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最初は故障かと思った
四人は社長室に入った。稲葉は社長の机に置いてあった手紙を出した。
「この手紙が三日前送られてきました」
その手紙はワープロで書かれたものだった。手紙にはこう書いてある。
『必ず開かずの間のドアを開けてみせる。透明人間』
木原はこの手紙を読み、川上に聞いた。
「開かずの間とはどこにあるのでしょう」
「それは知りません。開かずの間はこの会社の都市伝説のようなもので、会社の不祥事の証拠が隠された場所ですから」
川上がそう言った時一人の男が社長室に走ってきた。その男は叫んだ。
「この会社の全ての出入り口が開きません」
「どういうことだ。東」
東は慌てたような口調で説明する。
「帰ろうとしたら自動ドアが開きませんでした」
「故障か。では警備室に行ってみよう」
東と稲葉は警備室に向かった。しばらくして大野があることに気がついた。そして川上にもう一度手紙を見せるように言った。二人は手紙を再び読んだ。
「川上さん。僕たちを警備室に案内してください」
「いいですよ」