0-25 二度目の挑戦
ーー前回のあらすじーー
本物の100エーカーの森に到達したチッダールタとヤムチャの甥は自身の身体を綺麗にし、腹を満たした頃合いで二人の人物と面会した。
一人は時の村長であるヤムチャの弟、もう一人は年老いた女性であった。
彼らがここへ辿り着くまでの長い探索の日々を説明すると驚きをもって受け止められた。
まだ聞きたいことがあると言われチッダールタは女性から自分に付いて来るようにと言われた。
そして連れて来られたのは森を潜って密林の一角……周囲に誰も居なくなるとその老人は唐突にチッダールタへ憎悪の視線を向けて来た!!
彼女は何とキヌタニの母親だったのだ!
彼女の話ではチッダールタの予想通りヤムチャの甥が最強戦士候補で、本来ならば他の子供たちを移送して間もなく組織が彼を迎えに行くはずだった。
それが彼の助言によって密林の探索を始めてしまったものだから、迎えに入ったものの姿を発見することが出来ず死亡したものだと思われていたらしい。
そしてキヌタニはヤムチャたちが死んでからすぐ、本物の100エーカーの森に帰還したらしい。
だがそれは本来ならば許されない行為で彼はどこかの基地に異動しなさいとの母親の言うことも聞かず、結果として彼女の手で息の根を止められてしまった……。
お前さえいなければ……そんなことを言われ、さらには次にここへ来たら容赦なく殺すと告げられた彼は今度こそ完全に心が折れてしまった。
もう他人とは関わらず、密林の中を彷徨い続けることになったのだ……。
彼も生き物の運命からは逃れられず、次第に老いて足腰も悪くなった。
年齢も80を過ぎて寿命も近くなった頃のこと……。
偶然にも彼は若かりし頃に住んでいたヤムチャの家に戻って来たのだ。
彼がここで生きていたという足跡は確かにまだ残っていた。
チッダールタはそこで今までの記憶を思い返していた。
悲しい出来事ばかりが思い出され、とても虚しくなったのだ。
そこで彼は不意に見つけてしまったのだ。
過去に点在するエネルギーの空白地帯を。
過去に戻りもう一度森の住人たちと会って、次こそは上手くやっていくんだと決意して彼は1995年の3月へと時空を超えたのだった……。
そんな彼の近くで倒れていたのは……もう一人の自分であった。
そんなもう一人のチッダールタは虫の息で『私たちの人生を託す』と言い、自らの記憶を時空を超えて来た方のチッダールタに送り込むのであった……。
今回はチッダールタが実際には経験していない世界のお話になります。
読者の皆さんは自分が実際に経験していないのに鮮明な記憶を持っている出来事ってありますか?
寝ている時に見る夢はその最たるものかと思います。
夢って起きたら内容を忘れがちですが時々異常なまでに脳裏に焼き付く夢ってありますよね……。
あれって一体何なんでしょうか?
