新生
毎日投稿していく予定です
それは普通の日、普通の生活の中で起こった。
「こりゃあ困ったな...」恐らくそれが、終わりと始まりを告げる最後の言葉だった。
四十年と少し生きてきたサラリーマン、鈴木一郎の視界が徐々に暗くなっていった。そして意識が遠のき、全てが白い光に包まれた。
そして、鈴木一郎は気づいた。新たな世界へと転生していたのだ。
目の前に広がっているのは美しい森。花が咲き乱れ、野生の動物が遠くで鳴いている。そして、自分の体が軽く、何か特別な力を感じている。
自分の手を見ると、若々しい肌が目に入る。それは、人間の手ではなく、細長い爪、硬い皮膚。その手は、竜の手だった。
「ええっ、これは一体…」声をあげると、それは低く、力強いものだった。
突然現れた美少女の声が鈴木一郎を驚かせた。彼女の金髪は太陽の光を受けて輝き、緑色の瞳は深い森を思わせる。「おめでとうございます、竜王さま。新しい世界へようこそ。」
彼女は蝶のような翼を持つ美少女だった。「私はエルフィー、あなたの導き手です。」
「竜王...って何だ？」
エルフィーは優しく笑う。「竜王さま、それはあなたの新たな肩書きです。この世界では最も強力な存在、竜王として転生されました。そして、私たちはあなたの力を求めています。」
「俺が助けるっていうのか？」
「はい、そうです。我々の世界は、闇の力に脅かされています。竜王さま、私たちはあなたの力を必要としています。」
「一つだけ、確認させてくれ。ここが異世界で、俺が竜王として転生した、そして、助けを求められてるっていう流れでいいんだよね？」
エルフィーは頷く。「はい、その通りです、竜王さま。」
鈴木一郎は深呼吸をして、自分の新たな肩書きを受け入れた。「わかった、やるしかないね。俺はこの世界を守る。それが竜王としての使命ならば。」
エルフィーの顔が明るくなった。「ありがとうございます、竜王さま！」
鈴木一郎、いや、新たな竜王は、新しい命を肯定的に受け入れた。「まあ、生きてるだけでラッキーだよ。それに、こっちの世界で何ができるか試してみるのも面白そうだし。」
エルフィーは彼を案内し始めた。「では、まずは竜王さまが新しい力を使いこなすための訓練から始めましょう。」
「ほほう、トレーニングか。それならば、頑張ってみるかな。」新竜王の目は、これからの挑戦に向けて光り輝いていた。
彼らが歩いていく中で、森から様々な美少女たちが出てきた。エルフ、獣人、人魚、妖精…彼女たちは全て竜王を見つめて、頷いていた。
「これが、俺のハーレムか...。」竜王は苦笑しながらつぶやいた。
そして、新たな竜王としての生活が始まった。鈴木一郎がただのサラリーマンから、最強の竜王へと転生したこの世界で。彼の新たな冒険が、これから始まる。
「さあ、新しい世界へ行こう！」竜王は意気揚々と宣言し、新たな人生への一歩を踏み出した。
これは、一人の男が最強の存在、竜王として新しい世界を生き抜く物語である。そして、彼のハーレム、そして強大な力を持つ竜王としての彼の戦いが、これから始まる。
この物語は、まだまだ始まったばかりだ。
（つづく...）
