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100エーカーの森の悲劇  作者: カンナビノイド¢39
第3章 闇鍋注意報!!!!
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3-2 リーダーの本音

ーー前回のあらすじーー


隕石の落下事件から一週間、100エーカーの森では定期的に開催している報告会が行われていた。


 億単位で赤字を出す駄菓子屋、難航しているフジモンの捜索、キヌタニ殺人事件の真相……。

課題が山積みになる中でも彼らは森を復興させようと一歩ずつ前に踏み出しているのであった。


 一方その頃エリスは暗い洞窟の中で延々と惰眠を貪り、チッダールタのコスプレ&盗撮攻撃に耐えているのであった……。

果たして彼女は洞窟から生きて出られるのか??



 休日は作者もエリスのように惰眠を貪ってしまいます。

それでも12時間ほどしか寝ないのでエリスは相当なニート適性がありますね。


 なぜ人は余暇に惰眠を貪ってしまうのかと言う、人類に問いかけられた永遠の謎の答えを知っている方は是非教えてください、いやそれよりも惰眠を貪らないようにする方法が知りたいかも……。

さて、正午を過ぎた頃……、



大きな溜め息が畑全体に響く。






「あーあ……いくら獣っつても、さすがにあいつらも学習してんな。俺がいたんじゃ警戒して近づきゃしねえ……はー↑あーぁ↓……。」




ヤムチャは畑仕事を始めてもう二時間、ずっとこの調子だ。




 畑の周辺には餌の置かれた、人が一人入りそうな大きさがあるケージのトラップがたくさん置かれているが、さっきから一匹も動物は引っかからない。


こんなテンションにずっと付き合わされている俺、よしだくんの身にもなってくれ……。




「おいおい、そんな溜め息ばっかじゃこっちの幸せまで逃げそうだ。もうすぐ新しいトラップが完成するんだから、元気を出せ?」



 俺は畑の周りに大量の鉄条網を張り巡らせながら言う。

思い付きで即席のトラップだがそこそこ効果はあると思うぞ?






30分後……。








「よし……出来たぞ。ヤムチャ、これで完成だ。」




「こ、これがトラップか??ただ鉄条網を張っただけに見えるんだがよ……?」




 彼は不思議そうにこっちを見る。

確かにトラップとして役立ちそうには見えないな。


見た目は、な?



「もうトラップはちゃんと稼働してるぞ、そらっ!!」



俺は持っていたレンチを畑の周囲一帯に張り巡らされた鉄条網のトラップに投げた。



すると、そのレンチからバチバチと火花が飛び散る!!




「なっ、一体何が!?」


「お前の家に伸びる電線から導線を繋ぎ足して電気を拝借させてもらったんだ。その電気を鉄条網に流して感電トラップの出来上がりってわけだな。」




まあ、このくらい俺からしたら簡単なものだ。



「そ、そうなのか??さすがはよしだくんだ!!よし、じゃあ畑仕事は一旦切り上げて家の中からバレないように様子を伺うか。」



俺たちはヤムチャの家から動物たちの動向を見守ることにした。









「はあ、やっぱり我が家は落ち着くな!」



ヤムチャは部屋に一つしかない椅子にどっしりと腰を下ろす。






「なあヤムチャ……。」


「どうした、よしだくん?」



俺はこいつと二人っきりになったら聞こうと思っていたことを尋ねた。





「未来から来たキヌタニのこと、まだ気になってるか?」



「………………。」





「俺たちが全員死ぬって……変な話だよな。特にヤムチャが死ぬなんてそうそうない話だろ?」



「………………。」



ヤムチャはずっと黙ったままだ。




やっぱり……こう思ってるのか?





「責任を感じてるのか?この森のリーダーとしてあいつを保護できなかったこと。表には出さないがすごく不安なんじゃないのか?」




「……ああ、そうだな……。今思えばあいつが未来から来たということを甘く見すぎていた……。ミーシャやフジモンの言う通り他殺だとすれば、キヌタニが俺達を救うのを阻止したい誰かに殺られたってことだ。」



ヤムチャからはいつものぶっきらぼうな感じが一切感じられず、ずっとうなだれている。





「あいつの存在を殺される前に知っていたのは俺とミーシャだけだ。もし内部犯だとしたら……。」



 彼からは仲間たちの中から殺人犯を出してしまったかもしれないという罪悪感も感じられた。

もしかしたら本気でミーシャのことを疑ってるのかもしれない。




「せっかく未来からやって来て俺たちの運命を変えようとしてくれたキヌタニを守れなかった……。ただ、あいつは俺たちに悲惨な運命が待ち受けてることは教えてくれた。なら後はみんなの力で未来を変えるしかねえ……か。」





 ヤムチャはゆっくりと顔を上げた。

そしてその目からは強い意思が伝わってくる。



やっぱりヤムチャは強い、自分一人でもすぐに立ち直ろうとするんだからな。




「そうだぞヤムチャ、俺達だって運命を変えられるはずだ。いや、変えなきゃならないな!!」


「ああ、何だって変えてやらあ!!なあ、よしだくん……ありがとな。話を聞いてもらって大分楽になったぜ。」


「何を言ってるんだ。同じ森の仲間だろ?このくらいやって当然だ!!」




「それにしたってよ、どうやら俺の心の中が読めてたみてえじゃねえか?いつの間にかあんな子供が随分と成長していたもんだ……。」


「ああ、当然だ。もう何年一緒にいると思ってるんだ?」



 全く、いつまでも子供扱いされているようで嫌になってしまうよ。

もう俺もこの前17歳になったんだぞ?



とっくに立派な大人だ。




「もう出会って五年か……まさかこんな風に励まされる日が来るとはな。長いこと一緒にいたが、こんなこと初めてじゃないか?」




「な、何を!失礼な奴だな!そもそもお前が他人に弱味を見せないから……もっと仲間を頼ってくれ。普段からシンタローやくじらんだって、本当はお前から頼りにされたいって思ってるはずなんだ。……もちろん俺もな!」





そうだよ、出会った時の頃のように俺を信じて、頼ってくれ……。





俺はヤムチャと話しながらあの時の、この森に来た時の記憶を思い返していた……。

 と言う、ヤムチャとよしだくんの意外な一面でした。

で、3章は始まったばかりなのですが、いったんここで中断しまーす!


 次回からはよしだくんが100エーカーの森に来た時のお話を回想でお送りします。

よしだくんだけでなく、みんなの過去も少しは明らかになる(はず……?)



 取り留めのない妄想にふけっていると無意識に時間を無駄にしているような気がします。

目の前の作業に取り組むはずが(例えばこの編集作業!!)時間だけ過ぎて進捗は虚無!

……なーーんてこともよくある話、もうちょっと効率的に編集したいです!!


 編集と書いたのは、作者がスマホでこの小説を書いているからです……。

その原稿をPCに移動させて改行なりして投稿用に書き換えているのです。


 非効率だと思ったそこのあなた、どうか作者にタイピングとローマ字を教えてください!

ローマ字が分からないとか小学生からやり直せw って思った方は黙ってください。(逆ギレ)

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