表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100エーカーの森の悲劇  作者: カンナビノイド¢39
第1.5章 ツアーガイド(我が真名はゲームマスター!!)の極意
26/162

1.5-11 俯瞰する者たち

ーー前回のログーー


ーボールの殺人ハウスに到着ー


ー三人の勇者に大ダメージ!!ー


ーミーシャの機関銃乱射攻撃!ー


ーよしだくんの放火攻撃!!ー


ー殺人ハウスは崩れ去った……!ー


ー闇落ちボールが現れた!ー


ーヤムチャの一刀両断攻撃!ー


ーボールのカウンター!!ー


ーヤムチャは力尽きた……ー


ーミーシャの機関銃乱射攻撃!ー


ーボールは弾丸を跳ね返した!ー


ーミーシャは怖気づいた……ー


ーシンタローが現れた!ー


ーシンタローはすごくエッチな本をボールに使った!ー


ーボールの闇落ち状態が解除された!ー


ーよしだくんは自分に電撃攻撃!ー


ーよしだくんは力尽きた……ー




 まさかのよしだくんが脱落という展開に……。

貴重なツッコミが一人いなくなったことでゲームバランスがどんどん崩壊してしまう危険性が……。

ここが正念場だぞ、ヤムチャ!!



 読者の皆さんはチートってお好きですか?

RPGでやる分にはいいけど対戦ゲームで使うのは控えた方がよさそうです。

ズルばっかしていると友達がいなくなりますからね!



 ちなみにヤムチャのレベルは相変わらずチート級ですが、チートの欠点はバグが発生すること!

100エーカーの森にも、もしかしたらバグが発生しているかも……。

読者の皆さんもそんなバグを見つけたら至急教えてください!対処はしません。

「えっ!?よしだくん……世界じゃなくて自分を終わらせちゃったよ!?」



 ボールはよしだくんに近寄り、肩をつついて意識の有無を確認した。

残念ながらそれでもよしだくんは目を覚まさなかった。



「それにしたっていきなりどうしたって言うんだ??一体何がおしまいなんだよ??」



ヤムチャはよしだくんの首に手を当てて脈があるか確認し、安心してため息をついた。



「駄菓子屋では様子がちょっと変だったけど、何かあったのかしらね?」



ミーシャも首をかしげた。





「あのぉ……全然話変わっちゃうんだけど、ちょっといい?」



エリスが遠慮がちに手を上げた。




「え、エリス?いきなり深刻な顔なんかしてどうしたの??wwww」


「い、家燃やしちゃって……そ、その……ごめんなさいっ!!!こ、この罪は……か、体で償いますっ!!」



 エリスは服の上から着ていたボロボロのウエットスーツと足ヒレを脱いで、ボールに向かって土下座をした。


 どうやらシンタローの適当極まりない発言を信じて、自分がボールの家を燃やした主犯だと信じ込んでしまったようだ。




「そーそ、あんたは勝手に罪を償ってれ……あれ?もしかして今、なーんか不穏な方向に状況が流れちゃってる??」



ミーシャの頬を冷や汗が伝った。



「ど、どこらへんが悪い状況なの……?か、体でつ、償うって……!!あああぁー!!!」



 ボールはエリスに言われた言葉を自分なりに解釈して想像し、その結果やはり顔を赤らめ、鼻血をハイドロポ○プのごとく吹き出して後ろにひっくり返った!




「うおおおおっ!!??こ、これは……ボールの必殺技、ブラッ○カノン!?!?」



ヤムチャは驚きのあまり叫んでしまった。



「ひ、必殺技……??ただ鼻血を吹き出して気絶しただけじゃない。」



ミーシャは呆れながらボールの頭を機関銃の先でつついた。




「いやー、いい必殺技だったぞ!やっぱボールもすげえよwwwさすが俺の弟子だ!!www」



 シンタローはぶっ倒れているボールの頭をわしゃわしゃと撫でた。

もちろんボールから反応が返ってくることはなかった。




「えっーと……何でボールはいきなりその……ナントカキャノンを??」



エリスは土下座したまま、とても不思議そうにボールのことを見ていた。



「さーねー?少しは自分の発言を振り返ったら??」



ミーシャは地面に寝っ転がって適当に言った。





「一体いつからボールはお前の弟子になったんだ……とにもかくにもだな、ボールがこんな状態じゃツアーをする意味がなくなっちまう!!日も暮れてきたし、とりあえず今日はここまでにしてセーブだな。また明日ロードしてこの場所からツアーを再開するぞ!」




