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100エーカーの森の悲劇  作者: カンナビノイド¢39
第4章 悲劇の寸法線
101/162

4-12 「きもちわるいおじさん」による考察

ーー前回のあらすじーー


 仮釈放中のヤムチャはくーちゃんを襲おうとしたおじさんが出現したことで、巻き込み事故により洞窟へと幽閉される運びとなってしまった。


 紳士的な態度でナレーションをしていたにも関わらず、主治医のフジモンには見捨てられ、ミーシャからは罵倒され、シンタローからもバカにされ……100エーカーの森の住人たちはロリコンに厳しいようだ。


 一方で野生のおじさんは電波塔の近くの犬小屋で飼われる運びとなったのだが、リード代わりにミーシャが取り出したものは何と鉄条網!!


 覚悟を決めて巻こうとしたものの、エリスがキヌタニに同じことをした記憶がフラッシュバックし辛うじて思い留まったのであった……。



 ロープ代わりに使えるほど鉄条網が有能であるとはどうしても思えないのですが……。

この世界のロープが全て鉄条網に置き換わった世界を想像してみてください!!


 古紙や段ボールをゴミステーションに出す時には全部鉄条網で縛られています!!

どうやって回収するんですか!!


 首を吊ろうと手に取ったのは鉄条網!!

……痛くて自殺どころではないわ!!!


 学校の運動会の保護者席の前で張られている規制線も……鉄条網!!

監獄か何かですか!?


 読者の皆さんはそんな世界でいいんですか!?

良いと言うなら100エーカーの森で十分生きていけると思います!!!!!

一方その頃……





「………。」

「………。」




「ふむ………。」




「………………。」

「………………。」 




「お前たち?何でそんなにそわそわしているんだ?」




「「いや、こいつが目障りなんだよ!!」」



 やれやれ、騒がしい連中だな。

私はこの森のただのおじいちゃん、チッダールタだ。



 ヤムチャを洞窟に連れてきてからというもの、二人は隣で黙ったままお互いのことをチラチラと見て、まるで野次馬が背中を押してやりたくなる両想いの恋人のようだったんだ。



だが、二人はそんな良い関係ではないよな?




