次回予告 その3
※前回の続きみたいになっていますが、やっぱり本編とは無関係のストーリーです。
大したものでもないので何となく気になる、という方だけご覧ください。
今回もあの二人に次回予告をお願いするとしましょう!!
駄菓子屋で未来からのスパイを暗殺する大仕事を終えたチッダールタが洞窟に戻ってきた。
「これで……良かったのだよな。ん……?これは……。」
チッダールタは洞窟の地面に見覚えのない紙の束が落ちているのを見つけた。
「一体誰がこんなものを……?」
そして彼は表紙に血で書かれたような文字が記されていることに気がついた。
『親愛なるエリスとシンタローへ』
「……何だ、脅迫状か?いずれにせよ、私には関係ないな。」
洞窟の中、チッダールタの住み処ではエリスとシンタローがロープで背中合わせに胴体を縛られて座り込んで眠っていた。
「やれやれ、こんな体勢で寝るとは器用なものだな。……おい二人とも、お前たちに手紙のようなものが届いているぞ?」
チッダールタは拾った紙の束で眠っている二人の頬をバシバシと叩く。
「んへぇ……?」
「んあ……?ww手紙……?w」
「ああ、確かに渡したからな。私はこれから滝行に行くから、その間に悪さをするんじゃないぞ。」
チッダールタはそれだけ言い残すと、洞窟の最奥にある深い穴に飛び込んでさらに奥の大きな滝へと向かった。
「ええと……手紙ってなんのことかしら?」
シンタローの体の中に入ったエリスはその紙へと視線を落とした。
『親愛なるエリスとシンタローへ』
「ん?wwwこの手紙なんかヤバそうじゃね?やけに分厚いしw」
エリスの体の中に入ったシンタローも冷や汗を垂らしてその紙を見ていた。
「すごく気味が悪いわよね……。シンタロー、ちょっとめくってみてよ。」
「しょうがねえなwwww」
シンタローは一枚目の不気味な紙をめくった。
『次のページからの次回予告の原稿を読み上げなさい。』
真っ黒の紙に赤い字でそう書かれていた。
「おいエリス…………逃げるぞ!!!www」
過去に二回、酷い目に遭った記憶がすぐさま蘇り、二人は背中合わせに縛られながらも器用に立ち上がって洞窟から脱獄を試みた!!
しかし次の瞬間だった。
ガツンガツン!!とけたたましい音をたてて二人のすぐそばの壁や地面に爆速でどこからか飛んできた数十本のナイフが突き刺さった!
「あ…………あ…………!!!」
「だ……ダメ…………だなwwww」
二人は恐怖のあまり、その場から動けなくなってしまった。
「シンタロー……読むしかないわよ。死にたくないもん。」
「そうだよな、死にたくはねえよなwww」
二人は観念して切腹する前の武士のようにその場で座り込んだ。
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ーー没シーンーー
『キヌタニの遺書』
僕はもう辛いです
誰も駄菓子屋の商品に対してお金を払ってくれません
みんな僕が酷い目に遭っても見て見ぬふりをします
何ならいじめる側に加勢してきます
僕が何か意見を言ってもシカトするかキレ返されるだけです
僕が何か悪いことをしましたか
みんなは僕に何か恨みでもあるんですか
僕はどうして生きているんですか
何でみんな僕を殺そうとしてくれないんですか
僕はみんなが憎いです
僕はみんなを殺したいです
でも僕は弱いからみんなを倒せません
だったら……
この森を道連れに僕は死にます
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「えーー…………と、没シーン……よね?現実には……起こらない、わよね……?」
「そうじゃなきゃ……困るよなwwwww」
二人はこの遺書を読んで顔が青ざめた。
「て、て言うか!相変わらずだけど次回予告と関係ないじゃない!!次よ、次!!」
エリスは原稿をめくった。
ーーー伝説のポ○モンの捕まえ方ーーー
1.四天王の部屋からなみのりをする
2.右に200歩進む
3.下に363歩進む
「はいストップー!!!なにダーク○イ?ダーク○イ捕まえたいの、この作者!?」
「甘いぞエリスwこの歩数ならシ○イミの方だなwwww」
シンタローは腹を抱えて爆笑している。
「どっちでもいいわよ!!やっぱり次回予告と関係ないじゃない!!次!!!」
ーーーマ○オ3バグ、小ネタ集ーーー
「マジで関係ねえー!!wつか、これだけで原稿用紙15枚あるんだけどマ○オ好きすぎかよwww」
「もうマ○オは飛ばすわよ!一体いつになったら本物の次回予告になるのよ!!!」
エリスはマ○オの原稿を一枚ずつビリビリに破いていく。
ーーー100エーカーの森の悲劇、3章ーーー
ついに物語が動き出す……。
未だ森の住人達に心を開かないスターク、そしてスタークを追い出そうとする森の住人達……両者がぶつかり合う時、災厄をもたらすものが現れる……。
彼らは一体何者か?
