5-26 プロトンの愉快な一日 その4
ーー前回のあらすじーー
シンタローと二人で薪集めに出かけたプロトンは彼の心の内を聞くことになった。
この森も今までの記憶も自分たちにとってとても大切で……それでも、100エーカーの森の外には今よりも安心して暮らせる場所があるのだろうかと。
プロトンはただ彼の言葉を聞いて、肯定してあげることしか出来なかった。
シンタローは自分の家族が生きていると信じていて、プロトンはその言葉を否定することなくただ受け入れるだけだった。
その後、シンタローの家に招かれたプロトンはたくさんの絵画を見せられることになった。
空へと舞い上がるボール、謎の防具を装備する住人たち、死闘をするジョージとシンタロー……絵の内容が全て実話だと知って彼の中で驚きや困惑など様々な感情が入り混じった。
そしてまだまだ今までのことを話したいとシンタローから言われ、プロトンももっと住人たちがどうやって生きてきたのかを知りたいと思って晩御飯の誘いに乗るのであった。
今回は過去編よりさらに前の住人たちの様子が語られます……。
全てが人間離れした彼らの幼少期はどんなだったのか??
プロトンは随分と余計なことまで話してくれるようです。
さて、どんなことを喋ってしまうのやら……?
よく晴れた星空の下、焚き火の上の巨大な鍋をみんなで囲んでいる。
駄菓子屋の横に何やら不自然な穴があったが、このためのものだったんだな。
それにしてもこの巨大な鍋……一見したら釜風呂にしか見えないんだが、いくら大人数だからってこんな大きい鍋に作って食べ切れるのか?
あの後、鹿の肉を解体していたくじらんとヤムチャ、肉の下ごしらえをしていたミーシャと合流して鍋の準備をしていた。
そこでシンタローが以前ぼたん鍋をした時に使った巨大鍋を使おうとみんなに提案していた。
そしてみんなもその方が楽そうだと同意していたんだ。
事情の分からなかった俺は何となくでみんなについて行ったわけだが、そこに運ばれてきたのは今俺たちが囲んでいる釜風呂……じゃなくて、巨大な鍋だったんだ。
そして風呂を沸かすがごとく、鍋の下で火を起こして大量のお湯を沸かしていた。
そこへこれまた大量の調味料と大量の肉を放り込んで今に至るというわけだ。
「そろそろ煮えてきたんじゃねえのか?」
ヤムチャは鍋の中を覗き込む。
キャンプに持っていくような大量のポケットライトを周りに置いてあるからさほど視界は暗くない。
「もういいんじゃないかしら?そんな至近距離で……火傷するんじゃないわよ。」
順番にみんな専用のお玉で肉を取っていく。
「んじゃあお前ら……辛いことが続いてたが、どんな状況でも俺たちは前を向かなくちゃならねえ。まだまだ道のりは長いがみんなで助け合っていこうじゃねえか!それじゃあ、頂きます!」
『頂きます!!!!』
そうしてみんな、肉にがっつき始めた。
「やっぱ鍋は最高だな!」
ヤムチャは取り皿から溢れるくらい肉を追加で盛っていく。
「みんなでこうやってご飯を食べられることが本当に安心するわ。」
ミーシャはみんなの豪快な食べっぷりを見ていた。
「同じ鍋の肉を皆で囲んで食べる……やはり、とてもいいものだな。」
チッダールタもゆっくりと肉を咀嚼しながらそう言った。
「なあみんな……久しぶりにプロトンと再会したんだ。俺たちがここでどうやって生きてきたか、聞いてもらいたくないか?」
シンタローはみんなにこう提案してくれた。
「俺もみんなの話が聞きたいよ。お前たちさえ良ければ教えてくれないか?」
俺が続けてこう言うと、彼らは顔をしばらく見合わせていた。
どうやら急なことで少し驚いたのか、迷ったのか……それとも両方なのか。
しばらくしてヤムチャがこう言った。
「いいぜ……だが、こりゃ相当長話になるぞ?最後まで聞くなら話してやらあ。」
「いいぞ、いくらでも話してくれ。」
それから……俺は彼らが過ごしてきた六年間の軌跡を延々と聞かされた。
キヌタニと駄菓子屋の商品のことで揉めて大変だった。
しばらくは家族が恋しくてみんな突然泣いたりもしていた。
よしだくんが来て、森は機械化して発展した。
森の南東にある畑が少しずつ大きくなって野菜の収穫量が増えた。
ジョージが現れて、そこからも色々な事件がたくさん巻き起こった。
ミーシャの料理の腕は少しずつ上達して晩御飯で悲しい思いをしなくなった。
スタークが何の前触れもなくやって来て、森の中をかき回した。
エリスが仲間に加わって、また森の中は一段と賑やかになった。
フジモンが宇宙から降ってきた時もそれはもう大事件だった。
言葉にしたらどれだけ文字数があっても足りないくらいの思い出が詰まった昔話をしてもらった。
俺はこう思ったよ。
やっぱりここは100エーカーの森なんだってな。
誰がどう言おうったってそれは揺るがない。
彼らはここで必死に生きていた。
それを無かったことになんて、誰も覚えていないなんてそんなことにはさせるものか!
