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♦︎3♦︎

ご覧いただきありがとうございます!

これからも余裕があるときは金曜日以外でも投稿していこうと思います‼︎

生徒会の活動は朝からあるため、今までより三十分も早く家を出ることになった。

 まだ眠い目をこすりながら学校へ行き、生徒会室へと直行する。

 生徒会室にはもうすでにほとんどのメンバーがそろっていた。

 全員そろったところで朝の活動が始まった。

 一年生が委員会を決めていなく、委員会活動がまだ始まっていないため、今日は本来ならば風紀委員会の仕事である挨拶運動をするそうだ。

 登校してくる生徒たちに笑顔を心がけて挨拶する。

 終わりの時間になったら、一度生徒会室に荷物を取りにいってから教室へ向かう。

 いつもは早めに来ていたので、登校している生徒は数人しかいなかったが、今日はほとんどの生徒がいた。

 今日は珍しく神沼がホームルームの十分前に教室にいた。

 神沼はあれからサッカー部に正式に入部し、毎日朝練に行っている。

「おはよ。初の生徒会どうだった?」

 席につくなり、神沼がそう聞いてきた。

「結構忙しそうな感じ。でも楽しいよ。生徒会長もおもしろそうだし。」

「矢神先輩だっけ?どんな人なの?」

「なんかすごい明るい人だったよ。名前呼び絶対って言われるし、向こうも名前呼びだし。」

「えー、まじか。会ってみてぇー。」

 神沼は麗奈先輩に興味津々な様子。

 先生が教室に入ってきてホームルームが始まったので、おしゃべりはいったんお預けとなった。

 休み時間、教室で神沼としゃべっていると、突然廊下が騒がしくなった。

 どうしたのか気になっていると、教室の後ろのドアがガラッと音を立てて開いた。

「夜瀬春哉くんいる?」

そうクラスメイトに尋ねる声には聞き覚えがある。そう、麗奈先輩だ。

 僕は麗奈先輩がいる廊下まで行く。

「よかったー、いた!悪いんだけど、今日はお昼休みも生徒会にきてくれないかな?」

「大丈夫です。」

「ありがとう!助かるー‼︎」

麗奈先輩は感激の表情を浮かべたが、

「やばいっ、時間がないんだった!」

といって颯爽と帰っていってしまった。

 僕が席に戻ると神沼がポカンとした表情で座っていた。

「何をそんなにびっくりしてんの?」

「あの人、ほんとに生徒会長だよな?」

 確かに神沼の気持ちはわかる。

 僕も最初はほんとうにこんなに明るい人が生徒会長なのか疑ったし。

「これは僕の予想だけどああいう性格の方が人を惹きつけるんだよ。カリスマの塊みたいな人だから。」

「うーん、なるほど?でもああいう人の方が楽しそうかも。」

 神沼は、うなってはいたものの、最後は自分で納得していた。

 しかし、麗奈先輩と喋った時から僕の心臓はまたしても鼓動が激しくなっていた。

 そのことに疑問を覚えながら席につく。

 昼休みに生徒会にいくなら、弁当は神沼と食べるのは諦めた方が良さそうだ。

 分かってはいただろうが、一応神沼には伝えておいた。

 昼休みの生徒会は先生から急にかなりの量の書類を頼まれたということで、その整理だった。

 最初はあまりの多さに驚いたが、手分けしてやれば思ったより早く終わった。

「いやー、助かったよ。まさかこんなに早く終わるなんてね。」

 麗奈先輩もここまで早く終わるとは思っていなかったようだ。

 満面の笑みが浮かんでいる。

 麗奈先輩はいつも笑顔だが、今の笑顔はいつもより輝いて見えた。

 まだ少し昼休みが残っていたので教室に戻り、急いで弁当を食べる。

 一仕事した後の弁当はいつもより美味しく感じた。

 だが、僕の頭の中にはさっき麗奈先輩が見せた笑顔が、頭の中に残っている。

 あの満面の笑みが頭から離れない。

 無理矢理その笑顔を頭の中から消し去り、今は弁当を食べることに集中した。


 雲ひとつなく気持ちよく晴れているゴールデンウィーク明けの今日、いつものように生徒会室に行き、全員が席に着いたところで麗奈先輩がホワイトボードに綺麗な字で何かを書き始めた。

 見ると、大きな文字で〈体育祭〉と書かれている。

「みんな揃ったね!ということで今日は体育祭のことについての説明と役割分担をします!」

 そう、うちの学校の体育祭は五月の末にある。

 各学年練習はもう始まっているが、生徒会が動き始めるのは今日かららしい。

 といっても、生徒会の仕事は体育祭での司会進行だけである。

 準備やルール説明、競技の紹介などは全て体育祭の実行委員が行う。

 つまりは、司会の役割を決め、それを練習すればいい話なのでそこまで早く動く必要は無いということなのだろう。

 どの部分を読むか決め、練習を始める。

 生徒会長である麗奈先輩は自分の競技以外は常に前にいるそうなので、実質皆二人でやるようなものだ。

 僕としても、隣に誰かいた方が緊張がほぐれていいというものである。

 それが麗奈先輩なのが、また鼓動が速くなりそうで心配なのだが。

 そして、麗奈先輩と一緒に前に出ることを嬉しく思う自分もいる。

 ほんとになんなんだ、この気持ちは。

最後までご覧いただきありがとうございました!

次回からは少し長めにしようかなと思っているので、ぜひ見てください‼︎

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