BOWS内 更衣室。
こんにちわ。
2話目のスタートです。
是非読んでください。
「わっ、私、柴島未來っていいます。よっ、よろしくお願いします。」
「七瀬 玲。」
と黒髪に銀髪の混ざった候補生が答える。
「あの七瀬さん。作戦…どうしましょう?」
七瀬玲に見つめられ、柴島未來が少し頬を赤らめる。
「あの…七瀬さんは、操縦者と添乗員のどちらが得意ですか?」
「どちらでも。」
「あ…私は、添乗員が苦手で…出来れば、操縦者の方を先行したいんですけど…」
「ああ。」玲と名乗った候補生は素っ気なくそう答える。
「と…とにかく、早く操縦服に着替えないと!時間がありません!」未來はそういうと立ち上がる。
玲と名乗った候補生も立ち上がった。
「七瀬さんって座ってると気付かなかったですけど、身長高いんですね!モデルさんみたい。」
「………」
そう言う未來の言葉に玲は無反応だった。
「とにかく、余り時間もありませんし急ぎましょう!」
そう言って未來と玲はブリーフィングルームを出る。
更衣室までの間、ずっと未來が話をする間も玲は無言のままだった。
男子更衣室の前で玲が立ち止まる。
「七瀬さん!こっちです!そっちは男子の!」そう言って未來が玲の手を取り女子更衣室へと引っ張った。
握った手が意外にも大きくガッシリしていた。
「何だか七瀬さんの手って固くて男の人みたいですね……って男の人と繋いだこと無いからわかんないけど…」未來はそう言って照れた様に慌てて手を離す。
「………」
「あった!私のロッカー!」
そう言うとロッカーのキーに手をかざす。
生体認証で扉が開き、中には操縦服と呼ばれる身体にフィットした装備が入っていた。
「七瀬さんも早く着替えて!」
そう言って未來は自分のロッカーから操縦服を取り出し、履いていた候補生の制服の上着を脱いだ。
終始無言。
制服のパンツを脱いだ。
後ろで玲も同じ様に制服のパンツを脱ぎはじめたのに気付く。
玲は縞柄のボクサーパンツ!というよりもトランクスを身に着けていた。
終始無言のまま。意外!と思いながらさっきのモデルさん発言の事もあり気まずいと感じていた。
「あっ!気を悪くしないでくださ…いねっ!って!ちょちょちょちょ!ちょっと!!!!」と言いながら未來が慌ててズボンを脱いだ玲の下半身を自分の今脱いだ制服で隠した!
他の人に聞かれないように小声で
「あの…もしかして七瀬さんって!男性なのですか?」
玲が無表情に無言で頷く。
「まっ!まっ!まっ!マズイです……!私が連れて来ておいて何ですけど…!」
そう言って未來は玲の腕を引っ張って女子更衣室から連れ出した。
「………」
腕を引っ張りながら玲を男子更衣室まで連れていく。
「ふぅ!危なかった!いいですか七瀬さん!ミーティングしたいので早く着替えて来て下さいね!」
そう玲に告げた。
「まさか男の人だったなんて…しかもエッチぃひとなのでは…」などと呟きながら女子更衣室まで戻る。
途中。
未來はやけに周りの視線が自分に集まってるのに気付いた。
咄嗟に更衣室から玲を連れ出したあまり自分も着替えの途中だということをすっかり忘れていた。
下着姿の未來の
キャアーーーーーーーッと言う悲鳴が施設内に響き渡った。
読んでいただいてありがとうございました。
何となく昔のアニメや漫画チックなシチュエーションとなりました。
次回は、模擬戦スタートです。
格納庫内の巨大人型兵器。オートトロールの挿絵も登場します。
明日17時に投稿予定ですのでお楽しみになさってください。