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新月
3ヶ月、それから毎日カレンダーに印をつけた…
毎日、毎日…
彼女は、あの日の事をいつだったか忘れてしまった…
まるでボケたおばあさんのようだった…
いつか、泣きながら受け入れられないと泣いた…
その時の事も今では覚えていないと言っていた…
日付も…自分の事も…全部、全部…香夜は忘れてしまった…
忘れられている事が、こんなにも苦しく悲しいなんて初めて知った…
「ね、香夜…香夜、大丈夫?
…香夜!」
ボーッとしている…あぁ、お別れが来るんだ…どうしたらいいかな…
あぁ、君は覚えているかな…
初めてあった日…あれから約1年と半経ったね…
初めて話しかけた日…嬉しくて眠れなかったんだ…
どうしようかと思ってカーテンを開けて外をずっと見ていたよ…
綺麗な新月で、何故だか安心した…
今日も、あの日と同じ…新月だね…
見えるかな…カーテンを開けておいたんだ…
あぁ、眠らないで…ずっと…側にいて…こんな欲深いなんて知らない…




