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100エーカーの森の悲劇  作者: カンナビノイド¢39
第1.5章 ツアーガイド(我が真名はゲームマスター!!)の極意
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1.5-8 芸術家は炎上する

ーー前回のログーー


ーエリスはウエットスーツを装備した!ー


ーよしだくんは中世のナイトセットを装備した!ー


ーエリスは鞭を装備した!ー


ーよしだくんはスタンロッドを装備した!ー


ーボールは園芸用スコップを装備した!ー


ーパーティーで記念写真を撮った!ー


ーーーーーーーーーー


 はい、前回はただの装備回でしたね。

今回はツアーから逸れたお話になります。

ゲームのし過ぎは良くないですからね、ちゃんと休憩をとりましょう!



 実際のところ、作者は一時間に一回でも休憩の頻度として多いと感じてしまいます。

そんな頻繁に中断してられっか!!ってなりますから。


良い子のみんなは一時間に一回くらいは休憩とろうね、目を休めましょう!

「さて…………随分長居しちまったがそろそろ行くか。」



一同は駄菓子屋を出ようとした。





「あ、そういえば。」



ふと、ミーシャが何かを思い出した。



「シンタローがここに来たときにはもうキヌタニは縛られてたのよね……?それが嘘じゃなければおかしくない……??」



「ん?確かに、誰がキヌタニにあんなことを……??」



よしだくんも首を捻ったが、一同の視線は自然と一点に集まった。




「わ、私じゃないわよ……、だって昨日の夜から一人になってないもん!」



エリスが頬を膨らませて首をブンブンと振った。



「まあ……それはシンタローが嘘をついてない前提だもんね?」



ボールがシンタローの顔を凝視した。



「確かにそいつは言えてるぜ……。なあ、シンタロー?」



再び一同の視線は一点に集まった。




「えwちょっと待って?ww俺、嘘なんて一つもついてないけど??www」



「嘘つきはみんなそう言うの!!」



ミーシャの銃弾がシンタローの腕をかすめた。




「まあ、そういうことにしておくか。今度こそ永遠にじゃあな、シンタロー。」



よしだくんがそう言うと五人は駄菓子屋から出ていった。





「……え?ww永遠に……??マジかー……www」



シンタローは一人悲しそうに笑っていた。







 そんな中、キヌタニが寝ている布団の下でうごめく者があった。

それは息を弾ませて敷布団から出てきたではないか。




「くそっ、息苦しかったぜ!ふざけんなよ!!……とはいえ、あのゴミどもが来たときはヤバかったが、アイス売り場の中に隠れなくて正解だったな。もし、あそこにいたらエリスとかいう脳味噌が終わってる奴に見つかってこの俺ですら恐ろしい目に遭わされてたしな!」



 スタークは大声で独り言を喋っていた。

敷布団と掛布団の間ではなく、万年床で湿気が酷そうな敷布団と床の間に隠れることで住人たちに見つからずに済んだようだ。



「にしても何でここにはアイスが置いてねえんだ!?駄菓子屋は俺にアイスを提供するための場所じゃねえのかよ!!?」



そして怒鳴り、寝ているキヌタニの顔面に踵落としを決めてから売り物を物色しに行った。




「きゅうぅぅぅぅぅ……。」







「あーあ、酒のつまみはあるが酒がねえしなあ!!こんな品揃えの悪い駄菓子屋なんて潰れちまえよ!!」



 スタークはいらついて戦闘グッズ売り場にあった爆竹に火をつけて元18禁コーナーに投げ込んだ。


すると投げた先からパンパンパン!!という激しい音と共に悲鳴が聞こえてきた。



「うわっ!何か飛んでき…………あっ!?あちち!!!って、あー!!髪が燃えてるー!wwww」


「……は!?今度は何なんだよ!?」



 スタークは駄菓子屋に自分とキヌタニしかいないものだと思っていたので、さすがにビックリしてそこを覗きこんだ。





そこでは頭に炎を纏い、もがきたいのにもがけないシンタローが涙目で爆笑していた。



「……相変わらず気持ち悪りぃ趣味してんな!!ロープにも火をつけてやろうか?」



スタークの手にはいつの間にかライターが握られていた。



「いやスターク、お前こそ何してんだよwwどうせキヌタニにイケないことしたのもお前の仕業だろ?wwwああ!!顔にまで火がぁ!!水、水をくれ!!!」



シンタローについた火はどんどん勢いを増していき、彼が笑いながらあげる悲鳴も大きくなった。



「あ、何だよ?そんなに水が欲しけりゃくれてやらぁ!」




スタークは売り物の桶を片手にトイレに行き、便器の水を汲んできた。



「おらよ!!この貸しは一生かけて償いやがれ!!」



 そしてその水をシンタローにぶっかけた。

ジューという音とともにシンタローは鎮火された。



「た、助かった、けど、トイレの水ってwwwwオエ~※●◆∀◇」



 シンタローは気分が悪くなり胃の中の物を吐き出した。

逆さ吊りにされているので自分で吐いた物が自分の顔にかかった。



「俺様に助けてもらったんだ、ゲロゲロしてないで感謝しやがれ!!」



スタークは火のついたライターをシンタローが吊るされていたロープめがけてぶん投げた。



「いや、お前何してるの?うわっ、ゲロ臭い!!www」



シンタローが笑っている間に、スタークが投げたライターの火がロープに燃え移っていた。



「下らねえことでいちいち騒ぐんじゃねえよ、お前もどうせここまでだな、アバヨ!!!」



スタークはそれだけ言い残すと、シンタローが以前開けた駄菓子屋の裏口から出ていってしまった。



「え、嘘でしょwwwこのロープ、近いうちに焼き切れそうなんだけどwww」



 ロープはパチパチと音を立てて燃え、天井とシンタローとの繋ぎ目は今にも引き裂かれそうになっていた。



「お、おい、スターク!トイレの水でいいからもう一回持ってこい!!あ。」



シンタローはついつい大声を出して暴れてしまったためロープが炎とナイフによって……



「切れちゃったよwwwwwぎゃああああああー!!!!!!」



シンタローはナイフの海にダイブしてしまった……。

 何でスタークが駄菓子屋にいたのか……?

宿無しだからキヌタニと添い寝をして泊まっているのでしょう。



 キヌタニはスタークの踵落としを食らってしまったので当分復活しないと思います。

あと30話くらいはそのまま眠っててもろて。(それはそれで困る)



 作者はこのツアーの行方が心配でなりません。

特によしだくんが防具の重みで力尽きそう……。

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