彼らのしてくれた話を俺は生涯忘れることはないだろう。
ヤムチャの昔話が終わったところでフジモンがこんな事を言ってきた。
「今のが六年前から今までのお話なんだよね?僕としてはそれ以前の君たちのことも気になるな。」
「それだったら、俺にでも話せそうだな。いや、むしろ俺に話させてくれ。」
俺から昔話をする役を申し出た。
「……頼むから変なことを言わないでくれよ?」
「そうね、余計なことばかり言われそうだわ。」
ヤムチャとミーシャは不安そうに俺のことを見てきた。
……だったら、その不安を的中させてやるか!
俺はフジモンたちにこれまたたくさんの話をした。
「シンタローときたら、女の子のスカートが大好きだったな。いつも捲ろうとしていたよ。」
「おい!?いや、嘘だぞ!!こら、何を言ってんだ!!」
「……いや、事実ね。被害者の私が言うのよ?」
「うっ……!?いや……えー……。」
この話をした時のシンタローは目が泳ぎまくっていたな……。
「ヤムチャの奴、家のタンスを壊したかなんかでいつも喧嘩を吹っかけてくる俺の家に逃げ込んできたことがあってな、『一週間くらい匿ってくれ!』って、しがみついてきて……いやー、いつもあんなんだったら可愛かったのにな。」
「そ、そんなこと記憶にねえぞ!?それは誰かと間違えてんだろ!!」
「あなたのお母さん、すごく声の大きい人だったから家の外まで怒鳴り声が普通に漏れてたわよ?それでヤムチャが家の外まで追いかけられてたのも私は覚えてるわ。」
「そんな恥ずかしい記憶は忘れてくれ……!」
まあ、ヤムチャにもそんなヤンチャで可愛い時期があったってことだ。
そして彼のお母さんは……いやー、おっかない人だ!
