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詩と歌

返らずの花であるように

作者: 日浦海里

白無垢の

門出見送る

返り花


---

雲一つない青空を

雪化粧のように淡く白く染める

太陽の光


夜を迎える頃には肌を刺すような冷たさだったのが

朝には嘘のように和らいで

季節外れの桜が一つ二つ

青い空に彩りを添えていた


今日旅立っていく娘の門出を祝うかのように

そっと咲いた返り花を

白無垢姿と共に写真に残した


この瞬間が

いつまでも返ることないように


この瞬間を

いつまでも留めて置けるように


陽の光に温められた雪が

雫となって

零れて落ちた

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― 新着の感想 ―
[良い点]  人生の門出を詠った素晴らしい句だと思います。 白無垢、雲、雪……まだ染まっていない真っ白な世界で 日の光でとけた雪の雫は水となりどう流れ、どこに繋がるのでしょう。 [気になる点]  特に…
[良い点]  何か昔のフィルムに残された1シーンのような情景が沁み入ります。
[良い点]  青と白と対比が鮮やかです。  夜の寒さに重なるような見送る寂しさも、いざ当日となると喜びに満ち。  それでも零れる雫は、嬉しさから、なのでしょうね。  祝うように咲いた花。しかし祝われ…
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