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100エーカーの森の悲劇  作者: カンナビノイド¢39
第1.5章 ツアーガイド(我が真名はゲームマスター!!)の極意
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1.5-2 事情聴取

ーー前回のあらすじーー


 宴会で大騒ぎした翌朝、よしだくんが目を覚ますとシンタロー以外の全員が床に転がっていた。

そんな彼らを横目に電波塔のメンテナンスに行ったよしだくんはボールに突き刺したドリルを電波塔の頂上付近で発見するもあまりのこってりさ(?)に無視を決め込んでしまった。



 集会所に帰るとエリスとヤムチャが暴れており、面倒だから駄菓子屋に逃げようとしたものの間一髪でよしだくんはヤムチャに捕まってしまいエリスを縛り上げることとなった。

何を思ったかエリスは空き缶で口を塞がれると気を失ってしまった……。


ーーーーーーーーーー


 うーん、あらすじではなく全部書かれてますねえ。

ちなみに読者の皆さんは牛丼と豚丼、どちらがお好きですか?(唐突)

作者は牛と豚の違いが分からないので安い豚丼が好きです。



 いや、やっぱり親子丼が一番でしょ!と思ったそこのあなた、本編を満員電車の中で朗読しなさい!

鯨ベーコンの方がいいですと思った方は斜め読みで結構です、ただし馬刺しが嫌いなら吉〇家で1話から全部音読してください!!

二人は集会所の床に気絶しているエリスを正座させておいた。




「一体全体俺のいない間に何があったんだ…………?」



よしだくんは呆れ顔で空き缶と彼女を交互に見た。





「ふあぁぁぁ………何だか機関銃で撃たれまくって肉片にされる夢を見たような気が……」



何の変哲もないタイミングでミーシャが随分と長い眠りから覚めた。



「お、起きたかミーシャ……俺たちが日頃味わってる恐怖を少しは思い知ったか?」



ヤムチャがよしだくんと同じくらいの呆れ顔でミーシャに言った。



「何の話よ~、眠いぃ~………ん?」





 そのミーシャが起きて最初に視界に入れたものは、事情を知らない人間からすると、ただ一方的に拷問されているようにしか見えないエリスのことだった。




「んねえ……二人とも、これは……どういうことなの?」



まだ半分寝ぼけながら彼女は二人を交互に睨み付けた。




「い、いやいや!これは違うんだぞ!?」



ヤムチャが狼狽えた。



「そ、そうだ!俺だって知らないんだ!」



よしだくんも首を横に激しく振った。



 必死に二人は否定するが、ミーシャの視線が床に転がっているチューハイの空き缶に移ってしまった。




「知らない……ねぇ、……記憶を飛ばすほどお酒に呑まれて乱暴するなんて最低だわ!!」



ミーシャは何か勘違いをして激高し機関銃を構えようとした。



「あら!?私の機関銃はどこ!!!???」



 ミーシャは自分のそばに機関銃がないことを一瞬で理解し、顔を真っ青にするとものすごい慌てぶりで机の下やらシンクの中やら鍋の中やら気絶しているボールの口を覗き込んで彼女の最も大切なものを探し回った。





