表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
slag  作者: 雨後の筍
23/24

クレア城までの道のり

 ルフラムと、アルマ達の従者が合流した。

 ホワイトロックを探しに行けと言われた従者達である。


 ルフラムは、ここの次にあるクレア城に隠されている事を説明すると、従者達はすぐに自分達についてくるようにと言った。


 素早くターニャ城を出てクレア城までホルミと共に急ぐ。

 何やら怪しい気配が立ち込めていたが、ひとまずホワイトロックとシュのルーンを回収する事が先だ。


「おそらく、サキナ様がホワイトロックを守らされているはずだ。他にも何かいるかもしれない慎重にいけ!」

「分かりました!」


 クレア城まで辿り着くと、従者達はハシゴを城壁にかけ素早く登って行った。

 ルフラムもついていくと、城壁の上の制圧はとっくに完了していた。


 その時、体が吹き飛びそうになるほどの強風が吹き荒れた。


「傾国風か!」

「また誰かこの世界に入ってくるのか!?」

「今そんな事はどうでも良い! 早くサキナ様を探すぞ!」

「でもよ、どこ探すってんだよ! こんな広い城の中どうやって見つけ出すんだよ」

「そこは安心しろ、我々にはサキナ様の位置がわかる、だから自動的にホワイトロックも見つかるはずだ。見つかったら勝手に持って行け」

「そうなのですか、それはすごい! ではお任せします!」


 従者達に従っていくと、みるみるうちに城の地下へと侵入していった。

 城の北側の地下迷宮のように入り組んだ道を、さも実家の近辺の様な勢いでスタスタと進んでいく。


「誰だ!」


 声が聞こえた事で正解だと認識した。


「お前が、エイのルーンを持つカナタか!」


 ホワイトロックはフーガが守るのが定石という事に習って、チャレンもちゃんとフーガを置いていた。


「あなた達、アルマの精鋭さん達じゃない! 助けて!」

「サキナ様! 今お助けいたします!」

「そう簡単に渡すかよ!」


 エイのルーンを持つカナタは徹底抗戦の構えだった。

 しかし、一人だけその雰囲気を持たない珍しい人物がいた。


「なぁ、カナタ、とか言ったか? ちょっとウチと話さないか? うちはホルミ」


 ホルミである。


「なんだ! 話すことなんか……いや、聞いてやる」


 突如としてカナタはその場に座り込んだ。

 ルフラムは何が起きているのか分からなかったが、おそらく二人のルーンがマリアなのだろう。

 そして、あわよくば協力しようという打診をするのではないだろうかとルフラムは予想した。


「ウチ達相性いいよな」

「あぁ、そうだな。肌感覚でわかる」

「なら、付き合うか!」

「えぇ!? 何でそうなる!」


 いや、ルフラムもそうなった身だ、強くはいえなかった。


「あぁ、構わないぜ、でも俺はホワイトロックの守りがあるんだ。悪いがそうは会えねぇぞ」

「悪いがそのホワイトロックうちの大将に譲ってくれねぇか! 恋人の頼みだ!」

「今、外はたっぷり同士が戦いあい、どうなるか分からぬ状態が続いている。もはやホワイトロックを守っていてもあまり意味がないとも言える」


 カナタは二十分熟考した挙句に、「良いだろう」と、ホワイトロックを渡す事を了承した。


 鍵が開き、サキナも無事に解放された。


「これがホワイトロックだ、ほらやるよ」

 カナタの首に下げていた白い鍵の形をした物、それがホワイトロックだった。


「なんて言うか、想像した通りだな」

「あぁ、何の捻りもみあたらねぇな」

「そんなもんだろ、まぁ、じゃあ行こうぜホルミ」


 二人はそそくさと外へ出て行った。この後きちんと加勢に来てくれるのか不安になったが、それよりもサキナが解放され元の国へ帰れる事が何よりも良かったとルフラムは安堵した。


「また、みんなで帰ろう」

「えぇ!」


 ルフラム達は、すぐさまクレア城を出てターニャ城へと急いで走った。


 戦況は地獄の様だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