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1、大国の緩衝材

 荒涼な大地に、冷たい風が吹き抜ける。山肌の間に小さな都市が点々と並ぶ。山の間を縫い、時々トンネルを通って、それぞれの都市が辛うじて繋がっているこの国は、アルメア公国という。

 80万人程度の人口を有するこの国は、かつては隣の広大なるシャルステル・ウェルス王国の領土だった場所だ。

 20世紀初頭、隣国のレルシア帝国と、シャルステル王国は大きな戦争を起こした。第三次アルメア戦争と言われる大規模な戦争だ。機関銃や飛行機、毒ガス、魔法弾薬などの新兵器が跋扈する戦争は、中央戦争の教訓を活かせない程の短い間に塹壕の戦いとなり、やがて泥沼化し、双方共に戦争疲弊が国を蝕んだ。

 そして、両国は和平として、様々な取り決めを定めた。その中でも注目すべきは、アルメア山脈を相互の不可侵領土とし、軍を置かない中立地帯として扱うこと。この地を治めるアルメア家の貴族を両国の間で衝突が起きた際の仲介役とすることを前提に、両国の弁務官事務所を置いておくこと。

 この取り決めが、今日のアルメア公国の設立の端緒となる出来事となったのである。

 時は流れ、レルシア帝国が革命によりサーバード社会主義共和国連邦と化し、更に進むこと、およそ数十年。世は冷戦の時代となった。資本主義陣営のアリナーレ合衆国と、社会主義陣営のサーバード連邦は、その覇権を争っていた。

 その中でもサーバードは、自国の影響力を増すために、アルメアに対する圧力を強めた。それは、もう一方のシャルステルの弁務官が傍観を徹することで、いよいよ収集がつかなくなり、やがてアルメア公国は、サーバードから経済的な搾取を受ける地域へと成り下がった。

 そんな情勢下で、やがてサーバードはアルメア地域を自国の勢力圏と見做すようになり、その搾取の見返りとして、多数の原子力発電所を建設することで、公国民の機嫌を取った。

 だが、それもぬか喜びに過ぎなかった。ゼラス郊外のアンテル原発炉心溶融(メルトダウン)事故の発生により、原子力技術に対する市民の評価が大きく変化した。

 この原発事故は周囲に甚大な被害を与え、今も、ゼラスにそびえる山を越えたアンテルの街は、立ち入りが厳しく制限される地域となっている。原発事故は深刻な物だったが、やがて世界はその事故を忘れてしまった。

 結局のところ、アルメア公国は大国の緩衝材程度の役割さえ果たせば、それで良かったのだ。大国は冷戦に夢中で、誰もこの地域を見ようともしない。

 その様な状況で、ある一人の男が亡くなった。イルタール・アルメア公爵。公国の第4代目の統治者であった人物である。

 彼はこの緩衝材としての役目を受けるしかないと諦観し、歴代の公爵と変わらず、大国の言いなりとなることを選んだ。しかし、国民は、そうも一筋縄で行く存在ばかりではなかった。「アルメアの翼」「公国独立会議」などの組織が設立され、民主化、大国からの独立を密かに企てる存在が現れたのだ。

 彼らは巧妙に逃げ隠れ、アルメアの捜査当局も追いきれず、やがてこれらの組織が大規模なテロ事件を起こす事になったのである。

 さて、イルタールの死を受け、公爵のポストは空になった。この座に新たに就くものは、イルタールの息子、メイロス・アルメア公爵だった。

 彼が、このアルメアの国の舵取りを担う事になるのであった。


――アルメア公国ゼフィール市 公爵府執務室


 認証式は味気ない物だ。諸外国の様なパレードや、豪華絢爛なお祝い、民衆の拍手などもなく、我が国では、公爵府で、両国の弁務官が淡々とサインし、新たな公爵に軽いコメントをするだけの代物だった。

「新たなアルメア公爵のご就任を祝すと共に、故イルタール・アルメア公の件について、深くお悔やみ申し上げます」

 形式的な挨拶を淡々と述べるだけの彼女は、ミルシア・フェームという、まだ27歳のうら若きシャルステル側の弁務官であった。ショートの黒髪はよく手入れされており、彼女の生活が恵まれている物である事を示唆している。しかし、こんな挨拶でも、まだマシな部類であった。