ヤムチャはボールとよしだくんをズルズルと引っ張って家に帰ってしまった。





「えっ?今日のヤムチャ、本当に意味が分からないんだけど……??」



エリスはヤムチャの言動にポカーンとしていた。



「ヤムチャ、一体何を言ってたんだろうなwwwよく分からないけど何だか面白そうだから明日は俺も参加するぜwwさ、飯の時間だ♪」



シンタローは体に刺さったナイフを引き抜くと、スキップして集会所へと向かった。



「全く……ヤムチャもシンタローも化け物みたいにタフねえ……。」



ミーシャも起き上がり、ため息をつきながらシンタローの後を追った。



「……はっ!!待ってー!私も行くー!!!」



エリスも我に返り、慌てて立ち上がると走って二人を追いかけた。







そんな一同の様子を物陰から見ていた者が二人ほどいた。



「ふん!ボールもホームレスになりやがった!!同類だと思われるのは嫌だがいい気味だぜ!!」



スタークは大きな声で威張るように言った。



「そうやって人の不幸を喜ぶものではないぞ、全くこれだからスタークは。」



 一人は言わずと知れたゴミ人間、スターク。

もう一人は……姿が見えず声しか聞こえてこない、謎の人物であった。




「ったくよ、何下らねえことばかり言ってやがる!いい加減てめえは姿を現せや!!いつもいつもどこからとも分からねえ声しか聞こえてこねえし、鬱陶しくて気味が悪りぃしよ!!幽霊かてめえは!!!」



スタークは適当な方向を向いて怒鳴った。



「やれやれ、人を幽霊呼ばわりするか。相変わらず失礼な奴だ。私は姿が見えずともれっきとした人間だ。」



「ああ!!??じゃあお前は今どこから俺様に話しかけてきてんだよ!!??」



スタークはその場に落ちていた木の枝をこれまた適当な方向にぶん投げた。



「逆だ。そうやって物をむやみに投げるんじゃない。全くこれだからスタークは。」



謎の声は呆れ半分、バカにしている半分な口調で答えた。



「はあ!?俺が何をしてるか見える位置に居やがるのか!!」



スタークはさっき投げたのよりも太い枝を殺意満点にブンブンと振り回した。




「そんなバカがやりそうな攻撃、当たるわけがないだろう。だが、私はお前のすぐ隣にいるぞ。ああ、腹が減ったからそろそろ行くとしよう、ではな。」



それだけ言い残すと謎の声は聞こえなくなってしまった。



「あ!!?!?何なんだよ!!言いたいだけ言って消えやがって!あの野郎、本当にろくでもねえ奴なんだろうな!!」




スタークはそう吠えると、森の住人たちが立ち去ったボールの家の残骸に近づき漁り始めた。



「ふん!ゴミの家にはやっぱガラクタしかねえな!!だがよ、この俺にかかればこんな場所だってな……!」

 ボールは密かに必殺技を持っていたんですねー。(棒)

それがどんな効果を持っていて何の役に立つのか、全くもって不明ですが……。



 スタークのそばに居たと思われる謎の存在……、もしかして天の声……?

スタークをバカにしているようですが所詮相手はスターク、報復を受けることはないでしょう。


 そしてスタークはボールの家で何をしようとしているのか……。

誰の役にも立たなそうだという予想は簡単につきます。



 次回からは満を持してシンタローがパーティーに加わるようです。

更なるカオスを呼び寄せることは間違いなし!!

Yamucha Kingdomの運命やいかに……って今までこのヤムチャが考えたRPGのタイトルに全く触れてなかったわ……まあ、いいか!ww

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