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君と新月の日々  作者: 小川華
数を数えたら
18/18

別れ




小さい頃から体の弱かった俺は病院にいる時間が生きている中で1番長かった…


だから…今のこの状況は納得いかない…

信じたくないし、信じられない…

だって、自分の腕の中に愛おしい人がいるんだ…

冷たい…息をしていない…

こんなに大泣きするなんていつぶりだろう…

どんなに痛くても、もう耐えられるのに…耐えられるはずなのに…

心がすごく痛いんだ…


人は、おもったよりもあっさりと最後を迎えるんだと…

3ヶ月間ずっと彼女は苦しいのと戦っていたんだ…

ずっと前に彼女は楽に死にたいと…

痛いより楽がいいと…

3ヶ月前に楽に死ねるんだと笑っていたね…

俺が、どんな気持ちで聞いていたか…想像をしたかい?

涙は止まらない…

こんな夜に迷惑だろう…

余命宣告されて、宣告の日丁度に本当に逝っちゃうなんて君は本当に男前だね…

でも、残さないでよ…


もう、俺は入院することは無いから…

全部思い出したんだ…

だから…だから…もう一度呼んで…その声で…

ねぇ、お願いだよ…香夜…


どんなに思っても…声に出しても…返事は帰っては来ない…


「香夜…ねぇ…香夜…香夜、香夜、香夜香夜香夜!かや…か…ゃ…目を…覚まして…ねぇ…」


泣き声を聞きつけて看護師と両親が来た…

引き離され、泣きやめず永遠とその場にへたれ込み座っていた。

何も聞こえないんだ…彼女の声以外はいらない…

香夜を呼べないのなら自分の声すらもいらない…


残酷だ…神などいない…ただ一度事故に遭っただけ…

免疫力の低下なんてそんなオプションはいらない…

どうして、俺の命を持っていかないで彼女のを持っていくんだ…

俺はもう外には興味はない…彼女がいないと、外は色がないから…病室のように白く見えるんだ…

香夜のいない世界で…どう生きればいいのか…


香夜に出会わなければ…




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