別れ
小さい頃から体の弱かった俺は病院にいる時間が生きている中で1番長かった…
だから…今のこの状況は納得いかない…
信じたくないし、信じられない…
だって、自分の腕の中に愛おしい人がいるんだ…
冷たい…息をしていない…
こんなに大泣きするなんていつぶりだろう…
どんなに痛くても、もう耐えられるのに…耐えられるはずなのに…
心がすごく痛いんだ…
人は、おもったよりもあっさりと最後を迎えるんだと…
3ヶ月間ずっと彼女は苦しいのと戦っていたんだ…
ずっと前に彼女は楽に死にたいと…
痛いより楽がいいと…
3ヶ月前に楽に死ねるんだと笑っていたね…
俺が、どんな気持ちで聞いていたか…想像をしたかい?
涙は止まらない…
こんな夜に迷惑だろう…
余命宣告されて、宣告の日丁度に本当に逝っちゃうなんて君は本当に男前だね…
でも、残さないでよ…
もう、俺は入院することは無いから…
全部思い出したんだ…
だから…だから…もう一度呼んで…その声で…
ねぇ、お願いだよ…香夜…
どんなに思っても…声に出しても…返事は帰っては来ない…
「香夜…ねぇ…香夜…香夜、香夜、香夜香夜香夜!かや…か…ゃ…目を…覚まして…ねぇ…」
泣き声を聞きつけて看護師と両親が来た…
引き離され、泣きやめず永遠とその場にへたれ込み座っていた。
何も聞こえないんだ…彼女の声以外はいらない…
香夜を呼べないのなら自分の声すらもいらない…
残酷だ…神などいない…ただ一度事故に遭っただけ…
免疫力の低下なんてそんなオプションはいらない…
どうして、俺の命を持っていかないで彼女のを持っていくんだ…
俺はもう外には興味はない…彼女がいないと、外は色がないから…病室のように白く見えるんだ…
香夜のいない世界で…どう生きればいいのか…
香夜に出会わなければ…




