ホワイトロック
ジュアールブを倒し、ムのルーンを捕虜としたルフラム達は、ホワイトロックのある場所へと向かう事になったが、場所がわからない為苦戦していた。
「なぁ、君はいくつなんだい?」
「うるせぇな、人の肩を弓で打ったやつが何聞いてやがる」
そりゃそうだ、と内心思った。
これは、別の人間に任せるしかないとルフラムは考えた。
そして一番適任なのは誰かまでもう思い当たっていた。
「シンシャ、この子から色々と聞き出してくれ」
「あいあい」
ルフラムは邪魔にならない様にと席を外した。
ムのルーンが手に入った事は何よりも大きかった。
捜索隊もホワイトロックを探す事に時間を割けるし、見つけ次第無効化で回収する事ができる。
全ては順調にいっているはずなのだが、ルフラムは気持ちが重くのしかかっていた。
「また人に向けて弓を打った……しかもあんな幼い子に……」
ルフラムは、自身が少しずつ人でなくなっていく様な感覚があった。
しかし、仲間には命の取り合いを強制させているのに、自分だけ安全なところで見ているわけにはいかない。
自分も汚れていかないといけないのだ。
どこまでも、誰よりも汚れていかねばならない。
ルフラムの心は不安定に揺れていた。
「ルフラムー」
「シンシャ、どうした?」
「ホワイトロックの場所わかった」
「早くない!?」
「なんか、頬赤くしながら教えてくれた」
「恋してるやつじゃん……」
ホワイトロックは、ターニャ城のもう一つ先にあるクレア城に隠されている事を突き止めた。
ひとまず、この事をローレンに伝える為、ルフラムは伝令を出してしばらく待機する事にした。
その間、もう一度ムのフーガと話をする事にした。
「やぁ、さっきは痛い思いをさせて済まなかった」
「けっ、お前かよ」
「シンシャが良かったか?」
「べ、別にそんなんじゃねぇし」
「そうか、なら僕でもいいだろう。名前は?」
「ム・カーズ」
「カーズか、いい名前だ。カーズ年はいくつだい?」
「12」
「そうか」
「年齢がなんだってんだ。オイラだって立派にラビー様の役に立てるんだぞ!」
「そうだな、じきに君を取り返しに大勢の軍が動いてくるだろう。それだけ君は優秀だ」
「へっ、そうだろう」
ルフラムは、兵士達の休息が終わり次第次の城を攻める予定でいた。
カーズは戦闘に連れていくとルフラムのルーンが使えなくなる為、城に待機させておく事にした。
カーズの保護にフレロがつき、次の城の攻略はシンシャとルフラムで行う事となった。
夜明けと共に城を発ち、二つ目の城に向かった。
ターニャ城は、想定よりも容易く落ちた。
手練れのフーガもおらず、ルフラムのルーンの力で圧倒的に押し切った形になった。
余力は十分に残っている。
ホワイトロックまで後少しのところまで来ていた。




