表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
七人いる  作者: 山本正純
第一章
5/25

密室の六人

 その時警備室のドアが突然閉まった。佐野が開けようとしたがビクともしなかった。

そして大野はあるものを発見した。

「爆弾だ。爆弾がセットされている。タイムリミットは三時間だ。今すぐ避難したほうがいいでしょう」

 稲葉は反対した。

「唯一の出入り口は犯人によって閉じられたから逃げ場はない」

「犯人の卑怯な罠か。方法はあります。この爆弾にはテンキーが装着されています。パスワードが設定されている可能性があります」

「しかしパスワードが分からないでしょう」

「そうです。もしも間違ったら爆弾が爆発する細工がしてあったらどうしますか」

 佐野の発言に六人の男女の顔は青ざめる。その空気のことを考えず木原は事情聴取を始める。

「では事情聴取でもしましょうか。皆さん不自然な点はないでしょうか。小さなことでも構いません」

 川上が手を挙げた。

「コーヒーカップがありません。彼はいつもこの時間にコーヒーを飲んでいます」

「それは昨日の夜うっかり彼のコーヒーカップを割ったからだ。事件とは関係ない。時間とは関係ないと思うが東薫がここに来たぜ。一時間前だったかな」

 佐野は東の方を見た。

「東さん。何をするためにこの警備室に来たのですか」

「コピー用紙です。資料用のコピー用紙が足りなくなってこの警備室の先にある倉庫に取りに来ました」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