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♦︎1♦︎

初投稿です‼︎

数ある作品の中からこの作品を選んでくださりありがとうございます!

 都立桜宮高校入学式の今日、僕、夜瀬春哉は桜が舞い散る中、緊張しながら門をくぐった。

 都立桜宮高校はこの街一番の名門ということで有名な高校だ。その分、校舎がきれいだったり、デジタル化が進んでいたりする。

 入学式が始まり、校長先生の話をぼんやりと聞きながら、僕は学校生活について考える。

 高校では、生徒会に入ろうと思っていた。中一の頃からずっと入っているので、僕の中で生徒会に入ることは当たり前のようになっていた。

 考え事をしていると、僕の名前が不意に呼ばれた。

 そうだった、入試の成績がトップだったから、新入生代表で挨拶しなければならないことを忘れていた。

 僕はあわてて舞台に立ち、挨拶を始めた。

 入学式が終わり、各自自分の教室に移動して教科書の配布や担任の先生からの話が終わった後、今日はこれで終わりとなった。

 明日は始業式にもかかわらず、がっつり授業があるそうだ。さすが進学校である。

 家に帰り、明日の準備と予習を済ませる。

 学校が家から離れているせいで明日は朝早くに家を出なければいけないので、早めに寝ることにした。

 思ったよりも疲れていたのか、僕はすぐに深い眠りについた。


 翌朝、まだ眠い目をこすり、電車に乗って学校へ行く。

 僕は朝に弱いので慣れるまでは毎日大変そうだ。

ホームルームが始まるまで本を読んでいると

「何の本読んでんの?」

 前の席の神沼が話しかけてきた

 僕が「物理学の本だよ」と答えると、

「そんなの読めんの?すごっ。」

と言われて反応に困ってしまった。

 今までは「賢いアピールしてんの?」とか「優等生様はすごいですねー」などの嫌味しか言われたことがなかったので、そんなに素直に褒められたら、どうするのがいいのか分からなくなってしまう。

 しかし、神沼はそんな僕を気にすることなく、話してくれる。

 こいつとは友達になれそうだと思った。

 今日は午後の授業が無く、その代わりに新入生の歓迎会をやるそうだ。

 吹奏楽部やダンス部などのパフォーマンスがメインだが、終わった後に舞台に立たなかった部活の勧誘で体育館の前が埋め尽くされるらしい。

 昼休みの後、神沼と一緒に体育館へと移動する。

 神沼は歓迎会をかなり楽しみにしているようだ。パフォーマンスを観て部活を決めるつもりらしい。

 僕は部活に入る気は全くないが、パフォーマンス自体は楽しみにしている。

 歓迎会ではメガネをかけ、ボブカットの髪に四角い大人っぽいピンをつけたおとなしく真面目そうな生徒が司会をしていた。

 いかにも生徒会長っぽい感じだが、彼女は副会長らしく、生徒会長は風邪で欠席とのことだった。

 どんな人が生徒会長なのか、気になるところである。

 最初に吹奏楽部の演奏から始まった。

 それから、様々な部活が、舞台で部活の説明をしたり、実際に披露したりしていた。

「テニス部の先輩かわいいー!」

「バスケ部も楽しそう。」

「サッカー部かっけぇー!」

 神沼は次々と披露される中、ほとんどの運動部に興味を示したようだった。

「夜瀬はなんか部活入らねぇの?」

「僕はいいかな。生徒会に入りたいし。」

「たしかにお前生徒会入ってそうなタイプだよなー。それに生徒会って忙しそうだし。」

「そういうこと。もし選挙に落ちたら考えるよ。」

 選挙に落ちたとして、なにか部活に入るかは怪しいが。

 歓迎会は大盛況で終わった。

 僕達新入生の歓声も多く、大盛り上がりだった。

 神沼は、悩んだ末にサッカー部へ入ることを決めたようだ。

 今日早速体験に行ってみると言っていた。

 神沼は行動が早いなと思った。

 家に帰り、夜ごはんの支度をする。

 基本的に家事全般は僕がやっている。

 父は僕が幼い頃に他界しており、母は数年前に気を病んでしまってから、僕がいるときには一度も部屋から出てきたことがない。

 そんなわけで、一人で夜ごはんを食べ、母の部屋の前に食べてくれるかはわからないが夜ごはんを置き、自分の部屋に入る。

 今日は夜ごはんを食べてくれるだろうか。

 母がごはんに手をつけるのは一週間に一、二回だ。

 手をつけたとしても食べるのはほんの少しで、余ったものは僕がいつも朝ごはんとして食べている。

 いつものように今日の復習と明日の予習をして、ベッドに入る。

 しかし、今日はなかなか寝付けず、眠ったのは結局夜中の三時を過ぎた頃だった。


最後まで見ていただきありがとうございました!

週一くらいのペースであげようと思っているので、次回もぜひ見てください‼︎

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