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Difference  作者: えも
16/41

神崎美麗【中3】

イベント開催日。

私の絵が人に見られる日。

私の絵が評価される日。

この日で何かが変わればいいと、そう切実に思う。


私は私が書いた絵を見て欲しい訳ではなかった。

私。神崎美麗が生きている、この重要性を感じて欲しいのだ。

父には悪いが、

絵がいくらで売れる。

絵がすごい。

そんな事は端から端まで私にとってどうでもよかったのだ。


「では、そのように、手配させていただきます。神崎様と神崎美麗様は、指定の時間に特別席の方にご案内させてもらいますので、それまでの時間この会場で好きにしてもらってかまいません。では、失礼致します。」


スタッフであろう者が一礼をし、控え室から出ていく。

この会場はとても大きく、物凄い人で溢れかえっていた。

聞けば、海外のアーティストや絵描き、政治家、大統領までが参加していたのだ。


それほどの会場に初めて書いた私の絵が展示される。いや、もう既にされているのだ。

恥ずかしさと高揚が入り浸る中、不甲斐無さを感じていた。

展示された絵を見ていると、悲しい感情を抱けたり、楽しい感情を抱けたのだ。


そして、そのどれもが、多大な努力の末、完成されている。

その多大な努力をした者の物は、不思議とどんな形であれ、感情が湧いてくるのである。


この人はどんな気持ちでこの絵を書いていたのか、想像してしまう程に。


しかし、そんな事はどうでもよかった。


絵を夢中になって見ていた事に気が付くと、隣に居たはずの父の姿が無く、この建物は凄く大きく、人が溢れかえっていて、1人じゃ心細く不安だった私は父を探しに会場をウロウロし始めた。

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