学校
学校は楽しい。
自然と女の子がよってくる。
だいきのおかげで・・・。
「だいきく~ん今日はなんで遅かったのぉ?」
甘えた声で女の子がだいきに寄る。
「ん?あぁひろきがさ寄り道してこうっていうから・・・」
だいきが言い終わる前に女の子達が目を光らせてこっちを睨む。
・・・なんで僕だけ・・・。
でも女の子はかわいい。
こうやって周りで黄色い声上げられるとこっちまで嬉しくなる。
まぁ僕はちやほやされてないんだけどね。
「あ、俺たちバンドやることにしたんだひろきと」
また睨まれる・・・。
「えぇ~だいきくん楽器出来るの?かっこいい~」
「うん俺ベースで」
そして睨まれる・・・。
「なんで目立たないベースなんかやるのぉ」
ギターにしなよとかあちこちで聞こえる。
ここでだいきがひろきがギターだよなんて言ったらまた睨まれる。
さっさと教室に戻って飯食おう。
後ろからひろきがギターだよって聞こえた。
うっ・・・なんか視線が・・・。
・・・ひろきあいつ気づいてないのか?
教室の中から女の子達が見てたのに。
確かにこいつら周りできゃーきゃーうぜぇ。
かわいいんだけどねこう無邪気な女の子はかわいいけど。
静かな女の子もいいよな・・・。
「ひろき飯食おうぜ」
ひろきが顔を上げて「ん?いいよ先食ってるけど」と言った。
そして約二十分無言の食事。
口を開いたのはひろきだ、「だいきってもてるよなぁ・・・」
確かに自覚している。
だがアレは俺の中では論外だ静かな子が俺は好きだ。
「そうかな・・・」とだけ返しといた。
「俺ももてたいーーーー」
もててるよって言わずに「頑張れ」と返しといた。
「なぁ曲とかはどうすんの?」とりあえず話をそらす。
「んー?そうだな僕が作っとく」
「は?お前作れんの?」
「まぁとりあえずはたまに自分で作って自分で弾いてる」
おどろいた・・・まさかひろきにこんな趣味があったなんて。
「あ、そうそう僕が作ったスコアお前これ練習して来い」そういうと楽譜を何枚かを渡してきた。
「おーおーおーすげぇな」
「まだ荒削りなんだけどねこれ気に入ってるの」
でもさ・・「でもさドラムとヴォーカルいないのにどうやってやるんだよ」
「そのへん任せとけ」
任せとくか・・・。
今回は短いんですけど。
次回はドラムがやってくるぜ。
おたのしみに。