驚くばかりの Amazing grace! How sweet the sound
アメイジング・グレイス ジョン・ニュートン作
詩人ウィリアム・クーパーとの共著
1779年の讃美歌集Olney Hymnsに収録
41曲め
Amazing grace! How sweet the sound
That saved a wretch like me!
I once was lost, but now am found,
Was blind, but now I see.
'Twas grace that taught my heart to fear,
And grace my fears relieved;
How precious did that grace appear
The hour I first believed!
Through many dangers, toils, and snares,
I have already come;
'Tis grace hath brought me safe thus far,
And grace will lead me home.
The Lord has promised good to me,
His word my hope secures;
He will my shield and portion be,
As long as life endures.
Yes, when this flesh and heart shall fail,
And mortal life shall cease,
I shall possess, within the veil,
A life of joy and peace.
The earth shall soon dissolve like snow,
The sun forbear to shine;
But God, who called me here below,
Will be forever mine.
驚くばかりの恵み!何という甘美な響きだろう。
このようなみじめな罪人を救ってくださった。
私はかつて失われていたが、神に見出された。
かつて盲人であったが、目がひらかれた。
恵みは、私のおそれを消し、
恵みにより、私は神をおそれる心を与えられた。
こんなにも素晴らしい神の恵みが与えられた。
私がはじめて信じた時に。
多くの危険、困難、誘惑を通り、
私はここまで来ることが出来た。
神の恵みにより、その中を安全に導かれてきたのだ。
さらに、やがて天の御国にまで導かれる。
神は私に良きものを約束して下さった。
主の御言葉は、私の望みを確かにされる。
神は私の盾であり、良きものを与えてくださる。
私のいのちの限りに。
この地上の肉体と心が衰えるときも、
死ぬべきいのちが終わるときも、
神の栄光の幕屋の、神の臨在の中に入る事が出来る。
喜びと平安の永遠のいのちのうちに。
地球はやがて雪が溶けるように消え去る。
太陽は輝きを失う。
しかし、世から私を召し出だされた神は、
永遠に私の神である。
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ジョン・ニュートンは、お母さんが敬虔なクリスチャンであり、彼も聖書の話しを聞いて育ったが、どこで間違えたのか、奴隷商人になった。
奴隷船の船長であったとき、激しい嵐に見舞われていのちの危険を感じ、神に助けてくれるように祈った。その時は地上のいのちが助かっただけであったが、やがて、母の祈りもあり、彼は真のクリスチャンとなって永遠のいのちが与えられた。
奴隷商人であったジョン・ニュートンが、神の恵みにより、救われて歌った讃美歌である。どんな悪い罪人であっても、ただ神の恵みにより、信仰が与えられた時に、救われるのである。
ニュートンの原詩は6節あるが、これのすべてが歌われることはあまりない。日本福音連盟の聖歌も4節だけが翻訳して収録されている。全文訳すこともあまりないと思う。