「ミーシャがシンタローに告白された時、びっくりしたのかその場から逃げ出して俺の家の裏に隠れてたんだよな。それで『ど、どうしよう!嬉しすぎるよーっ!』って、バカでかい声で叫んでたんだよな……。」
「待てよ……家が隣だったからその叫び声、俺も聞いたかもしれねえな。あれって、そういうことだったのかよ……。」
「そして一方のシンタローときたら駄菓子屋でメソメソ泣いててな。キヌタニの母親に『男の子なら一回振られたくらいで泣くんじゃないよ!!』ってゲキを飛ばされてたな。」
「な、何でお前がそんなこと知ってるんだ!!うっ……本当にショックだったんだぞ?」
「いや本当に何喋ってくれてるのよ!?プロトン、あんた後で覚えてなさい!!」
いやー……あの時は本当にニヤニヤが止まらなかったな……。
「くじらんは昔っから母親にべったりでな、俺が挨拶するとその母親の後ろに隠れちゃうような子供だったよ。」
「そ、そうだったっけ……?あ、あんまり覚えてないや。」
「みんなで遊んでいる輪になかなか入れなくて、キヌタニの母親がどうにかして俺たちと遊ぶようにしてくれていたぞ?」
「うーん……でもキヌタニよりはマシだったんじゃない?」
「いや、あの頃はまだキヌタニの方が社会的だったと思うぞ?」
昔のくじらんは本当に心配になるくらい親離れが出来ていなかった。
一方でその頃のキヌタニは……。
「キヌタニは昔から店番をしていたり、かなり頑張っていたよな。」
「確かに、キヌタニがみんなと遊んでいるところなんて見たことなかったわね。」
「ずっと、駄菓子屋の中で昔から働いていて……今思うと少し可哀想だったかもな。」
「みんなが駄菓子屋から出ていこうとして一緒に遊びに行こうとしたら必ずお母さんに呼び止められていたわよね……。」
そう思うと確かに可哀想だったよな……。
でも、彼の母親も意地悪をしていたわけじゃないんだ。
末っ子だった彼には一人で駄菓子屋を経営出来るスキルが必要だった。
そして彼女は自分の息子にそのノウハウを出来るだけ多く、そして早く叩き込んでいた。
いつ自分のもとを離れてもいいように……仕方のないことだった。
「懐かしいな……やっぱり昔のことだって忘れられねえよ。」
ヤムチャはどこか遠くを見ていた。
気がつけばもう鍋の中には肉がほとんど残っていなかった。
「忘れる必要なんてないだろ。みんなにとって大切な記憶だ。」
「むしろそんな幸せな記憶があるからこそ今までやって来れたんだよな。なあ、今日はプロトンも一緒にみんなと眠らないか?その方が昔をもっと思い出せそうだしな。」
本当はここでお別れをするつもりだった。
でもそんなお誘いを受けたら断れるわけもないだろ……。
「じゃあ……駄菓子屋から寝袋を調達するか。言っておくが俺は別に寝相が悪くはないぞ。」
「そう言う奴に限って寝相が悪かったりするんだよな!」
「いや、あなたはもう論外よ?」
「そう言うミーシャもこの前足元に枕がなかったか……?」
どうやらみんなそれなりに寝相が悪いらしい……。
「なら、誰の寝相が一番いいか決めようじゃねえか!!」
「それは……どうやって決めるの?」
「そうだな、寝る前に全員の定位置を決めておいて目が覚めた時にどのくらい動いたかを比べればいいんじゃねえか?」
「いくらでもズルが出来る気がするんだが……。」
「チッダールタ、寝る前に私のことをベッドに縛り付けておいてくれない?」
「……ミーシャ、不正をそんな堂々と宣言してどうするんだ?ちなみに私もその結果が気になるから、今回は誰にも手を貸さんぞ?」
「とりあえずみんなで寝る場所を決めるとしようぜ。鍋の片付けは明日でもいいだろ。」
「ふっ……僕という名医にみんなが勝てるわけもないけどね、でもせいぜい健闘を期待するよ!」
そんな事を堂々と言っていたフジモンはいつ誰が用意したのかも分からない45度の傾斜に寝かされることになった。
「君たち!?一体これはどういうつもりなんだい!?」
「簡単な話よ。名医だからって、何でもかんでも出来ると思わないことね。」
「現に、昼間はじゃんけんで惨敗していただろう。いい加減その肩書を振りかざすのを辞めたらどうなんだ?」
呆れるよしだくんにそう言われたフジモンの返答は意外なものだった。
「やれやれ……君たちは何も分かってないね!名医たるものがどれほどすごいのかを!いいだろう、翌朝までここから1cmも動かずに熟睡してみせようじゃないか!!」
フジモンはそれだけ言うと目を閉じて早くも眠る体制に入った。
「えっ……?本当にそこで眠るつもりなの??」
「放っておけ……俺は奴が明日の朝起きた時の反応が楽しみだな!」
くじらんは困惑していたがヤムチャはしめしめという風に彼のことを見守っていた。
「そうね、ヤブ医者は放置よ。はぁ……何だかすごく眠くなってきたわ。」
時刻はもう0時になろうとしている。
「そうだな……あれだけ食べたら眠くもなるな。」
よしだくんはもう寝袋の中で横になっている。
「zzzz……ガー……。」
そしてヤムチャの方を見れば、いつの間にか電池が切れたかのように鼾をかいて爆睡していた。
「まだまだみんな本当は話足りないはずだが、眠気のほうが限界みたいだな。では、電気を消すとしようか?」
チッダールタが部屋の電気スイッチを落として一面真っ暗に……いや、あいつのイルミネーションがずっと光っているから真っ暗じゃないな。
あいつは壁に背をもたれて座ったまま目を閉じたが……。
あのイルミネーション、ずっと点けっぱなしなのか?