「先代の件は残念だが、同志メイロス・アルメアの役目に期待する。先代と同じように、これからも頼む」

 そう言うのは、ロシル・ヤールスキー。サーバード側の弁務官だ。ほとんど禿げた頭にメガネをかけた、いかにもあちら側のインテリの様な見た目をしている。

「……仰せのままに」

 私は頭を下げた。この様な屈辱的と捉えるべき出来事にも、すっかり慣れてしまった。これが伝統だというのだから、笑えてくる。

「では、失礼する」

「私もこれにて」

 二人の弁務官は一刻も早く去りたいと言わんばかりに、手を挙げるかお辞儀をして――つまり、各々の国の礼式で別れの挨拶をしてから、部屋を出た。

 おそらく、学校の卒業式の方がまだ恭しい雰囲気がある。これはもはや儀式と言うよりも事務処理の様な物だった。これでおしまいなのだ。なんとあっけない事か。

 まあ、それは予見していた事だったので、残りの時間は家族と過ごす事にした。明日からはこうも行かないので、今のうちに家族と過ごしておくべきだろう。

 私も公爵府を去り、その足で公邸へと向かった。

 公邸は昔ながらのシャルステル後世建築の様式をそのまま継承しており、既に色褪せたこの国でも数少ない、昔ながらの色を放つ建造物だった。

「お帰りなさいませ。旦那様」

 そう言って出迎えてくれた老紳士は、セイヴァル・ヴァインという、アルメア公爵家の家令であった。記憶にはないが、彼は私が生まれる前からこの家に仕えており、今年で御年60歳を迎える。

「ああ、ただいま」

 私は帽子を取って、ヴァインに渡した。

「認証式はいかがでしたか?」

「これなら廃止した方がいいかもしれない。弁務官殿もそれがお望みだろう」

 私はコートを脱ぎながら、皮肉混じりで質問に答えた。

「左様でございますか。それではさぞやお疲れでしょう。もうお休みになりますか?」

「こんな事で疲れてたら何も出来ん。今日いっぱいは家族と過ごす」

「かしこまりました」

 私はヴァインに脱いだコートも渡し、そのまま家の奥に進んでいった。

 リビングに入ると、娘のリリアが本を読んでいた。タイトルは『メルゲン教の歴史』という、ひねりのないタイトルの本だった。おそらく、真面目な本だ。

 メルゲン教とは、うちの国と隣国のシャルステルの中心的な宗教である。人が限界を越えるには数多の鍛錬が必要であると考え、その中でも勉学などで己を高める事を是とする宗教だ。この世の生命は学ぶために存在するのであり、死をもって高位の存在たり得ると解釈をする。他にも知識を基にした神様的な精霊が数多く存在し、新たな学問が生まれる度にその精霊がこの世に試練を与える、などというのが概要だ。

「あ、お父さん。お帰りなさい」

 一瞬だけ視線をこちらに向けて、私の存在に気がついたリリアは、本を読みながら声をかけてきた。

「ただいま。お母さんは?」

「部屋じゃない?知らない」

「そうか」

 もう10代に入ると、娘の態度も大分素っ気なくなる。これは私の家も例外ではなかった。まあ、まだ話をしてくれるだけマシだろうが、少し寂しかった。とはいえ、仕方がない事なので、家で一人、何ができるかを考えることにした。

 私はとりあえずシングルソファに座り、一息ついた。

「随分早いね」

 すると、リリアがいつの間にか本を閉じて、こちらを見て話しかけきた。

「今日はそんなにやる事がなかったんだ」

「そうなんだ。珍しい」

「まあ、明日からはこうも行かないから」

「ふーん……」

 リリアは目を逸らし、次の話題を考え始めた。こちらからも何か話を振った方がいいだろうか。

「最近どうだ?学校とか」

「まあまあ」

「楽しいか?」

「うん」

 リリアはこちらを見ずに答えており、特に話は弾まなかった。では、別の話題を振ろう。

「そういえば、その本は?ヴァインとかに買ってもらったのか?」

 今度はリリアの視線が動き、本を見た。

「うん。あの人が、学校の勉強よりも面白い勉強を見つけなさいって」

「なるほど。確かにその通りだ。お父さんも学校でやった授業の大半は忘れてしまったが、自分の意志でやった勉強は案外覚えているからな」

「そうなの?」

「全部じゃないが、大半はそうだ」

「やっぱりそうなんだ……」

 リリアは何かに納得した様だ。

「でも、だからといって赤点ばかり取るのはよくない。いつか役に立つかもしれないしな」

「例えば?」

「そうだな……例えば、お父さんが単語の綴りを間違えようものなら、国の恥晒しとか言われる」

「ああ……確かに」

 リリアは憂鬱そうに肯定した。とはいえ、これは公爵家に生まれた者の宿命なのだ。致し方あるまい。

「まあ、平均程度の点が取れていればそれで良いだろう。あまり無理はしすぎるな」

「でも、お母さんはもっと良い点が取れるって言ってたよ?」

「できるからと言ってやる必要はない。どんな優れた料理人でも金くらいは取るからな。まあ、良い点数である事に越した事はないから、お母さんの気持ちもわかるが。ただ、無理だけはするな」