「おいクソジジイ!!何でこんな狂人を連れて来やがったんだ!?俺が不快になるだろうが!!」


「誰が狂人だぁ?鏡見てから言いやがれ!つーかそんなに不快なら、ここの洞窟の滝壺にでも飛び込んできたらどうなんだよ!?」


「ああ!?俺様に何をさせようってんだよ!?このスターク様に向かってそんなことをほざくクズが世界に存在するとはな!!この世ももう終わりだぜ!!!」




「お前たち……うるさいぞ。アニメに集中出来ないではないか!」


「てめえは毎日不快なアニメばかり流しやがってよ!これ以上俺様のプライバシーを侵害するんじゃねえ!!」



「ほう、お前ほどのバカでもプライバシーなどという単語を知っているのだな。まあ、意味は分かってないようだが。」


「ああ!?分かってねえわけねえだろ!?つか、分かってなかったら何だってんだよ!てめえは俺より頭がいいとかほざくんじゃねえんだろうな!?」


「少なくともお前以上に低能ではないぞ……はっ!」



「「あいでででーーっ!!!」」




少し腹が立ったのでな、二人を拘束している鎖を神通力できつくしてやったぞ。



「な、何で俺までっ!!つ、つかよ……俺はマジでこのスタークとかいうのと、しばらく過ごさなきゃいけないのかよっ……!?」


「森に戻ればお前はミーシャに処刑されるんだぞ?まあ、どうしてもと言うなら好きな方を選ばせてやってもいいのだがな。」




「クソッ……どうして…こうなっちまったんだ!!」


「か、仮にも…森のリーダとか名乗ってる奴が…落ちぶれたもんだな!もう、この森にはてめえの……居場所はねえってことだろ?い、いい気味だぜ!!!」


「あんだと!?お前の居場所だって…この世界のどこにもねえんだよっ……!!」



「まあ、そういうことだ。居場所のない者同士、ここで大人しくしていることだな……ふぅ。」



神通力を解除すると二人とも安堵したような表情になった。



「はぁ……やっぱり襲撃で大手柄をあげてみんなの信用を取り戻すしかねえってことかよ。それまでは我慢してやらぁ……。」



ヤムチャはロープで縛られたまま、冷たい洞窟の床に寝転んだ。



「ふん、お前はそうやってみじめに………って、何を納得してるんだよ!てめえは今すぐここから出て行きやがれ!出て行かねえってほざくんなら俺が洞窟から投げ飛ばしてやるよ!」



 自分も縛られていて身動きが取れないくせしてこいつは一体何を言っているんだ。

ここにいてもダメ、出て行ってもダメではどうしようもないだろう。



お前はとりあえず、黙るということを覚えた方が良さそうだな。



「何度も言わせるんじゃない、アニメが見れないだろ……はっ!」


「あ!?てめえは俺とアニメ、どっちが……だい……じ………zzzz……。」



あまりにやかましいからな、しばらく眠っててもらうことにした。



「やれやれ……ようやく静かになったか……。」







「ああそうだ……仙人、いくつか聞きてえ事があるんだがいいか?」



私に背を向けたまま、ヤムチャが話しかけてきた。



「ん?私に答えられることなら答えるぞ。」



真面目そうなヤムチャの口調を察して私はアニメを流していたテレビを消した。




「悪りぃな、んじゃ、まず最初の質問だ。襲撃は脅迫状の通りに、本当に、起きると思うか?」




「……そうだな、フジモンも言っていたことだが、あの脅迫状は間違いなく外部から持ち込まれた物だろう。この森の人間ではない誰かがあれを送ってきたとすれば………いたずらではなく、本気で襲撃が受けるものだと思って間違いないだろうな。」


「んじゃあ………もしもの話だが……この森の誰かが脅迫状を作った人間と繋がりがあったとしたら?」



「考えたくもない話だよな?だが……私の主観ではエリスはかなり怪しい。念を押すがただの主観だぞ?なんとなく素性がはっきりしないという意味ではな。」


「仙人、お前は……未来が見えるものだと思っていたが……よくよく考えたらそんな能力は無かったんだよな……。すまねえ、実を言うとそれに期待してたんだ。」



「……そうか、確かに以前お前たちに予知夢のようなものを見せたことがあったな。あれは自分では見ることができないんだ。」




「ん?だとしたらよ、俺にその予知夢を見させればいいんじゃねえのか??」



少し考えてヤムチャは得意げそうにそう言ってきた。





「それは私も少し考えたが……前にも言った通り、あの予知夢は正確性に結構欠けるのでな、あまり参考にならないかもしれない。襲撃が起きるかどうかぐらいは分かるかもしれないが、裏切り者がいたとしてもそれが誰かどうかまではあてにしないほうがいいだろうな。以前、予知夢でミーシャとシンタローが入れ替わっていたが、実際に入れ替わったのはエリスとシンタローだったことを覚えているか?話を戻すが、この森に裏切り者がいたところで脅迫状を使ってイタズラをする理由などないんだ。だとしたらやはり襲撃は起きるだろうな。」




「そうか……実はなそれを聞いて少し安心したんだ。このままだと俺がみんなから信用を取り戻す機会が永遠に来ないかもしれないと思ったからな。それに……裏切り者が誰か分かったらそいつを俺は……始末しなきゃならねえ……。」



「実際にお前がずっとこのままだとみんなも困るだろうからな。しかし、こちら側の犠牲者を出すことがあってはならない、それは分かっているな?」




「当たりめえだ、誰一人として死なせやしねえよ!……しかし、やっぱり裏切り者がいても誰なのかはやっぱり分からねえのか……。……なあ、絶対にねえと思いてえが……ミーシャやシンタロー、よしだくんとかくじらんやキヌタニが裏切り者だっていう可能性もあるのか……?もしそうなら……、」


