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七人いる  作者: 山本正純
第二章
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身元不明の死体

 その紙は海原に渡された。喜田はそのことを千間に報告した。

『爆弾事件か』

「はい。透明人間と名乗る者による犯行でしょう。爆弾はリモコン式。赤レンガ周辺を歩き回っていた一人の女の持っていたリモコンで爆破されたと思われます」

『女か』

「その女がアドレスを吐きました。今から送ります」

 数分後メールでアドレスは送られた。

『それでその女と椎名社長の接点は』

「ありません。彼女は音楽プレイヤーのテストのつもりで歩き回っていたと言っていました」

 千間は首をかしげる。

『テスト』

「何か分かったらまた電話します」

 電話が切れたタイミングで北条が刑事部長室に入った。

「千間刑事部長。身元不明の遺体の身元が判明しました。身元は加藤一成。十年前の万引き事件の主犯です。少年院に三年服役した経験があります」

「本当か」

「はい。前科者リストで指紋を照合しましたから間違いありません。加藤は一か月前株式会社センタースペードを辞めています」

「つまりその直後に殺された可能性が高いということか」

「はい。そうだろうと合田警部が推理しました」

 千間は北条の顔を見て思い出した。

「確か君はパソコンに詳しいよな」

「はい」

「このアドレスにアクセスしてください。重要な物証になる可能性がある」

「分かりました」

 北条が戻り千間は時計を見た。時刻は午後七時だった。

「後一時間か」

 そう呟くと千間は刑事部長室を出た。


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