「わかった」

 会話が終わると、リリアはまた本を読み始めた。もう話すこともないのだろうと思い、私は妻がいるという部屋に行った。

 妻のレイラは、リリアの言う通り部屋で新聞を読んでいた。

「あら、お帰りなさい」

「ただいま」

 レイラは新聞を畳んで、立ち上がって私を迎えてくれた。

「ひとまずは、家長のご就任、おめでとうございます」

 一応、と言いたげな感じでレイラが言った。

「ああ。ありがとう」

「最初の執務はどうでした?」

「まあ、父上の苦労を身に染みて実感した感じだったな」

「それはそれは」

 私はとりあえず、近くにあった椅子に座った。

「……それで、今後はどうなりそうなの?」

 レイラも椅子に座った。

「とりあえず、明日から官僚と話し合いをしなければならない。まずは情報収集からになりそうだ」

「……国政は、お父様の通り行くの?」

 レイラは少し不安そうに聞いてきた。

「いや、それはない。そうすれば民衆がいよいよ耐えられなくなるだろう」

「そう……。でも、心配ね。ここ最近は物騒ですし」

「どうにかなれば良いが……」

 そう言ってみると、こんな私の態度では、レイラも不安を覚えるだろうと思い直した。

「……いや、どうにかしないとな」

 すると、レイラは私の後ろに回り込み、肩をマッサージし始めた。

「……凝ってますね」

「君ほどじゃない」

「そうかもしれませんね」

 レイラはクスッと笑った。

「……苦労をかけるな。毎度すまない。家にいられなくて」

「仕方ありませんよ。国の一大事ですもの」

 良き父親と、良き政治家という仕事は両立し得ないのだろうか。私の場合は、それに当てはまってしまっている。打開すべきなのかもしれないが、国が成り立たなければ家庭は成り立たない。うちの家族はそれをわかってくれている点ではありがたかったが、世の奥さんや旦那さんがそう物分かりのいい相手だとは限らない。むしろそういう家庭が多いはずだ。

 正直なところ、レイラも我慢しているはずだった。それについては申し訳なさを感じてはいるが、埋め合わせの方法も思い浮かばない。なにせ、スケジュール帳は埋まってしまっている。予定を開けたとしても、急ぎの用で埋まってしまう事もしばしばあった。

 家族から、恨まれたって仕方がない。私は正直、レイラが感情的に当たってくれた方が、まだ落ち着ける気がした。いつか爆発してしまわないかが、不安だった。

「……リリアは最近どうだ?」

「やっぱり寂しいみたいで、いない時はお父さんの事を気にかけていますよ」

「そうか……」

 態度はアレでも、かなり寂しがっているのか。胸が痛くなる。

 母に似て、心優しい子だ。だから何も言わないが、本音では私に構って欲しいのだろう。それは自意識過剰かもしれなかったが、レイラの言い方を聞くに、そうとも言い切れない気がした。

 家族を取るか、仕事を取るか。働く者なら誰しも抱える葛藤だが、私はそれを両立できそうになかった。


――翌朝 アルメア公国ゼフィール市内


 ヴァインの運転で、ゼフィール市内を駆け抜ける。まだ余裕のあるうちに、市井の人の生活を見ようと思ったのだ。

 ゼフィールはこのアルメアの首都であり、国内一の人口を擁する都市である。国政の中心施設である公爵府に加え、両国の弁務官府、国交のある国の在外公館、省庁の官舎が固まる場所で、郊外に行くとやや活気がある。

 比較的恵まれた地域でもあるため、インフラ事情も他の地域と比べると遥かに良い。少なくとも、車で道を走っていて、激しく振動する事もない。

 朝早いということもあって人の出は少なかったが、それでもこの時間帯にしてはまだ出ている方だった。通学中であろう学生や、出勤中の人などがいる。

 車の出は少ない。外国に行った事はあるが、少なくとも外国に行って初めて渋滞という概念を知った。それは幸運なのか、不幸なのか。私に言わせれば、それは不幸な事だった。

「こうして朝のドライブに出るのも、これが最後になりますかね?」

 実のところ、こうしてヴァインを巻き込んで朝のドライブをするのは珍しくなかった。私が小さな子供の頃から続けている習慣で、ほとんど毎週、一回のペースでゼフィール市内を歩いて、運転して、運転させて巡っていた。

