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七人いる  作者: 山本正純
第二章
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新たなる要求

 爆破まで後四十分となった時。椎名社長は石狩湾にいた。あれから犯人からの連絡があったのだ。今から三十分前再び犯人からの要求が北海道警に届いた。海原は新たなる要求を再び読み、無線で指示を出した。

『犯人からの新たなる要求は午後七時三十分一億円の価値がするものを石狩湾に捨てろ。犯人は船に乗って一億円の価値がする時計を回収する可能性が高い。沈まないようにビニール袋に入れて蛍光塗料を塗っておいた時計だ。赤レンガの時のように近くに爆発物がある可能性が高い。付近を捜索中の警察官は不審物を発見したら即報告するように』

 付近を厳重に注意している警察官たち。そして時間になり椎名は一億の価値がする時計の入ったビニール袋を放り投げた。

 それから五分が経った。時計を回収する不審者の姿も無ければ爆発物が発見されたという報告も無かった。警察官はしばらく張り込んでいる。それを見ていた喜田は警視庁からある報告を受けた。そして無線を通してそのニュースを報告した。

『こちら警視庁捜査一課参事官喜田。人質が解放された。繰り返す。人質が解放された』

 海原は喜田に近づき、腑に落ちない表情を見せた。

「なにかがおかしい」

「私も同じです。まだこの事件は終わっていない。まだ疑問が残っていますから」


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