雷の国2
翌日以降も、同じようにPTを組んでみるも、やはり上手くいかず何度も解散となった。
やっぱり初心者の門を終わってタンクで行くぞって人いないんだよな。
ちなみにヘイトをとる『アピール』というスキルは、戦闘前に名乗ると比較的簡単にスキルとして取れるらしい。あとは少し回数がいるが、戦闘中敵を小馬鹿にすると『挑発』スキルも獲得できるらしい。ヘイトを取り返すのに便利なそうだ。いろいろ組んだPTの人に聞いたが、何故かタンクではなかった。
ステータスに防御力とかあるかわからないから、なる人いないんだよな。
あとは同じ状況で諦めてタンクになる人が現れるのを待つか……。
そして俺にとって一番重大な問題が一つあることに薄々気付き始めている。
「PT参加条件のレベル12以上を満たせないこと。だよな」
ホントの初心者との区別をするため、この条件が結構多いことに回数をこなす内に気付いた。レベル12以上でも優しい方で、13・14レベルと足切りが多く存在する。つまり、初心者PTからいつまでも抜け出せないのが今の現状だ。着実のリングを外せば良いのかもしれないがステータス4倍の恩恵は大きい。つまり、地雷が多数いるPTでなんとかレベルを上げるしかない……。
仕方ないのに今日もPTを探すか。
あれ?個別メッセージがきてる!?なんだろう。
「PTメンバーを募集しており、索敵が出来ると聞きました。良ければ、PTに体験加入してみませんか。Eランク PT名 旧友。指定日時2日後の15:00まで 場所204号室」
Eランクか……。本来であればうれしいお誘いであるが……。ランク下の俺を募集する価値があまりないと思うが……。考えてもわからないし、まずは行ってみよう。
-204号室-
「すいません。マルクトです失礼します」
「おっ早速見てくれたのかい。良かった。メッセージにも書いてあった通り、メンバーを募集中でね。声をかけさせてもらった」
「ありがとうございます」
「では、紹介からリーダーで盾士のレオン。」
「わたしは、弓師のミカン」
「片手剣のソロンだ」
盾「以前は、もう一人ヒーラーがいたんだが、聖ギルドにいってしまってね」
銃「銃職で、ヒーラーは出来ないですけど、いいんですか」
盾「ヒーラーなんて野良で見つからないさ。幼馴染でPTを組んでいたから、たまたまヒーラーがいたってだけさ。それより索敵ができると噂で聞いたんだが、間違いないか」
銃「ええ、半径20mまでならできます」
盾「そうか。よかったら体験入隊してみないか」
銃「レベルもランクも違うけどいいんですか」
盾「ランクは上手く行けばすぐあがるから構わないさ」
銃「わかりました。よろしくお願いします」
盾「では、初級の門で狩りをしよう」
それからこのPTで何度も戦闘を行ったが、上手であった。レオンさんが敵全てをまとめ、攻撃をし易い位置に移動し、また倒す順番を決める。そうすることで無駄にヘイトが流れず、各個撃破していった。また、索敵を参考にガンガン進み、本当によく戦った。
盾「少し休憩にしよう」
弓「疲れたー!でも、マルも上手だね。とてもレベル11には思えないよ」
盾「そうだな。レベルがあがったら教えてくれよ。身体測定もだいじだからな」
銃「レベル上がるのが、遅い仕様なのでたぶんまだかと思います」
盾「そうか。ところで俺からみても上手く連携できていたと思うが、どうかな」
銃「とても順調でした」
盾「そうしたら、いつもの狩り場に移動してみるか。敵は、ファストウルフ、オーク。オーガ。の3層だ」
片手「一層のゴブリンって初心者殺しで、逆にやりにくいですよねー」
銃「そうなんですか」
弓「そうだよ。ゴブリンだけはフルPTであたるから怪我が多くて、ポーションなんて使っちゃうと赤字だよ。魔法も使ってくるし。ほんと、先に2層に行ってしまったほうが楽」
盾「そうだな。PT戦っていうチュートリアルなんだろうけど、初心者が挑むと返り討ちにあいやすいな」
銃「自分も今まではヘイトがばらばらになり返り討ちにあってました」
その後、3層に行き狩りを続け、ようやくレベルアップを果たした。レオンにレベルアップを伝えこの日は帰った。
盾「次は明後日の9:00に初級の門の前の銅像の前で集合な。なにか来られない事情があるときは俺にメッセージを入れてくれ。ではPT解散。お疲れ様」
皆「お疲れ様でした」
ふぅ。これはラッキーだったな。上位のPTと組めるなんて。正式に加入できるかわからないけど、ガンガン戦闘してレベルをあげないと次が大変だからな。できれば、ランクも上げたいし。
今日このまま帰って明日は身体測定だな。
おやすみなさい。