「やっぱり眩しいよな……。」
シンタローが小声でこちらに話しかけてきた。
「ずっと朝まであの状態なのか?」
「そうみたいだな、あいつが衰弱してた時は光り方が弱くなっていたみたいだが、あの光り方ならまだまだ仙人も健在だろう。」
あれって生命強度の指標だったのかよ。
「なあ……お前はこれからどうするんだ?また元いた組織のところに戻るのかよ?」
「いつまでもここにいるわけにはいかないからな。仲間にもこのままだと怪しまれる。」
「……もうここには来れないのか?」
嫌な質問をしてくるな。
だが、ここで嘘をつくのも違うだろう。
「来るのは難しいだろうな。でも……必ずまた来てやるさ。何年かかるかも分からないがそれでもいつか、絶対に来るからな。」
「思ってたよりも簡単に行き来出来るわけじゃないんだな。本当にどこから来たんだか。」
「それは言えないな……分かってるだろ?」
「だろうな……きっと、俺たちの知らない世界で今のお前は生きているんだろう……。」
シンタローからも寝息が聞こえてきた。
彼はもしかしたら俺の正体に関して何かを察しているのかもしれない。
…………。
もう、お別れなんだな。
以前はまだまだ可愛かった子供たち……。
みんなに大人になっていて……。
次に会うときはみんなどうなっているんだろうか?
俺はこっそりと立ち上がった。
「行くんだな。」
小さな声だったが突然話しかけられたので本当に驚いた……。
「チッダールタ……お前たちを迎える準備が出来たら駄菓子屋にあるエレベーターのマンホールに手紙を隠す。それまであのエレベーターは使えなくするつもりだ。だからこまめに確認してくれ。」
「下手に彼らとはこれ以上接触せず、ここから去るつもりなのか?」
「まだコルクは生きているんだ、油断は出来ないからな。お前たちも派手な行動は慎んでくれ。」
「分かっているさ。だがプロトン……お前は本当にこれでいいのか?」
……全てを見透かされている気がする。
次にいつ会えるかも分からない状態でこのままお別れなんて本当はしたくない、それは紛れもない事実だ。
「別に俺は諦めているわけじゃない。今は耐える時だと思っている。」
「ならいいんだ。もう誰にも私と同じ後悔はして欲しくないからな。一時の感情で今後の全てを棒に振るようなそんな選択は……。」
昼間は疑ったが、やっぱり彼に他人の心を読む能力なんてないだろう。
俺が一時の感情に身を任せようものなら、とっくに彼らをここから連れ出しているだろうからな。
「次に会う時はお前たちがこの森に別れを告げる日だろう。それまでにやるべきことを全部済ませておいてくれ。」
俺はみんなの顔をもう一度見渡す。
涙を堪えるだけでもう必死だよ。
……また必ず会いに来る!!