特に痛みを伴うような夢は起きてからもしばらくは痛かったりして……。
実は寝ている間に誰かが暴力を振るっていたのではと疑いたくなります。
過去に戻った私は自分自身……この時代のスタークに対しては大きく干渉せず、たまに姿を消したまま声がけをする程度だった。
それ以上に私は森の住人たちがどんな生活をしているのか、それが気になってお前たちのことをずっと陰ながら見守ってきたよ。
みんながそれぞれの仕事をして、夜は皆揃って集会所でご飯を食べる。
スタークだった頃の私はそんなことすら知らなかったのだよ。
そして私はあることに気が付いたんだ。
いつも聞こえていたはずの動物たちの心の声が聞こえてこない……。
それだけじゃない、エネルギーの流れに私は鈍感になっていたんだ。
どうやら過去に戻ってくる際に神通力の大半を失ってしまったらしい。
だから私は再び瞑想を行うことで失った神通力を取り戻そうと必死になった。
いつも着ているイルミネーション付きの服……あれは私も仕組みは分かっていないが、自分の身体から出ている神通力を明るさによって可視化するのに便利だったんだ。
だから私はずっとあの服装をしていたんだな。
そして私は瞑想に励む一方で森の住人たちと関わりを持ちたいとも思っていたよ。
でもなかなか始めの一歩が踏み出せず、瞑想に忙しいことを都合のよい言い訳にしていた。
そのまま数ヶ月が経ち、私の神通力も生活に困らないくらいには回復していた。
そして、とうとう運命の時がやって来たんだ。
『あっ!!そうだった!今日の正午に花火が打ち上がる予定だからみんなにも知らせに来たんだ!駄菓子屋に行けばそれなりの人数がいると思ったが全員居るとは驚きだ。』
くじらん……ボールがよしだくんの突き刺したドリルのせいで空へ吹き飛んで亡くなってしまった日がやってきた。
私は姿を消してヤムチャたちの傍でよしだくんのこの言葉を聞くまで、今日がその日だとすっかり忘れていた。
私は大慌てで空を飛び、北東の崖でうごめいていたボールを発見した。
「はぁ……ポテチが食べたいなぁ。」
崖の壁に埋まりながらそんな呑気なことを彼は呟いていた。
そしてポトリ、とボールの身体に刺さっていたドリルが抜けた。
次の瞬間、その傷穴から脂肪と思しき液体が勢いよく吹き出した!!
「……えっ?えっ!!!な、何がどうなってるの!?」
ボールの身体は少しずつ動き始め、やがて勢いよく空中を飛び回り始めた!!
とても不規則な軌道を描いていた彼はこれから木の枝目掛けて突き刺さってしまうんだと思い出した私はありったけの神通力で彼を上空に打ち上げた!!
「……ぎゃあああああーーーー!!!何が起こってるのーーー!!?誰か助けてーーーー!!!!」
突然勢いよく上昇したものだから、ただでさえ状況を理解出来ていなかったボールはさらにパニックになって悲鳴をあげていた。
そして……私はこの時、彼を少し高く打ち上げすぎたらしい。
みるみるうちに彼の姿は小さくなり、やがて見えなくなってしまった。
本当に心底やらかしたと思ったよ。
だが、ボールは運良く再び地上へと降ってきてくれた。
彼が燃えていることに気が付いた私は慌てて冷却の術をかけて、燃え尽きないようにした。
そのまま地上に落ちてくる彼を見守りつつ、地面と衝突する瞬間に防護の術をかけて激突の衝撃を吸収させた。
そのおかげか、ボールは身体についていた大量の脂肪を犠牲にして生還し、激突によって全壊させられた自宅の中にいたスタークも気を失っただけで済んだ。
一つ、大きな仕事をした気分になったよ。
もうあの時とは違った未来が描かれ始めていた。
その後はエリスとボールに森の中を案内したヤムチャのRPGにこっそりと姿を消して参加していたりもした。
ボールを助けなければきっとこんな楽しいことも起きなかっただろう。
私は純粋にあの時間を楽しんでいた。
だが私は大きな問題を抱えていた。
ボールを助けてもなお、まだ私は彼らの前に姿を現わす勇気がなかったのだからな。
どうにかして一歩踏み出したい、そう思っていた。
そしてそれからしばらく経った頃……。
今度はヤムチャたちがお宝探しに行くと言い出したのを聞いて背筋に寒気が走った。
彼らが死んだのはこのお宝探しが原因だと、エリスが遠い昔に言っていたからな。
堪らず私も姿を消して付いて行くと、到着した洞窟の中には大きな滝があるのが見えた。
その滝には見覚えがあった。
洞窟のずっと奥にある滝と全く同じに見えたんだ。
いつもここで私は瞑想をしていたのだからな。
まさかお宝探しと言って、ここまで遠回りをしたルートを通ってくるとは思わなかったぞ……。
とにもかくにも……きっと彼らはここで命を落とすのだろうとそう思いながら見守っていた。
