1-5 森のチャット事情
ーー前回のあらすじーー
突如として100エーカーの森に現れたエリスは持ち物検査と称して服を脱がされ、ミーシャによりあんなことやこんなことをされ……かと思えば、スタークを見るや否や過剰なスキンシップを試みた上に、服を着ないまま彼を追い回すという凶行に出てそのまま行方をくらましてしまった……。
追い回されたスタークは今度こそエリスの手によってミンチにされてしまうのか?
それともスタークがエリスをミンチにしてしまうのか?
※ちなみに挽き肉に関して言えば、作者は鶏のミンチしか買いません!(高いから。)
エリスとスタークのミンチはどの肉に近いんでしょうか?
作者の予想はヤンバルクイナの肉!!
おっと、話が脱線しました。
今回は一難去った森の住人たちの夕方の過ごし方を覗いてみましょう。
スタークとエリスによる追いかけっこの結末もきっと分かるはず………?
はい、そろそろ本編に行きましょうか……。
その後、キヌタニを駄菓子屋の入り口で寝かせておき、4人はアイスを食べ(もちろんお金は払ってない)、家に帰還した。
この頃の森の住人達と言えば、夕方の晩御飯までの時間にパソコンを使ってチャットをしていることが多かった。
そんなことしなくても普通に面と向かって話す方が楽なのだがそれは気分だったのだろう。
∴スターク∴ おい!!死ぬとこだったじゃねえか!!てめえらふざけんなよ、全員肉片にするからな!てか、何なんだよ!あの変態野郎は!!?俺様の足が一流に速かったから家まで逃げ切れたが、てめえらだったら絶対に犬死にしてたぞ!!!
∴ヤムチャ∴ ふん、生きてたか……つまらねえな。
∴ミーシャ∴ (・ε・` )チエッ
∴よしだくん∴ (ー。ー#)クタバレ
∴シンタロー∴ やれやれ、まあスタークが生きてるのは俺のお陰だからな♪
∴スターク∴ は?お前は北東の崖でボールに挟まれた俺のことを生き埋めにしようとしてただけだろ!?!
∴ミーシャ∴ 電波塔の方まで追われてたのね(笑)……シンタロー、次はうまくやりなさい!
∴よしだくん∴ で、ボールはどうした?電波塔の近くだからあいつが破壊しないか心配なんだが。
∴スターク∴ ふん!知るか!どーせあのクズニートならまだ崖にうずまってんだろ!
∴シンタロー∴ さすがはボールだよなwww……で、あのエリスとやらはどこに行ったんだ?
∴スターク∴ んなこと知るか!今ごろ野生の猪にでも食われてんじゃねーのか?
∴ヤムチャ∴ そう願いたいがな……いくら命の危険がなくてもあんなのに急に襲われたら心臓に悪いぞ……、近くにいるなら早く捕まえないとな。
∴ミーシャ∴ はぁ……エリスが着ていた服は泥だらけだったからさっき洗濯したけど……見つけたらまずは説得して服を着てもらわないとね。
ちなみにこの森にある洗濯機もよしだくんの作ったものだ。
モーターと金属の薄板で作ったタービンを木の桶の底に取りつけただけの簡単な作りだが、手洗いする必要がないのでみんな喜んでいた。
∴キヌタニ∴ 大変なんだ!!今起きて店の品物を確認してみたら、アイス売り場が空っぽになってて……!!きっとあのエリスとかいう奴の仕業だよ!!早くあいつを捕まえなくちゃ!!!!
∴ヤムチャ∴ ほー、そうか。
∴ミーシャ∴ ふーん、良かったわね。
∴よしだくん∴ いつものことじゃないか。
∴シンタロー∴ そうだよwむしろそれが当たり前じゃね??www
それじゃ、そろそろミーシャに晩飯を作ってもらおうかな?
∴キヌタニ∴ えっ?みんな僕の話聞いてた??
∴ミーシャ∴ はいはい、じゃああんたも手伝いに来なさいよ。
∴シンタロー∴ いえーい♪
∴キヌタニ∴ えっ??ちょっと……。
∴ヤムチャ∴ じゃあ俺も本日の食材を持っていくとしよう。
∴よしだくん∴ じゃあ、俺は薪を。
∴キヌタニ∴ えっ???
ーミーシャがログアウトしましたー
ーシンタローがログアウトしましたー
∴キヌタニ∴ ねえねえ、ちょっとちょっと!?
ーヤムチャがログアウトしましたー
ーよしだくんがログアウトしましたー
∴キヌタニ∴ えぇ……。
∴スターク∴ ふん、所詮てめえはゴミってことだろ。
∴キヌタニ∴ お前はアイス代600万払え!
ースタークがログアウトしましたー
∴キヌタニ∴ えぇぇぇぇ……。
駄菓子屋のアイス売り場は2m×50cm×50cmの一般的なコンビニにある冷凍庫的なアレと同じやつらしいです。
それが空っぽって……食い過ぎじゃないの?アイスも安くないんだぞ!!
駄菓子屋にテレビは売っているのに洗濯機は売ってない理由………
それはあまりにも重いものは出来るだけ店に置きたくないから、らしいです。
非力なキヌタニが一人で……五人いても移動させられるとは思えませんからね。
ちなみにキヌタニは気絶したまま地面に放置されていたそうで(入り口ってそういうこと……?)
熱中症になるからよい子は真夏の直射日光を浴びながら昼寝なんてしちゃだめだぞ!!