「ミーシャ、お前の探してるものならここだ。」



ヤムチャは昨晩彼女から奪い取った機関銃を指の上でペン回しのごとくクルクルと回した。



「それっ!!私の命より大切なもの!!返して!!!」



 ミーシャはすさまじい勢いでヤムチャに突撃した。

だが、ヤムチャはそれを指三本で止めてしまった。



「まあ落ち着いてくれや、まずはちゃんと何があったか話すからよ。」




ーーーーーーーーーー


 俺が目覚めたのは朝の9時半くらいだったな。

そうしたらよ……テーブルでエリスとシンタローが朝っぱらから昨日の残った酒を飲んでたんだ……。





「いやー、昨日は楽しかったなーwwww」



「うーん、私はずっと酔っぱらっていただけなんだけど……。でもキヌタニを拷問したり、機関銃をぶっ放したり、空砲で吹っ飛ばされたり、色々と刺激的だったわねー。」



二人の周囲にはすでにかなりの数の空き缶が散乱していたな。



「おい、お前ら……まだ朝だぞ。」




 俺はため息をつきながらシンタローのそばにあったチューハイの栓を空けて一息で1本飲み干してやった。


ーーーーーーーーーー




「ちょっとちょっと、ちょっとストーップ!!」



ミーシャが大声で叫んだ。




「えっ?何で??どうしてあんたも一緒に飲んでるのよ!止めなさいよ!!」



ミーシャはヤムチャの目の前で、三本指で行く手を阻まれながらもじたばたと暴れていた。



「確かに、何でそこで一緒に飲む必要があったんだ……??」



よしだくんも軽くジト目でヤムチャを見た。



「いや、それは……そこに酒があったから、まあ……当然だろ。……話を続けるぞ。」



ヤムチャは目を泳がせていた。



「当然じゃないわよ!スルーしないの!!」




ーーーーーーーーーー


 それでしばらく三人で酒を飲みながらエリスの愚痴を聞いてやったんだ。

……主にキヌタニについてだったな。



キヌタニは何であんなに色々と気持ち悪いの!?


とか


何でキヌタニの家には家具が何もないの!?


とか


もうキヌタニの家じゃなくて集会所を宿にしていい!?


とか


キヌタニってどうしてあんなクソ雑魚なの!?




……とかとかとか、そんな感じだったな。


で、そんな話をしてたら突然シンタローが立ち上がったんだ。




「あ!俺、駄菓子屋に用があったの忘れてたわ!wwwそんじゃまた後でな!」



あいつはさっさと走って集会所から立ち去っていったわけだ。




「ありゃ~、どうしたのかしらぁ~??私も駄菓子屋に行こーかな~?」



この時点でエリスはかなり酔っぱらってたな…………。




「エリス、ちょっと待て。さっき、集会所に泊まりたいって言ってただろ。晩飯はみんなでここで食うからお邪魔することになるが、それでいいなら寝具くらいシンタローに用意させてやるし今日からはこっちに泊まってけよ。」


「えっ!ほんと~??やったあ~♪ここは今日から私の城ね~!てことは……」



そこまで言ってエリスは急に立ち上がって……………




「私が自分の城で服を脱いでも何の問題もないわよね!!!」




……脱ごうとしたわけだ。



「いやいや!自分の城でも人前で脱ぐんじゃねえ!!」


「もぉ~ヤムチャのケチぃ~ダメダメばっかり言う男は嫌われるわよぉ~!」



力づくで俺はエリスの暴走を止めていた訳なんだが……




「うーん……よく寝たなあ……。あれ?何で俺……床で寝て??」



今までグースカ寝ていたボールが起きてきたんだ。



「ああ、ボール!起きていきなりで悪いが早くこいつを止めろ!!」


「うん?あ、ヤムチャおはよう……?」



 ボールはもみ合いになっていた俺たちの方をじぃーっと見ていた。

いや、思考停止したんだろうが………。




「うひゃー!!ヤムチャ羨ましい!!」




 少ししてボールは何かの勘違いに行きついたらしく、鼻血を吹き出したと思ったらひっくり返っちまったんだ。



……まあエリスの服は結構乱れてたから仕方ないのかもしれねえが……。




「おいー!?ボール!!!起きろー!!!!」



もちろんボールが起きることは無かったというわけでな……。




「んもう、ヤムチャ離してよぉ!私に自由をちょうだぁい♥」


「どうしてお前はそんなに脱ぎたがるんだ!やっぱり露出狂か!?」


「だってぇ~暑いんだもーん(;´A`)」


「いやいや、この前俺が言ったことを忘れたか!!!!!!????」


「私はぁ、暑いってゆ~正当な理由で脱ごうとしてるのよぉ??何が悪いのぉ??」


「普通は暑いって理由じゃ脱がねえんだよ!!」


「くーくー……(-_-)zzz」


「( ゜A゜ )ガクガクガタガタ」


ーーーーーーーーーー




「とまあこんなことがあってだな…………。」



ヤムチャはまたしても缶チューハイを一気飲みした。

 お酒で記憶を飛ばす人間ほど信用できないものはないですからねー。

もう少し節度を持って飲んでほしいものです!

まあ、エリスは素面がもう酔っぱらってるんだけどww



 いくら何でも鍋の中に機関銃があったら怖いわ!

ボールの口の中なら分かるけども……(???)

ボールのことだからきっと寝ぼけて食べちゃったとか全然ありそうなので!



 機関銃を指の上で回すって……ヤムチャは指まで鍛えてるんでしょうか?

読者の皆さんは指を粉砕骨折したくなかったら真似しない方がよさそうです。

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