退院の日
「ね、退院してもちゃんと毎日会いに行くから…
別に毎日君のところに行ったから倒れたわけじゃない…
だから、また通う事をいいよって言って欲しい…」
少し記憶が戻ったと言う彼は口調が柔らかくなり私は急な事に椅子に座るり窓の外を見る彼に近寄った。
「毎日は、嫌かな…
私も、会いに行きたい…会いたい…
でも、毎日だと自分でも分からないストレスや疲れが溜まったりするの。
だから、日付を決めよ?
倒れた事に私が責任を感じるのは私の自由だし、それを心配するのが恋人だし…
だから、毎日は会わない。」
会いたい…毎日、本当は会いたい…
強かったって、凄く会いたい…だから、我慢をする…
我儘だとダメだって…言われたから…
「遠くもないし、苦でもない…
でも、そんなに言われたら来れない…
月曜日だけ来ない日にする…ほかの日は行ってもいい?」
二人きりだと途端に甘えたになる彼は記憶があっても、なくても一緒だと微笑むが、首はきちんと横に降った。
「なんで、月曜だけなの?
月曜来ないのならそのまま火、水も家で休んでてください。
それが嫌なら日曜1日お休みで月曜も来ない事!
どれがいい?」
きつく言うが気にせず真剣に考えていた。
私が答えを待っているが気にせずブツブツと頭を抱え悩み声を上げていた。
「どっちもやなんだけど!」
叫び出す夏津。
キャラが…ブレブレ…苦笑いをしながらも背を摩り落ち着かせようとした。
それは、一瞬だった。
目の前が暗くなるのと、何か力強い感覚。
すっぽりとハマると夏津のいい匂いがした…
好きな人の匂いはきっと、どんなでもいい匂いだと思う。
こんなでも男の子なんだと力強い腕に抱かれながら思った。
「こんな好きなのに…
毎日会えないなんて耐えられない…
毎日来ないと、後悔するんだ…だから…」
切羽詰まっているのかな…
震えてる…
愛おしいな…記憶、なんで一気に全部戻らなかったんだろ…
中途半端に戻ったら、どっちの彼をすきでいればいいのかわからない…
「夏津、分かった。
無理しない程度に、来て…
苦しい時とか、何かあった時は電話しよ。
お願い。無理しないで欲しいの。
好きなのは、夏津だけじゃないよ?」
背を摩ると落ち着いてきたのか、息を整える音が聞こえる。
ギュッと強い腕を緩めながら小さく頷いてくれた。
何がそんなに不安にさせたのか…
でも、きっと上手くいく…
だって、検査で異常はなかったから…明日、退院するんだもん。




