キサラギジャック

『共犯者求ム』
高校の掲示板に貼られている奇妙な貼り紙。
祖父を亡くしたばかりの男子高校生・真木野和輝（まきのかずき）は首をかしげる。
それを貼った同級生・神代朝日（かみしろあさひ）は平然と言った。
「この街で起きている起きている犯罪のすべては【魔】という化物のせい」
「人間を魔が刺すから【日陰者】という化物が生まれる」
「そのせいで街では事故や事件が大量に発生してしまっている」
「いっしょに化物退治をするために悪に手を染めてほしい」

神代の奇妙な依頼を断った真木野だったが、日が暮れた街中で奇妙な現象を目撃する。
なにもぶつかっていないのに壁がめり込み、建物が音を立てて壊れていく。
目には映らないのに、そこにはたしかにナニカいる。
真木野に危険が迫ったその時、すんでのところで神代が助けの手を差し出す。
その手を握って誓いを立て、異能力に目覚めた真木野は、仲間たちと共に化物退治をすることに。

第26回電撃小説大賞　四次選考落選作品
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