「可能性が0だとは私の口から言うことは出来ないな。ヤムチャ、その5人のことは私よりもお前の方が知っているはずだ。そしてそれを判断するのはお前たちだろう?」




「そう……だよな。ずっと一緒に生きてきた仲間だよな……。」


「そう言えるくらい共に長く過ごしてきたのだろう?ならば、おかしいところがあればちゃんと気づくことが出来るはずだ。」




「そう言ってもらえて、何だかかなり安心したぞ……それと関連して次の質問なんだが……このスタークって奴は本当に裏切り者じゃねえのか??」


「ああ、これに関してははっきりと言おう。このスタークとかいう奴は間違いなく裏切り者ではない。これだけは信じてもらっても構わないぞ。」




「……不思議なんだよ、何でそこまでスタークを信用できるんだ??」


「別に信用はしてないぞ。私はただあいつのことをよく知っている、それだけのことだ。」


「前も言ってたな……。よく知っているってどういうことなんだ??」



ヤムチャはスタークに軽蔑するような視線を浴びせて言った。




「そうだな……言わば……彼の生き様を知っている、と言うのが近いかもな。」


「生き様なぁ………昔からの知り合いだったりするのか?」


「それは違う、スタークの方は私のことを一切知らないからな。」




「……何だかよく分かんねえや、まあいいぜ。あいつが本当に関係ないなら考えることが一つ減って済むからよ。」



「全く、スタークは随分と嫌われたもんだな。まあ、あの性格ではエリスのように好きになってしまう方がどうかしていると言わざるを得ないか。」



「あれほどにまで性格がぶっ壊れた人間はどうやったら誕生するんだかな……。と、とりあえず聞きてえ事は次で最後だ。これが一番重要なんだが……。」



 ヤムチャは寝返りを打ってこちらに向き直った。

よっぽど真面目なことなんだろうな。






「俺が………くーちゃんと恋人になれる可能性は存在すると思うか?」




「………………。」




「………………………。」




「………………………………。」




ほう、そう来たか。



「神通力を使って教えてくれとかそういうことじゃねえんだ。仙人の主観でいい、どう思うよ?」



 ヤムチャ、お前はやはり本気だったのか。

しかし、どう思うと言われてもだな………。



「分かった。では、一人の老人として答えさせてもらおう。まあ、無理に決まってるだろう。」




「ほうほう、……あ???」



私の返答を聞いてヤムチャは硬直し、彼の心臓の音も聞こえなくなった。



「や、ヤムチャ……はっ!……死ぬにはまだ早いぞ。」



 私は神通力で彼の心臓に電気ショックを与えた。

突然死ぬものだからさすがに驚いたぞ。




「……ぐはっ!!はぁはぁ……あ、危ねえ、意識が飛びかけたぜ。」


「飛びかけていたのは意識ではなく魂だがな………。では丁寧に説明してやるから、次は昇天しないように聞くんだ。まずはそうだな、そもそもくーちゃんはお前のことをどう思っているんだ?」