そしてやはり彼らは足を滑らせて落下した地面が崩落し、滝壺へと吸い込まれてしまった。
流れが激しくてすぐには救出出来なかったが、それでもどうにか彼らは一命を取り留めた。
ヤムチャたちを助けて床に寝かせてから私は考えていた。
この世界で私は彼らとは初対面なのだから、どう挨拶するべきか……。
そもそも挨拶とはどうやるものなのか私には分からなかった。
悩んだ挙げ句、自分がいいと思う形にしようという結論に至った。
「いや、突っ込みたいことは腐るほどあるんだけど……とりあえずあんた誰?私たちはどうなったの?そんでここはどこ??さっきの煙は何?てか、どうやって浮いてんの?ちなみにその服センス無いわ。」
そうしたら、ミーシャからは散々な言われようだったがな……。
とても緊張して話がところどころ噛み合っていなかったとは思うが、それでもいざ話してみれば何ということもなかった。
今度こそ、お互いに信頼出来る関係を作るんだと意気込んだものだ。
スタークと名乗るわけにもいかなかったから、私はとっさに思いついたチッダールタという偽名を使うことにした。
一通り、彼らと話して別れ際に私は大事なことを思い出した。
ボールを助けたことによってお宝探しの日程も後ろ倒しになり、フジモンの脱出ポッドが降ってくるまで残り三日しかなかった。
だが、そのことを彼らにどう伝えるべきか分からなかった。
だから私は少し無理やりだと思いながらこうすることにした。
「最近、偶然にも嫌な未来が見えてな。いい機会だからお前たちにも教えてやろう。」
そう言って私は前の世界で見た、ポッドが落ちた後の荒れ果てた森の光景を記憶を渡す神通力で彼らに見せた。
「近いうちにこんなとんでもねえことが起きるってのか!?」
「大変じゃない!早く森から出来るだけ遠くに逃げるわよ!!」
「でも隕石って……そんな簡単に逃げられるの?」
「いやーwwwウケねえなww」
皆そんな反応をしていてどうやら信じてはくれていた。
そこでこの洞窟へ避難するように提案すると、その誘いに乗っかってくれた。
それはこの世界でも同じだったな。
だが、全てが同じようには行かなかった。
その翌日に皆で荷物を洞窟へ運んだ後、エリスとキヌタニを荷物として置きっぱなしにしてしまったのは同じだった。
そして、翌朝に洞窟へ向かうと……エリスがいなくなっていた。
一人熟睡していたキヌタニに話を聞くとこんな返事が返ってきた。
「ナイフで無理やりロープを千切って、駄菓子屋から持ってきたお酒を飲んでたら酔っ払ってそのまま滝壺へ飛び降りたんだ。」
彼は衝撃的な内容を何とも思ってないような口調と表情で淡々と話した。
……この話を聞いても、まさか彼がエリスを殺したとは予想出来なかったよ。
よく考えてもみれば、滝壺へ飛び降りたなんて平気で言っている時点で彼を怪しいと疑うことは出来たな。
今いる世界でたまたまその現場を目撃したからその事実を知ったのであって、そうでなければ永遠に知らないままだっただろう。
その話を聞いた私は滝壺に何かが落ちてないかと探り、そして引き当てた物を浮き上がらせた。
それは……息絶えたエリスの水死体だった……。
「エリス……!どうしてこんな馬鹿なことを!!」
「バカなのは知ってたが……ここまでのバカだなんて思わなかったぜ……w」
全員悲しみに暮れていたが、立ち止まっている場合ではなかった。
何故なら隕石が落ちてくることに備えなければならなかったからな。
そうしてエリスが死んだ原因は誰にも追求されることは無く、結果としてキヌタニが駄菓子屋に拘束されることもなかった。
彼はまた元気に駄菓子屋の店主として生活していたよ。
ちなみにスタークのいた地下が脱出ポッドの落下地点であることを私は墜落の直前まで忘れていた。
即死しないように慌てて防護の術をかけたが、やはり体がバラバラになってしまっていたな……。
それでもフジモンが手術で完璧に治してしまったのだから大したものだよ。
そして月日は流れ……。
今回と同じように駄菓子屋へ脅迫状が届いた。
みんなで容疑者を特定しようとしたのは今回と同じだ。
でも途中からは今回と大きく異なる未来を進むことになった。
くーちゃんがやって来て、脅迫状のことについて話し合ったその夜……。
よしだくんの家から突然機関銃の乱射音が聞こえて、私は洞窟から飛び出し駆けつけた。
だがもう……遅かった。
ミーシャの目の前で倒れていた血まみれのフジモンは、脳や内臓を体外に吹き飛ばされて……もう動かなくなっていた。
「……これで、これでいいのよ。私は犯人を始末してやったんだわ!!」
ミーシャは機関銃を手に持ったままそう叫んで苦しそうに笑っていた。
「そんな……俺はこんなの認めない!!」
よしだくんはしばらく呆然としていたが、突然怒りの表情でミーシャに掴みかかろうとしていた!