彼らの目的は??
そしてスタークはどうなるのか?
次回、『キヌタニの復讐』
乞うご期待!!
「……あれ?w何か……災厄をもたらすのがキヌタニみたいになってるけどwww」
「思いっきりネタバレしてるじゃない!!!」
二人はそろってため息をつく。
「そもそも、さっきの没シーン……あれ、本当に没なのかしら……?」
「おいおい!wそういう怖いこと言うなよ!俺も一瞬考えちまったけどなwww」
シンタローは原稿をめくる。
『……というのは冗談でwwwww』
「「冗談かーーい!!!」www」
二人はそう書かれている紙をビリビリに、いや粉々になるまで破った。
「てか『w』使ってんじゃねえよww俺の専売特許だぜ?w」
「あーあ……もう疲れた!でもこういうことなら次のページからは本当の次回予告でしょ?」
エリスはそんな期待を込めて原稿に目を落とす。
ーーー3章、予定ーーー
3章は一つのまとまったお話というよりも短編が集まって構成されている章になります。
森の住人一人一人の日常だったり、あんな人の過去のお話も読めちゃうかも?
「「つまんなーー!!」wwww」
「えっ??こ、これだけ!?2章の完結から二週間空いてるのに全然何も考えてないじゃない!!」
「つか、もう投稿始めて1年以上も経って字数も20万字越えてるのに一向に話が進んでないよなww」
シンタローは原稿をめくる。
『きっと君達のことだからこの小説の悪口を言っているんだろうね?それでは罰ゲームの時間だ。』
「「あ。。。。。」」
と、突然洞窟がグラグラと揺れ出した!!
「えっ!?何が起きるんだ?wwwww」
「ちょっとー!!もう罰ゲームはイヤー!!」
そんなエリスの叫びも空しく、洞窟の壁からいきなり大砲の発射台が飛び出してきた!
「げーっ!!ww俺らのことミンチにする気!?wwww」
「もーー!!結局死んじゃうわよー!?」
二人がまだお互いの慣れていない体でじたばたしている間にも、発射口が光り始めてどんどん眩しくなっていく!
「めちゃくちゃエネルギー溜めてんだけど!!www」
「ヤダヤダー!!!誰か助けてぇ~!!」
そして遂に、真っ白な破壊光線が二人目掛けて発射された!!
「「ぎゃあああああああっーー!!!」www」
おしまい。
今回もグッダグダな次回予告でしたね!(開き直り)
ちなみに『キヌタニの遺書』はエリスを洞窟の滝壺へ突き落としてから自分も飛び込む場合に書く予定だったもので、結局本編では出てこなかったのでここで載せさせて頂きました。
それからポ〇モンに関して言えば、自分はダー〇ライをバグ技で捕まえようとして失敗して、謎の場所に閉じ込められて翌年にシ〇イミを映画館で受け取れなかったという苦い思い出があります……(懲りずにバグ技でその後シ〇イミ捕まえました)。
では、次回から3章です。
重い話は出てこないのでコーヒーでも飲みながら読んでみてください!