「まあ、暇があれば時折出たいがな」

「左様でございますか」

 市民の車の所有率はそんなに高くはないので、スイスイと進んでいってしまう。市民の生活水準がその程度だという事を物語っている様だ。

 ボーっと外を眺めていると、信号待ちで車が止まった。万が一でも車が来ると困るので、信号には従う。

 すると、たまたま男二人が何かを言い合っているのが目に入った。窓を少しだけ開けて、外の音が入る様にする。

『――たかだかぶつかったくらいでなんだよ!邪魔だ!どけ!』

『てめえが謝罪すれば済む話じゃねえか!さっさと頭を下げろって言ってんだろ!』

『しただろうが!覚えてねえとかほざくか!ああ⁉︎』

 どうやらどっちかがぶつかった事で口論になっているらしい。全く、余裕のないことで、呆れてしまう。

「……最近は多いですね」

 ヴァインが言った。おそらく喧嘩の事だろう。

「そうなのか?」

「ええ。外に出れば毎度誰かしらが揉めてますよ。心に余裕がないんですかね」

 ヴァインは嘲笑する様に言った。

 余裕がない、か。私はその言葉を噛み締めた。考えてみれば、これも私の父の治世が至らなかったが故のことなのだろうか。少なくとも、私にはそう思えた。

 やがて、車は商店街に差し掛かった。朝早いせいかシャッターが目立つが、それにしては看板のない店や、シャッターに張り紙の貼ってある建物も多くあった。

「ヴァイン、このあたりはいつもシャッター街なのか?」

「そうですね。言われてみれば、このあたりの店も大分減ってしまいましたね」

「そうか……」

「おや……。あそこもか……」

 ヴァインの視線が一瞬だけ、ある建物を追った。

「どうした?」

「いえ、お気に入りだったカフェが知らないうちに閉店していまして」

「それは残念だったな」

「美味しかったんですがね。仕方ないと言えばそうですが……」

 市民は不幸で、恵まれず、報われない。そんな状況なのだろうか。これも私の父のせいなのだろうか。あるいはサーバードのせいか?いずれにせよ、この様な現状は変えなければならない。そのためには、私にも何かできる事があるはずだ。例え超大国同士の板挟みであったとしても。

「旦那様、そろそろ公爵府に向かわれた方がよろしいかと」

 ヴァインに言われて、私は腕時計を見た。

「……そうだな。そろそろ行こう」

 やがて、煉瓦造りの塀に囲まれた、この国にしては豪華な施設である、公爵府にたどり着いた。

 元はこのアルメア公爵家の私邸だったが、建国以来、ここが公爵府となり、私の先祖は後に建てられた私邸に追いやられた。その名残として一応ベッドルームなどは残っているが、我々が使うことはなかった。

 公爵府の敷地内に入ると、ポーチに誰かの人影が見えた。明るめの茶色のショートの髪に、大きな白い翼の生えた種族、フォーレドラギアンの誰かが出迎えてくれているみたいだ。

 車を降りると、それが宰相、もとい、正しくは弁務官連絡調整局長と言われる肩書きの、クレオール・ローサファンヌであることがわかった。

「公爵、おはようございます」

 ローサファンヌが頭を下げて挨拶をした。当たり前だが、背中から生えている二本の翼は畳んであり、背中から腿の前くらいまでを覆う様に身体に巻き付いている。人によっては服の中に入れてしまうそうだが、ローサファンヌはそうではなかった。

「おはようございます」

 自分も会釈をした。

「本日はアルメア公爵家の新たなる当主としてのあなたを迎えられることを、誠に光栄に存じます」

「ありがとう。こちらも優秀な官僚に迎えられて、光栄だ」

 ローサファンヌはおそらく形式的な物だと察して、軽く頷いて返事をした。

「では、行きましょう」

 ヴァインに目線で別れを告げつつ、私はローサファンヌと公爵府の中に入った。

「……公爵、この国の政治方針について、どうお考えですか?」

 しばらく歩くと、ローサファンヌが唐突に質問した。

「どう、というのは?」

「私見で恐縮ですが、私はそろそろ限界だと思います」

「先代の役目を引き継ぐ事にか?」

「その通りです。国内のニュースを連日ご覧になっておいでならお分かりでしょうが、テロ行為の原因は、そもそもこの国が停滞どころか、後退している事にあります」

 後退か。確かに、経済成長率は近年ではマイナス値を取る事も常態化してしまっている。とはいえ、テロ行為に屈してなるものかという思いもあった。

「だが、テロに屈した様に見られるのは気に食わないな」

「……どうお考えになるのも閣下自身の選択ですが、いずれにせよ、変化の時はいずれ訪れます」

「忠告どうも」

 コツコツと足音を響かせながら、公爵府の会議室に向かっていく。

 やがて、木で作られた扉の前にたどり着いた。

「ご準備の程は?」

「問題ない」

 私に一応確認をしてから、ローサファンヌは会議室に入って、扉を押さえた。それについて行く形で入ると、既に国務大臣や委員長などの肩書きを持つ、国の偉い者達が、長机を囲って待っていた。

 さて、現実とご対面だ。私は覚悟を決めて、皆が待つ部屋に入った。

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