「ぐっ……それを聞きやがるのか!そ、それは……『気持ち悪いおじさん』だな………。」


「そんな『気持ち悪いおじさん』とくーちゃんが恋人になりたいとは思わないだろうな。」



「いやいや!今はそうかもしれないが、襲撃で手柄を上げて『気持ち悪いおじさん』から『カッコいいお兄さん』に昇格出来ればだな………!!」


「その可能性自体は全然あるかもしれないがな。だとしてもミーシャがどう思うかだぞ。」




「うっ……!!!た、確かにミーシャが何て言うかだよな……。」




「それにだ、くーちゃんは割とシンタローに懐いているように見えるのだがn……、」


「よし、とりあえずシンタローを消してくるか。」



 私が言い終わるよりも前にヤムチャは洞窟の入口の方へ転がって行った。

彼なら手足の自由が効かなくても全然脱走してしまいそうだからしっかり拘束しておかなくてはな。



「ヤムチャ、お前はくーちゃんのこととなると本当に思考回路が壊れてしまうな……はっ!!!」



私は神通力でヤムチャを引き寄せ、身動きがとれないように彼のいる場所だけ重力を10倍にした。



「ああああーー!!!つ、潰れるー!!!」



10倍はやりすぎだったか……。



私は重力を半分の5倍に弱めてやった。




「ぐぅっ………やっぱり、俺とくーちゃんは結ばれないのか………?」


「現実を見ろ、ロリコンは病気だとフジモンも言っていただろう。」




「ロリコンは病気………。ぐっ………。」



またしてもヤムチャの心臓の音は止まり、さらには彼の脳波の気配まで無くなってしまった。



「ヤムチャ………?やれやれ、もしかしたら私はかなり面倒な人間を預かることになってしまったようだな…………。」



私は彼の心臓と脳に再びショックを与えることにした。





「こんなことは普段言わないが……お前が変態だろうとロリコンだろうとこの森のリーダであることに変わりはないんだ。それはみんなも分かっているし、お前だって自覚しているだろう?だからヤムチャ、くーちゃんのことは別としても、お前は自分の信じた道を行け。後悔のない選択を、な。」




お前たちがこれから後悔することがあれば……それは私の後悔になるだろうしな。




「もう私も年だ。お前たちを最後に救うことが出来れば、チッダールタの人生も無駄では無かったと……証明して欲しいんだ。」



そう言い終わると同時に、目を見開いたまま微動だにしなかった巨体が動き出した。



「んあ………?お、俺は……?」


「ようやく生き返ったか、死んでいる暇は無いぞ。ここに幽閉されていても襲撃に備えるために誰をどこで待機させておくか、どういう装備で行くかとかを考えることは出来るだろう?」




「そうか……そうだな。くーちゃんと恋人になる方法は一旦置いといて、まずは襲撃を乗り切らねえといけねえからな。仙人、俺らの配置について相談に乗ってくれるかよ?」


「もちろんだ、協力させてもらうぞ。」



 協力してやってるというよりかは協力させてもらっている気持ちだ。

私にもお前を、お前の大切な仲間を守らせてくれ。










『ああ………これでいいんじゃねえのか?』


「そうだな、考えられる限りはこれが最適解なんじゃないのか?」


『あぁ!?俺の意見は無視じゃねえか!!てめえら何の権利があっt……、』


「なら、これで決まりだなーwwwんじゃ、明後日に会おうぜ?」




それだけ言ってシンタローはポケベルの通話を切っちゃった。



 こんばんは、明後日は切り込み隊長を任されたくじらんだよ。

今までは晩御飯を食べながら明後日の作戦を立てていたんだ。




 と言うか、ヤムチャが仙人のポケベルで電話してきて提案してきたんだよね。

てっきりヤムチャはもう自暴自棄になってくーちゃんのことしか考えてないものだと思ってたのに。




「正直、作戦なんかなくてもヤムチャが一人で暴れてれば良いだけな気もするけどなーwwwww」


「相手の規模も、素性だって分かってないんだ。用心するに越したことはないだろう。」



 シンタローは焼かれたニジマスをフォークで刺しながら笑って、よしだくんはパプリカとナスの炒めものを口に運びながら反論した。



「正直なところ、ヤムチャが暴れて終わるくらいしょぼい襲撃だったら助かるわよねー。」



「モグモグ……おいしい……!」



ミーシャは食べる手を止めて天井を眺めている。


 そして、くーちゃんは俺たちが作戦会議をしている時から、一人ムシャムシャとミーシャの料理を口の周りを汚して食べ続けていたよ。




俺は思ったことがあるんだけど……。




 ヤムチャのいない晩御飯って平和なんだよね。

くーちゃんが来た日にも思ったんだけどさ。



 ヤムチャってば一人だけみんなの3倍くらいの量を食べるくせに、食べるスピードが速いからみんなが4分の1も食べ終わらないうちに完食してるんだよ……。



 その状態でくつろがれると、何だか早く食べろってこっちが急かされているような気になって落ち着かないっていうか………。




今日みたいにみんなでゆっくり食べるご飯っていうのもなかなかいいもんだね!



