邪の国6
今日からは稼ぐぞー。
冒険者ギルドでジャガイモ、とうもろこし、トマトを受注。
地図も頭に入ってる。
よーし行くか。
「坊や。ついに農家に転身かい」
エルダさんは今日も愉快そうに笑っている。
「エルダさん。町の人に変な噂を流すのはやめてくださいね!!」
「おー怖い怖い。農家のお仕事いってらっしゃい」
今日からひたすら野菜狩りをするから言い返せない。絶対後で見返してやる。
狩場に着いた。よーし襲ってこーい!!
さすがに疲れた。が、今日はいつもの半日じゃなく丸一日費やしたし、掛け持ちしたし、かなり稼げただろうを楽しみだぜ。
タグネスをだす。
今日の成果は……19,200$。
合計所持金 38,425$。
いつもの4倍は稼いだ。こんなに稼げるなんて凄い。
さっそくだが、武器屋にいこう。
「ふふふ、おっちゃん。武器と盾をくれ。」
「もう稼いだのか。まってな。よしこいつだ」
タグネスかざす。
「ありがとう。大切にするよ」
「にしても農家ってのは儲かるんだな。それとも兄ちゃんが特別なのか」
「こっちも野菜狩りで精神を擦り減らしてるからな」
「おう……。程々にな」
複数の野菜収穫は2週間に及んだ。
現在の所持金 260,400$。
ついクセでようもないのに冒険者ギルドに行ってしまうと、エルダさんが話しかけてきた。
「農家王は今日も野菜狩りですか。いつもありがとうございます」
あいかわらず、笑いながら話してくる。
「申し訳ない。もう農家は引退した。僕は冒険者なのでね」
嫌味を込めて言ってやったのにエルダさんには響かない。
「そうかい。まあ頑張りな」
やはり愉快に笑っている。
ともあれ今日からは新装備で5層にチャレンジ。レベルアップまでは頑張るぞ。
5層に到着。若干の嫌な記憶を思い出しながらもスケルトンと対峙。
数合の立ち会いで、相手がこと切れた。
前は30分近く戦ったのに。前回は強化魔法も使ったのに。こんなにもあっけなく。
感動もしなかった。ただ圧倒的なまでの武器の力に無力感であった。以前は戦っている感じがちゃんとあった。かわしカウンターをきめ、少しずつ着実にhpを減らし、ミスができない状況を過ごしていた。それがいまではこれだ。たしかにカウンターもしっかりと決めたが、強すぎる。筋力で、負けているはずなのに勝ってしまっている。それほどまでに。武器と盾が、強い。
目的は初心者の門のクリアのため、ひとまず感情は置いておこう。レベルアップを目標に挑んでいく。
「ふう。終わった。帰ろう」
エルダさんに話しかける。
「武器をかえたら、世界が一変したよ。いままでの自分はおもちゃであそんでいたのだろうか」
エルダさんの顔を見たら、急に不安を感じ話しをていた。
「それが冒険者だよ。冒険者は、強くなるために冒険をする。武器の新調も冒険の一部です。いままでの経験は次に次に続きます。それでまた、困難に立ち向かう。そうやっていずれはSランクの冒険者になるんです」
今日のエルダさんは笑ってはおらず、優しく語りかけてくれた。
目から何かが零れ落ちそうになるのを我慢し、素直に伝えた。
「ありがとうございます」
振り返らずに宿屋へ向かった。
おやすみなさい。
次の日は、身体測定。MP3上昇。前回の失敗をいかし今日は、休養とする。
おやすみなさい。
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ここからは主人公のステータス表示が書かれているため興味があればご覧ください。
なお、ステータスの詳細については説明致しません。
主人公 レベル10 左数字 レベル1時 プラスは補正値およびレベル上昇時の値 右の数字が現在の合計値
HP 1 1
MP 5+4 9 (1でMP3)MP27
筋力 5+2 7
敏捷 7+2 9
知力 2+6+1 9