「ダメだ!!止めてくれ!!」
だが彼のことをシンタローが必死に後ろから羽交い締めにした!
「頼む……フジモンは犯人だった。証拠がなくてどれだけ納得が行かなくてもそういうことにしてくれ。そうじゃなきゃ彼が死んだ意味も、ミーシャが彼を殺した意味もなくなるだろ……?」
「……こんなことが正しい選択だなんて俺は思わない。だが、きっとフジモンは犯人だった。そうは思ってやる。」
その日はもう何も起こらず解散となった。
だからこの時は私がジョージの話を聞くことはなかったんだ。
そして……いよいよ襲撃当日になった。
だが、今回のように敵が大群で襲ってくるようなことはしてこなかった。
そして、どんな理由で襲撃を仕掛けてくるのかもこの時の私には分かっていなかったな。
どういうわけか正午になっても何も起こらず、脅迫状はただのイタズラだったのではないかとみんな思い始めていた。
この日、私は電波塔の上から敵の姿が見えないか森全体の監視を続けていた。
だが、やはりいつまで経っても敵が姿を表すことはなかった。
と、どういうわけか駄菓子屋から突然キヌタニが出てきたんだ。
『おーいヤムチャ、早くこっちに来てよー!』
そう言わんばかりに彼は手招きをしていた。
そして南側からはヤムチャがやって来た。
『こんな時に呼び出して何だってやがる?』
双眼鏡越しの遠目で見て彼はそう言っているようだった。
するとキヌタニがこちらの方を指差して『あっちに変なものがある』と言っているように見えた。
ヤムチャがこっちを見た瞬間、20以上の方向から何かが爆速で飛んできて、ヤムチャの身体を奇襲した!!
