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断片詩集

願い星

作者: 鴉拠


おいでおいで あんよはじょうず

拍子をとって ほらもう少し

だいじょうぶ ここにいるよ

君の小さな手が 届くように


ぽかぽかの陽気 さそわれて

起きだしたの 今何時?

朝というには遅いかな

昼と呼ぶには早いかな


昔はもっと早く 起きられたのに

なんてね 呟いてみてももう

泣かないくらい 時が流れたよ


あの日の小さなてのひらは もう

僕の手を 掠めて離れて

よくできました なんて喜んだ

二人はもう いないんだね





雨が降って 洗濯物だいなし

角に小指ぶつけて 踏んだり蹴ったり

そんな日の 思い出なんて

君の大きな背に 隠れてしまった?


さらさらの髪に 指を絡めて

ふざけて結った 星月夜

小さい君は笑ってた

大きい君には出来なかった


今なら上手にできるよ なんて言っても

今更 戻れるなんて思えない

泣けもしない 僕が生まれたよ


指さし笑いあって見つけた星に 君が

託した願い 届かず叶わず

静かに俯いて 顔を上げた

あの時から 君は変わったよね






君が僕の手を払って幾日


君の眼が僕を避けて幾月


君の背が僕を越して幾年


君が僕の元を離れて幾星霜


あの日から僕だけが変わらないよ


ただ泣けなくなっただけで


あの日から僕だけが変わらないよ


あの日から僕だけが変われないよ


変われないまま遂に僕が朽ちるよ






このカラダを支える歯車が いま

君の前に 転がって落ちて

ずいぶん長く 待たせちゃったね

君はもう 一人じゃない


あの日の小さなてのひらは もう

僕の手を 掠めて離れて

よくできました なんて喜んだ

二人はもう いなくなったよ






星の瞬くこの世界から





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