彼らの顔をこの目にしっかりと焼き付けてから家の外に出た。
駄菓子屋の地下は随分静かなものだった。
昨日まではスタークやらエリスやらがいて賑やかだったからな。
「早く話をつけてくれないかな?」
真っ暗闇で満たされているトンネルの先を見つめるがもちろん列車はやって来ない。
通信機にも入電はないしまだ向こうでは動きがないのだろう。
「しばらくはここで過ごすか……。」
家にも帰りたいがフジモンたちを外の世界へと送り届ける役目もあるし、もうしばらくはここに居た方が良さそうだよな。
もう眠いし、今夜はここで寝るとしよう。
俺は少し前から畳に敷かれっぱなしの布団に入った。
……これからこの森はどうなるんだろうか。
もしかしたら彼らがここを捨てる日が来るのかもしれない。
そして……自分たちの決して変えることの出来ない運命に直面することだってないわけじゃない。
でも彼らがもしそれを望むのだとしたら……。
……決めた。
俺も彼と同じようにみんなへ向けて手紙を書こう。
そしてそれを見つけるかどうかは彼ら次第だ。
眠い目を擦って俺は筆を走らせた。
書いた手紙をどこに隠そうか、それは少しだけ迷ったよ。
絶妙にみんなが気が付かなさそうな場所……入り口横のカウンターにある、少し壊れたレジの底に貼り付けておくことにした。
お会計に一切関心のなかった彼らのことだ、もしあのレジをあの場所からどけることが無ければこの手紙は永遠に読まれないままだろう。
でも、それでもいい。
それもまた彼らの運命なのだろうから。
すっかり瞼の重くなった俺は今度こそ布団に入って眠ることにした。
次に目が覚めた時には列車の走行音が聞こえてきた。
通信機のモニターには『9:18』と出ていた。
もう朝だというのにこんな時間に誰か来るようだ。
もしかして……もうエリスが話をつけてくれたのか?
そう考えつくと急に眠気が吹き飛んで意識がはっきりとしてきた。
この作戦もこれでようやく一区切りがつく。
俺もしばらくは家でゆっくりするとしよう。
程なくして列車は倉庫の中で停止した。
「ふぅ……着いた着いた。」
そして運転室からエリスが出てきた。
「おはよう……でいいのかしら?貴方もずっとこんな所にいて大変だったわね。」
「……ああ、だがようやくこれで解放されるな。」
彼女に対して何か違和感を感じる……。
「そうね、こことはようやくおさらばかしら?さてと、私は貴方に色々と聞きたいことがあるの。」
エリスは俺の方にやって来た。
次の瞬間、喉元に大きな衝撃が来た!!
彼女は俺の喉にスタンガンを突きつけていた……。
「な、何……を……!?」
感覚はないが、俺はそのまま崩れ落ちたみたいだ。
「この……裏切り者!!」
そんなエリスの声が聞こえてきた。
どういうことだ……?
ああ……エリス……もしかして……お前は……!
みんなへ
君たちがこの手紙を見つけた時、書いてから一体何年もの月日が流れているんだろうか?
俺はみんなのことを本当に大切だと思っていたんだ。
だからあんな事件に巻き込むなんて心底嫌だったよ。
だけどそうせざるを得ない状況があった。
ずっと、後悔していたよ。
本当はあんなことをしなくても良かったんじゃないかって、ふとした時に思うんだ。
だから贖罪として、俺は一つ君たちにとっておきの情報を漏らすことにした。
もしこの森を捨てて移住を考えることがあれば、その時はコンパスと武器、それからテント、たくさんの食料を持って南東にまっすぐ向かってくれ。
その先に何があるのか……是非とも君たちの目で確かめて欲しいんだ。
俺はいつまでもその場所で待っているよ。
遠い未来だとしても必ず再会出来ることを信じて……。
ヤムチャの母親は相当怖い人だったようです……。
一週間も匿ってくれとはなかなかに許してくれそうもなかったのでしょう。
ちなみにプロトンはその後、彼を家からつまみ出して母親のもとへと引き渡したんだとか(笑)
これで第一部、日常のストーリーは終了となります。
そして今後は五章の完結に向けて物語は進みます。
エリスがどうやら寝返ったようで……。
彼女の魔の手が100エーカーの森にも伸びていきます……。
もう事態は後戻りの効かないところまで進んでいるようですね!
ここまで長々とこんなどうしようもないノンフィクション小説に付き合ってくださった読者の方に引き返すという選択肢を作者は与えるつもりもありません('ω')(真顔)
結末を見届けて作者や森の住人たちと一緒に地獄へ堕ちましょう!!!
※P.S. 最後にどうでもいい話ですが、次回から午前七時更新となります。