ベリーベリー死にたいマン
「ベリーベリー死にたいマン」
適当に発した言葉だけれど友達には結構好評。
「死にたい」そう口にして、人に心配されるのが、認識されるのが大好きな女子高校生の知り合いにも好評。
だから私も死にたい訳では…。
そんな言葉で誤魔化してきた。楽しいと思い込んできた。生を謳歌するって素敵だと思い込んできた。生きているだけで幸せだと思い込んできた。両親に感謝していると思い込んできた。毎日が楽しいと思い込んでた。思い込んできた。思い込んできた。思い込んできた。思い込んできた。思い込んできた。
「だからさぁ、「君は死ねない」そう言っているだろう?」
彼の言葉で脳内で繰り広げられていた言葉のパレードは中断された。
あーあ、楽しいパレードだったのに。
いつも通りの楽しい、考えられる頭があるって楽しい、パレードだったのに。
「そんなことはありません。私は…
死んでみせます」
〆に彼を睨み付け私は踵を返した。
ここは町外れの古びた図書館。
そこにいるのは私とこの「彼」のみ。
何故私はここにいるのか。
何故彼はここにいるのか。
私たちは何をしていたのか。
その全てをまずお話ししよう。
時は半日ほど巻き戻る。