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100エーカーの森の悲劇  作者: カンナビノイド¢39
第1.5章 ツアーガイド(我が真名はゲームマスター!!)の極意
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1.5-3 唐突に出発!!

ーー前回のあらすじーー


 集会所の床で目覚めたミーシャはヤムチャとよしだくんがエリスを拷問している(?)現場を目撃してしまった。

怒ったミーシャは機関銃を乱射しようとしたが肝心の機関銃が手元にない。

慌ててボールの口の中、etc……を探したが機関銃はヤムチャの手中に収まっていた。


そしてヤムチャの証言から分かったことは、やはり変態なエリスの一面とアル中を疑わせるヤムチャの飲酒癖だった。



 読者の皆さんは仕事中にお酒が目の前にあったら飲んでしまいますか?

作者はバレなければいいと思っています、バレない程度なら飲酒の影響なんて無いでしょ。(適当)


 では熱燗を一杯ひっかけたら本編に行きましょう!

子供たちはマスカットジュースにしておこうね!!

「ふーん……まあ、あのエリスならあり得なくはないかしらね。」


「俺のいない間にそんなことがあったなんて……。」



ミーシャはヤムチャを納得半分、疑い半分で、よしだくんはエリスを呆れ顔で、それぞれ見ていた。




「まあ、色々と大変だったわけだ。あ、これはもう返してやらあ。」



ヤムチャはミーシャに機関銃を投げ返した。


それに彼女は素早く反応してキャッチした。



「私の分身お帰りなさい!!大丈夫?ヤムチャに乱暴されなかった?」



ミーシャは機関銃にキスと頬擦りをした。




「お前何してるんだよ……それ、機関銃だぞ。」



よしだくんはそんなミーシャを冷たい目で見ていた。





「ふああ……あれ?そういえば……すごくいやらしい夢を見た気がするなあ……?」



と、突然ボールの意識が戻った。




「しまった!ボールにこのエリスを見せたらまたひっくり返っちまう!!よしだくん、ミーシャ!」


「「了解!」」



 二人は集会所の入り口に大きめの穴を出所が不明のスコップを使って超高速で掘り、その中に気絶しているエリスを投げ込み、首だけを出して埋め立てた。




「よよよ、よお、ボール!ず、随分とゆっくり、ね、寝てたじゃねえか!」



ヤムチャは腕と顎をカクカクとさせながらボールに話しかけた。



「あ、おはようーヤムチャ。……そうだ!!俺、ヤムチャがすごくイケないことしてた夢を見てたんだよ!」



 ボールは寝ぼけながら顔を赤くした。

どうやら先ほど目の前で起きた出来事は夢だと勘違いしてくれたらしい。



「お、おお……。そ、そうか。全く、こ、この、変態が!」



ヤムチャはまるでゲリラ豪雨にでもあったかのように半端じゃない量の冷や汗をかいていた。




「それはそうと……みんなはどこに?それぞれ仕事にでも行ったのかな?いや、俺も仕事しなきゃいけないんだけど。」



ボールは集会所の中を見渡し、自分とヤムチャ以外は誰もいないことに気づいた。




「あ、えっとな、いや、ミーシャとよしだくんは少ししたら戻ってくるぞ。仕事なら焦らなくてもいい、今日は久々に転がるんじゃなく自分の『足で』歩いて散歩でもしてきたらどうだ?」



ヤムチャは落ち着きを取り戻しつつ、ボールにそう提案した。



「それなら俺、ヤムチャにお願いがあるんだ。いつも転がってばっかだったから、この森のどこに何があるかってほとんど忘れちゃってて駄菓子屋の場所くらいしか分からないんだ。だから改めてこの森を案内してほしいんだよ。」



ボールは手を合わせてヤムチャに頼んだ。




「確かに、お前がボール体型になっちまったのも相当前のことだもんな……。よし、エリスに土地勘を持ってもらうためにもまとめて案内してやらあ!ちょっと待ってろ!」



ヤムチャはそう言うと突然集会所から飛び出してしまった。





「二……も…………いか…………掘り…………!」


「…つま………んだ……おい…………きろ!」


「……ぎに…………だら…………らね!!」


「…………けてぇ……。」





何やら外が騒がしく、若干、ガタガタという振動も伝わってきた。



「ん?どうしたんだろう、外で何かあったのかな?」



ボールが不思議に思って窓の外を覗こうとすると勢いよく集会所のドアが開いた。




「すまん、待たせたな!!じゃあ出発するぞ!!」


「えっ!?今からなの?!」




自分から頼んだとはいえ、あまりにも急すぎてボールは驚いた。



「善は急げだ、早く行こうぜ!」



ボールは言われるがままに集会所の外に出た。





 すると、そこにはドリルを持っていたよしだくん、泥だらけでボロボロになっているエリス、そんな彼女の頭に機関銃を突きつけているミーシャがいた。




「えっと……み、みんな、戦争ごっこでもしてるの?」



ボールは戸惑いながら三人をまじまじと見た。



「まあ、エリスがバカなことをしたってだけだ。」



よしだくんはため息をつきつつ、しれっと言った。




「ううっ……なんで私がこんな目に……(/o\)」



エリスはボールの方を向いてうそ泣きをした。



「こらっ!泣いたって無駄よ!!」



ミーシャは機関銃の銃身でエリスの頭をゴツンと殴った。



「痛いっ!!もうやめて……。(;Д;)」



そう言うエリスは本当に涙目になっていた。




「これは……いじめなの?」



ボールはエリスのうそ泣きを微妙に信じていた。




「ちげえよ、然るべき奴に然るべき罰を与えてるだけだ、気にするな。……そんじゃ気を取り直して、100エーカーの森、とことん巡りツアー……開幕だ!!」



「「「おーーっ!!!」」」


「……おー……。」






「……あれ?ねえ、何でさっき私は生き埋めにされてたのよ…………?」

 いや本当にエリスを生き埋めにする必要あった?

集会所の外に放り出しておけばそれで良かったのでは…………。

もしかしたらあの後で見せしめにする予定だったのかも……。



 ミーシャとよしだくんが使っていたスコップは服のポケットから出てきたようです。

もちろんこのお話には四次元ポケットなど存在しません。

なので彼らは服のポケットにあらゆる物を詰め込んで生活している可能性がありますね……。



 ちなみにズボンのポケットに物を詰めすぎるのはやめた方がいいです。

ポケットが破れて中身がズボンの裾から出てきたのが電車を降りるタイミングで線路に落ちたら……

全然ある話なので気をつけてね……。(T_T)

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