわね。あ、もちろんエリスおばさんも一緒よ?( ´∀`)」
「フジモン、しばらくは俺の家に泊まることになりそうだが……まあ、この集会所よりは広いんだ。スペースを確保すれば不自由はないだろう。」
「悪いねよしだくん。それで……僕はどうやってこの状態で君の家まで行けば?」
「さすがに地面を転がすのは酷だしな、リヤカーに乗ってもらうとするさ。」
「えっと……ヤムチャは俺が引き取るね。あの馬鹿力と対峙できそうなのは俺しかいなさそうだし……。」
そんなこんなで仙人とスターク以外は全員集会所の外に出た。
気が抜けたらマジで眠くなっちゃったよww
みんなも何だか疲れた顔をしてるなww
それじゃ読者のみんな、一旦おやすみ!!wwww
「……みんな嵐のように去っていったな。さて、残るは私たちだけだぞ。スターク、私の住む洞窟に来るんだ。」
「何だと!?てめえの指図なんざ受けてたまるかよ!!一秒でも早く俺様の視界から失せろやクソジジイ!!!」
「やれやれ、あまりクソジジイを舐めるなよ?……はっ!!」
チッダールタが着ている服のイルミネーションが白く光ってスタークを宙に浮かせた!
「なあっ!?!?い、いきなり体が!?」
「抵抗しても無駄だぞ、もうお前はどうすることも出来ないからな。」
そしてチッダールタが集会所の外に出るのに続いて、スタークの体もそちらに向けてフラフラと移動を始めた!
「ふざけんな!この俺をどこに連れていくつもりなんだよ!!早く解放しやがれ!!」
「さっき私の住む洞窟に来いと言ったばかりなのに聞いてなかったのか?これだからスタークは。」
「俺様がてめえの話なんて聞くわけねえだろ!立場をわきまえろや!!」
そんな調子でスタークは延々と暴言を吐きながらチッダールタに連行されるのだった……。
「いや、僕も……集会所にまだいるけど……と言うか出られないんだけど……?」
鎖で繋がれた全裸のキヌタニはその場で呆然と一人、呟くことしか出来なかった。
嫌いな人間がいるとしても、宇宙空間に置き去りにするのは止めた方が良さそうです。
どうやら生還することが出来るようなので、復讐しに来られたらたまったものではありません……。
修学旅行先で置き去りにしてバスに乗り遅れさせるくらいなら、事故と見せかけられるのでいいかもしれませんね!!
スタークが久しぶりに登場しましたが、彼が発言すると……普段は一言も喋らないクラスメイトが言葉を発したら『こいつこんな声だったんだ!!』と言う感情になるのと近いものがあります……!
どんな声でも多分びっくりすると思いますが、スタークの声はそこそこ高めの設定です。
性格が暗そうだから声もある程度低いかと思いきや、意外とそんなこともないという……。
ですが、声質は読者の皆さんの想像に任せるとして……次回までにスタークの声をイメージしておいてください!!
次回もスタークは出てくる予定です!!