【プロットタイプ】何を想像したの?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
途中で熱が冷めちった。
だからムーンライト様のは難しい。
「今は恋愛週間だからね。瑠衣たんにも恋愛やら性愛やらさっさと抱いて欲しいもんだね」
「今どきの小学生男子だって、んな猿以下の思考回路しねぇだろ」
突発的に始まる此奴の発言に慣れている。
恐らく連休が終わりに向かうに連れ、やる事も無くなって暇になって来た。それ故に適当に周りを引っ掻き回したくなったのだろう。
「感情を理解する為には、感情移入するのが一番手っ取り早いよ。私見れば分かる通り」
「話聞けや」
今まで返事をしなかった腹癒せか、鏡花はただニヤニヤと笑いながら、ケーキに口を付け。フォークの切っ先をケーキに突き刺して掬い上げる。その欠片を口まで持って行くと、僅かに空いた口の隙間に入れる。上下する口が止まるや否や、黙って飲み込む。
今の鏡花の言動から、昨夜の事を思い出した。何時もと異なる手法で此奴に触れた事、選手交代方式ではなく、自主的に観察を繰り返しながら触れた事。あの僅かに空いた唇から出る熱した吐息。当たりに散らばった布の海を適当に掻き乱す指。
どうやらその熱を引き摺っているらしい。最近は開眼の一つもしていなかった。けれどもどうやらその目を俺がこじ開けてしまったらしい。
「何を想像したの?」
「昨晩のお前」
「やーい。えっち〜」
「……この世には『水を差す』という言葉が往々にしてあるが、お前がそれを、今、地で行ってると、理解しているか?」
俺は今、どんな目をしているのだろうか。常日頃から晴れやかな目をしているとは言い難いが、今は輪にかけて沈んでいる事だろう。
そしてそれは、此奴の今の冷やかしに加え、自分の内情に目を向けたからだと感じている。
刺激を与えられないと、何も沸き上がらない。お前が話していた欲は何一つ。歪なものだな。まぁ良いか。だからこそ、得られる渇望も相応にあるものだから。
「まぁいいや。なんでもそうだけど、冷静沈着ってのが一番良いもんね。過度に膨張してない方が上手くいくか。それはそれとして、恋愛週間だから……」
「お前、俺が理解するまでループさせる気か? 一度聞きゃ分かる。萎えるから辞めろ」
一度目が開くとどうなるか分からないのが深淵。
そして今がその深淵。
享楽的で気分に合わせて場を掻き乱します。
鏡花に言われ通り、感情移入をしようと思って実行しているあたり、見えにくい慈悲が見える。
結局なんもならなかったし、あれはただの生理現象かー程度の捉え方してそう。
人間臭い人間に興味を持つのは、自分が持ってないからかな。ちょっとした羨望がありそう。
何時まで恋愛書くか。飽きるまで。