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七人いる  作者: 山本正純
第一章
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これは殺人事件

 大野の突然の発言に木原は驚く。

「大野警部補。そんなことを言ったら仲裁した意味がありません」

 大野は立ちあがり根拠を説明する。

「自殺の場合一つの疑問が浮上する。なぜ爆弾をセットしたのか。辻の死因は毒殺だと断言できる。毒で死のうとした人が爆弾をセットするメリットはない。そして遺書がないことも不自然だ。普通はこの場合鞄の中に遺書を入れる」

 川上はその推理を否定する。

「あの爆弾が私たちを道連れにするものだとしたらどうですか」

 川上の推理に東は頷く。

「川上さんの言う通りです。彼ならこのコンピューターにハッキングして自分だけが解除できるようにすることも出来るでしょう」

 しかし大野は二人の推理を否定する。

「東さん。それはない。その場合は起き手紙があるはず。例えば」

 大野はメモ帳を取り出し例文を書いた。

『お前たちも同罪だ。道連れにしてやる』

「このような手紙が遺書と共にあってもおかしくない」

 木原がまとめた。

「つまりこれは殺人事件」

 四人の容疑者の表情は青ざめた。


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