そう考えるとヤムチャにはずっと洞窟に居てもらった方が……いや、それはないかな?


 ちなみにエリスとフジモンはミーシャとよしだくんの家で相変わらず軟禁されてて、こっちには来れないんだ。


いつも家主の二人が後で食事を持って行ってあげてるんだって。



 ヤムチャは洞窟の中で何を食べてるのかな?

まあ、仙人のことだから食事抜きにされてるかもしれないけど………。




そんなこと考えてたら俺は自分の分を全部食べ切っちゃった。




「くじらん?まだまだ残ってるからたくさんおかわりしてちょうだいね?」



「えっ??おかわりあるの!?」



「晩御飯が余ってるなんて珍しいな。」


「いつもの分量で作っちゃったからね。ヤムチャがいないから全然余ってるわよ。」



「そういえば今日は仙人もいないんだなwまあ、今の今まで通話してたし、そのうち来るかww」



シンタローはそれだけ早口で言ってすぐさまおかわりを取りに走った。



「走らなくてもおかわりは逃げないわよ……?」


「わたしももっと食べたい!」


「はいはい、今持ってきてあげるからね。」



ミーシャはくーちゃんのお皿を持っておかわりを準備してあげた。



「おねえちゃんありがとー!」



「せっかくだし俺ももう少し食べるとするか。」


「あら、じゃあよしだくんのも持ってくるわよ。」



ミーシャは続けてよしだくんの分も持ってきた。



「ありがとうミーシャ……こういうの何だか懐かしいな。」


「確かに……何なら『お姉ちゃん』って呼んでくれてもいいのよ?」




「………!?!?」




ミーシャがそう言った瞬間、くーちゃんのフォークを動かす手が止まるのを俺は見ちゃったんだ。



「お、おねえちゃんって………よしだくんのおねえちゃんだったの………!?」



くーちゃんは明らかにショックを受けてる……けど、間違いなく何か誤解してるよね………?



「いや、別に血は繋がっていないぞ?ただ俺にとってはミーシャは本当の姉のようなもの……、」


「そ、そんな………おねえちゃんはわたしのおねえちゃんなのに………。」



くーちゃんは失望した顔でミーシャを見ている。



「え!?え、えっと……ち、違うわよ!わ、私はくーちゃんのお姉ちゃんだからねっ!!」


「ほんと………?よ、よかった…………。」



くーちゃんに笑顔が戻ってこれで一安心!!



「おっと、それに対しては反論させてもらうぞ?ミーシャは俺にとってもお姉ちゃんだからな!?」



……何て思ってた時がちょっとだけ俺にもあったのに。



よしだくん!?


珍しく少し強気で突っかかってきたけど!?



「えっ、どうしたのよしだくん!www急に爆弾発言するから驚いたぜ!!ww」




「いや、ミーシャが俺のお姉ちゃんではないというのは否定したくてな、そ、そうだろ?み、ミーシャ……お、お姉ちゃん……??」



よしだくんは視線をグルグルとあちこちに振り回しながら最後の方は小声でそう言った。



「あら♪よしだくんにお姉ちゃんって言ってもらえたのはいつぶりかしら?これを無視するのはさすがに、ねえ??」



ミーシャは本当に嬉しそうな顔でよしだくんのことを見ている。



……何だかすごく面倒くさいことになりそうな予感がするよ。

スタークとヤムチャのこういう言い合いは一章の第1話と三章の第4話ぶりだったりします……。


 一応すべての話を確認しましたが、あのすぐ喧嘩を始めそうな二人が面と向かって言い合ってるのって今まででたったの二回だけでした!!


 さすがに作者もびっくりしました、スタークってどんだけ他者と関わりないんですか?

↑一応主人公はスタークです。



 次回はくーちゃんとよしだくんが死闘を繰り広げます。

戦闘向きキャラではない二人が戦ったらどうなるのか?


破壊神しかいない普段の戦闘とはまた違う結果になることでしょう!

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