さすがのヤムチャも反応出来ず、すぐに倒れ込んでしまった……。
恐らくだが、彼は麻酔弾で眠らされたのだろう。
それも密林の中から気づかれないように彼のことをこっそりと狙っていたのだろうな。
すぐに駄菓子屋の中から見知らぬ男たちが四人ほど出てきて彼を店内に引きずり込んだ。
その光景をしばし呆然と眺めていたが、すぐに私は正気に返ってシンタローに連絡した。
「大変だ、ヤムチャが駄菓子屋の前で連れ去られていた!!店の中にいるだろうが、何をされているか分からないぞ!!」
『何だと!?今すぐ駄菓子屋に行く!!仙人もすぐに合流してくれ!!』
もう笑っていなかったシンタローにそれだけ言われるとポケベルの通信は切れてしまった。
とにかく、私も駄菓子屋へ急行することにした。
駄菓子屋へ到着するとシンタローだけでなくミーシャも先に来ていた。
「仙人!お前がさっき言ってたことは本当なのか!?」
「ヤムチャなんてどこにもいないわよ!?でも……ポケベルも通じないし、おまけにキヌタニまで姿が見えないわ……!」
駄菓子屋に地下があると知らなかった私も、一体彼らがこの短時間でどこへ行ってしまったのだろうと酷く困惑した。
これでは話が進まないのでとりあえず私は見たままの状況を二人に話すことにした。
「キヌタニの目の前で倒れたのか……!?」
「それで知らない男たちに運び込まれたのね……じゃあもしかしたらキヌタニはその男たちの仲間だってことなの!?」
「それは分からない……だが、彼は男たちに何もされていなかったから怪しいな。」
二人にはこう言ったが、私は確信していた。
キヌタニがヤムチャを誘導して、彼のことを拉致する手筈を整えたのだろうと。
彼が組織の人間と分かっていたから当たり前のように推理出来た。
そして……彼が今どこに連れて行かれているのかは分からなかったが、前の世界でキヌタニの母親が言っていた『一人にしてから組織に出迎える』という言葉を思い出していた。
つまり襲撃の目的はヤムチャを連れ去って組織に迎え入れることで、それが無事に達成されてしまったのかと思った。
「ヤムチャのことは心配だろう、だが私としてはお前たちまで連れ去られないか不安なんだ。だから今からは単独行動を避けてみんなで固まって相手の様子を窺うことにしないか?」
「仙人の言いたいことはよく分かるんだ。でも……俺はヤムチャを放っておけない。」
「探すアテもないのにどうするんだ?それに……ヤムチャならきっと大丈夫だろう。」
「確かにアテはないけど、ヤムチャが連れ去られてる時点でとても大丈夫だとは思えないわ!」
ミーシャは相手の出方を窺う作戦に反発してきた。
もちろん、私にも何が正解なのかは全く分からない状態だった。
「残念だが私にはどうすることも出来ない……。それこそ出来るのは残っているお前たちのことを全力で守り切ることくらいだ。」
きっと相手はもう撤退している頃だろう。
それが予想出来たからこそ私は堂々とこんなことを言うことが出来た。
「襲撃を無事に乗り切れれば、それまでに払った犠牲も必要なものだったと割り切ることが出来るわ。でもそうじゃなかったとして、フジモンが襲撃と何の関係もなかったのだとしたら……私はどうすればいいのかしらね。」
ミーシャの言葉は私の心に重くのしかかった。
フジモンが襲撃とは全くの無関係であることを私は知っていた。
だが、どうしてそれを伝えることが出来ただろうか……。
その日はヤムチャの家に集合して、狭い家にみんなで寝泊まりをした。
いつ彼が帰ってきても出迎えてあげられるように……。
だが、翌日になっても彼が帰ってくることはなかった。
過去のお話を読んでない方にとって今回は特に話の内容が全く頭に入って来ないと思いますので最初に、今回のどこのシーンがどの話に対応しているかを載せておきます。
以前の話では一体どんな結末を辿ったのか……知らない人は要チェックです。
・ボールが空へ飛んで行った話……1-9,10話 (←この話だけ結末自体は同じです。)
・滝壺に堕ちたヤムチャたちをチッダールタが助けた話……2-3,5,6話
・キヌタニがエリスを滝壺に落とした話……2-10話
・ミーシャがよしだくんの家でフジモンを射殺した話……4-9話
・ヤムチャを標的として森が襲撃された話……4-16~21話
……いちいち調べないと作者もいつの話だか分かりません、何にも把握してないです(笑)
内容を忘れている方も読んでみてもいいかもしれません、話の真相が分かった状態でもう一度読んで頂けるとストーリーがスッと頭に入って来るかと思います。
逆に言ってしまえば二章くらいまでの内容は初見だとなかなか何言ってるのか分からんものであると思います……。
だからこそ第一部が完結したら是非もう一度最初から読んで頂ければと思います。
読者の皆さんがこの小説をどう受け止めるか、きっとそれが変わってくるでしょう。
もちろん、作者の希望的観測なので変わらなくても一切責任は負いません。