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失われた十部族、アクアリオンの末裔。

セイレーン最先端科学研究所。


センターフロアー。


円いテーブルを囲む4人。



『清廉博士……』


『俺たち、ただの人間だけど、トカゲ野郎に、どうやって対抗したらいいんだ?』


『何か、すげぇー武器とかあったりするのか?』


大地は、テーブルに置いてあったリンゴを丸かじりしながら博士に訊ねた。


博士は正面の大きなモニタースクリーンに、文明の進んだ大きな都市を映し出した。


『普段、爬虫類人間(レプタリアン)は人間の仮面を被っているため見分けがつかない。』


『奴等は、暫定大頭領を始めとする政府の中の要人として潜んでいる。』


『これに対抗するには、我らの側にも優れた知能を持つ味方が必要じゃ……』


『この都市がどこだか、君たち、分かるか?』


水戸.(みと.ひとし)は尖った建物の構造と緑豊かな大自然。


輝くプラズマ光の下を闊歩するマンモスやサーベルタイガーの姿を見て答えた。


『これは……失われた十部族ヤハクルトの都、幻の地底王国』


『アクアリオンではありませんか!』


『本当に実在していたのですね!』



大地は口に入れたリンゴが味がしないのに気が付いた。


涼花が大地のリンゴを取り上げた。


『もう!』


『このリンゴは、装飾用よ!』


『何でも口に入れないのー!』


『大地君、ほんと子供なんだから!』


顔を膨らませて怒りぎみの涼花。


博士は涼花が大地から取り上げた装飾用のリンゴの中を指差して言った。


『そのリンゴの芯の部分にレアメタルの塊が入っているのが分かるか……』


『お父さん……確かにあるわ~』


『でも、これが、どうかしたの?』


博士は、スクリーンに地球を映し出し、更に縦割りにした画像を重ねた。


『そのリンゴは地球で、その中のレアメタルこそが、幻の都、アクアリオンじゃ。』


『そして、ここにおる水戸.(みと.ひとし)君は、紛れもなく、このアクアリオンの末裔じや』


水戸等(ミトラ)とも呼べる名が、すべてを物語っている。』


『地底王国からの救済の王子なのじゃ。』


大地は水戸.等を、今更ながらに見て感心した。


『お前!』


『王子様だったんだなぁ!』


『道理で、イケメン金持ちな訳だぁ~!』


『謎が解けたぞ~』


水戸.等が博士に訊ねた。


『僕には、どんな力が備わっているのでしょうか?』


博士は即答を避けて言葉を濁した。


『今は、まだ3人の力が覚醒されていないため、すべてを話すときでない……』


『君たちが真理に耐えられる程に成長した暁には自ずと明らかにされるじゃろう。』




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